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3月28日(木) The News Masters TOKYO 第515回

【7時台】
木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。

●7時は『教科書検定 小学校「アクティブ・ラーニング」重視へ』のニュースにフォーカス。文部科学省は2020年度から使われる小学校の教科書の検定結果を公表しました。地図を除く全ての教科書に、討論や課題探求を重視するアクティブ・ラーニング(主体的・対話的で深い学び)を実践するための工夫が施されています。

「アクティブ・ラーニング」はこれから小学生から大学生まで聞くことになる言葉です。藤原さんは「本質」として子どもの教育に大事なこととして「セルフエスティーム(自己肯定感)」と「ゲーマー(ゲームで遊ぶ人)」から「ゲームメーカー(ゲームを作り出す人)」の二つを紹介していただきました。

「セルフエスティーム」は簡単に言えば、「根拠のない自信」。これは誰かに無条件に愛された経験の上に構築されるもので、目の前に霧がかかっていても、計算したら合わない世界にも、突っ込んでいける行動力のベースとなります。もう一つの「ゲーマー」から「ゲームメーカー」については、ゲーマーでいる限り、どこまで行ってみ仕掛けられた「消費者」に留まると話します。藤原さんは「ゲームメーカーに転じるには本を読む人になること」が必要だとお話していました。ビジネスパーソンは世界観を自分で構築しようとする情報編集力を鍛えましょう。

●7時30分は「京都市で大麻所持の容疑で中学三年生女子逮捕」のお話。自宅で大麻を所持していたとして京都市内で中学三年の女子生徒が逮捕された事件で、生徒は「インターネットを通じて大麻を購入した」という趣旨の供述をしています。この事件を受けて京都市の教育委員会は、子どもの身近に薬物の危機が迫っているとして、学校と地域、家庭との連携にも力を入れる方針です。

今月1日、京都市内の15歳の中三の女子が自宅で突然暴れ出し、家族が119番して救急搬送されました。尿検査で大麻の陽性反応があり、室内から乾燥大麻が見つかったため逮捕されたという事件です。調べによりますと、女子生徒はネットで面識のない人物から大麻を購入。「家族関係で悩みがあり、眠れなかったので入手した」と供述しています。

今回、教育委員会が「学校と地域、家庭との連携に力を入れる」という方針を打ち出しています。これは藤原さんがずっと言い続けていたことです。親子の縦の関係、友達との横の関係だけでは人間関係に脆い子が育ってしまいます。お兄さんお姉さん役、おじいちゃんおばあちゃん役などの利害関係のない第三者との「ナナメの関係」が大事です。いまだに無くならないいじめの問題の解決のカギも「ナナメの関係」にあります。「ナナメの関係」の豊かさが、子どもが人間関係の揺らぎにも耐える「ストレス耐性」を保証するというお話でした。

【8時台】
木曜日の8時台のニュースマスターは経営改革実践家で、初代横浜DeNAベイスターズ球団社長の池田純さん。

●8時は『「ガバナンスコード」に対して主要競技団体、任期制限で要望書 役員上限「10年」に反発拡大』という話題にフォーカス。スポーツ庁が進めるスポーツ運営指針「ガバナンスコード」に競技団体が反対。スポーツ界の相次いだ不祥事の根絶を目的に、国が新たに策定する競技団体の運営指針「ガバナンスコード」の案が示されました。これに対して競技団体は「各組織が混乱する」と反対する要望書を提出したことが25日明らかになりました。このため、スポーツ庁の諮問機関「スポーツ審議会」は、結論を持ち越しています。競技団体の反発で結論が出せない「スポーツ庁」の存在意義はどうなるのでしょうか

スポーツ界では去年、日本ボクシング連盟の助成金不正流用、レスリングの日本協会強化本部長による選手へのパワハラ、体操協会の女子選手へパワハラなどの不祥事が相次ぎました。スポーツ界では「役員の多選」が組織の硬直化を招き、相次ぐ不祥事を生む一因担っているとの指摘があり、去年の12月、超党派のスポーツ議員連盟が「ガバナンスコードの策定」をスポーツ庁に提言し、庁内検討部会で「コード案」を議論してきました。

中身としては英国や豪州を参考に、「理事の在任は上限10年」、全理事に占める「外部理事の割合」を25%以上、「女性理事を40%以上とする数値目標」を設定などがありますが、池田さんは「結局お友達人事なのでは?」と疑問を呈しています。

●8時30分は「川淵三郎氏 ラグビーW杯&五輪に危機感、人材不足に警鐘」について。団体競技リーグの組織で構成された「日本トップリーグ連携機構」の総会が26日、都内で開かれ、川淵三郎会長(82)が半年後に迫ったラグビーワールドカップと1年後に迫った東京オリンピック・パラリンピックについて、「各競技団体が人材不足である」と危機感をあらわにしました。改めて、スポーツ界、競技団体の人材を考えました。

池田さんは川淵さんに大賛成しているわけではないですが、「各競技団体の人材不足」の危機感を抱えています。この番組で池田さんはリーダーの重要性を何回も発信していましたが、川淵さんや鈴木長官は中間層の人物が欲しいとのこと。来年のオリンピック・パラリンピックの後、誰がどう導いていくのか?誰がいるのか?すごく不安だとお話いただきました。

また、池田さんはオリンピック・パラリンピックの費用に関しても気になっており、莫大なお金を使って、その後、スポーツの文化が残らないのでは済まされない!と主張。お金を使う以上は、今からでも「スポーツの文化」を根付かせるようにして欲しいし、しないと本当にお金の無駄遣いだけで終わってしまいます。そうなった場合、その責任は誰が取るのでしょうか。

【トレンドマスターズTOKYO】
木曜日はユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介する「ヒットの芽」。近頃様々な技術を使った進化型シューズが注目されています。そんな中、今日ご紹介したのは「アンリミティブ」という小学生向けのスポーツシューズ。このシューズはトレーニングしたデータをアプリと連動できるだけでなく、溜まったポイントでゲームもできます。

右足のインソールの下にボタン電池くらいの大きさのセンサーが入っています。走ったり、歩いたり、ダッシュしたりすると、センサーに記録され、スマホのアプリを起動し、Bluetoothでデータを飛ばすと、ポイントが表示されます。他にももも上げしたり、サイドステップを踏んだりといったトレーニングをして、その内容が記録・ポイント加算されるようになっています。

この「アンリミティブ」は昨年12月にバンダイからされました。詳細をバンダイのアパレル事業部、中澤洋介さんに伺いました。気になった方はアンリミティブのHPをご覧ください。

【マスターズインタビュー】
今週は、これまで行ってきたインタビューの中から、特にタケさんの心に残っている物を傑作選としてお送りしています。今日は第3回ホワイト企業大賞特別賞の「人間力経営賞」を受賞した、中古タイヤ販売と買取修理を行うアップライジングの斎藤幸一社長です。アップライジングの働き方が注目される理由とは…

今日の楽曲ラインナップ
1曲目 Highway Star / Deep Purple
2曲目 Hungry Heart / Bruce Springsteen
3曲目 Sk8er Boi / アヴリル・ラヴィーン

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