2018/2/09

軍創建70年で軍事パレード 北朝鮮、異例の国内向け

 【北京共同】北朝鮮は8日、朝鮮人民軍創建70年の記念日を迎え、首都平壌で軍事パレードを実施した。金正恩朝鮮労働党委員長が観閲した。国営朝鮮中央テレビが同日夕、録画放送を開始した。米本土を狙う大陸間弾道ミサイル(ICBM)が登場したかどうかは不明。
 北朝鮮は外国メディアの取材を一切許可しない近年では異例の対応を取り、朝鮮中央テレビも生中継はしなかった。平昌冬季五輪の開幕を9日に控え、軍事パレードを国内向け行事として行うことで、韓国との関係改善を軌道に乗せようとした可能性がある。
 北朝鮮の軍事パレードは、故金日成主席の生誕記念日を祝った昨年4月15日以来。

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国際ジャーナリスト
高橋浩祐
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北朝鮮の故金正日(キム・ジョンイル)総書記の専属料理人を務めた藤本健二氏は2012年8月、新右翼団体「一水会」での講演会の席で、今回訪韓する金与正(キム・ヨジョン)氏について、次のように話したことがあります。


「彼女はじゃじゃ馬風の女性。自由奔放のおてんば娘。細かいことに関連した仕事は推し進めることができない。テレビカメラがお兄さん(の金正恩氏)を撮影しているときは、後ろで飛び跳ねていた」


そんな与正氏は9日に平昌五輪の開会式に出席した後、10日に韓国の文在寅大統領と会談する。兄の正恩(ジョンウン)氏のメッセージを大統領に伝えるとともに、文大統領のメッセージを兄に伝えるという大事なメッセンジャーの役割を担うことになると思っている。


2012年当時、そのことを書いた英文記事の拙稿がこちらに。


How I Met Kim Jong Un: Interview with Kenji Fujimoto
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