2017/5/29

10歳未満のネット利用39% トラブル35%、内閣府調査

内閣府は、10歳未満の子どものインターネット利用に関する実態調査の結果を28日までにまとめた。利用率は39・2%で、年齢別では1歳の9・1%から2歳で28・2%へ急増し、年齢が上がるにつれて上昇傾向が見られた。トラブルなどがあったとの回答は全体の35・4%。平日1日当たりの平均利用時間は60・9分だった。
 これまで10~17歳を対象にしたネット利用実態を調査してきたが、今回は対象年齢を広げるための試験調査。1月に子どもの保護者2千人を対象として実施し、1550人から回答を得た。
 年齢別ネット利用率は3歳で35・8%、9歳では65・8%に達した。

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ビジネス数学専門家/教育コンサルタント
深沢真太郎
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個人的なことで恐縮ですが、私は子供の頃に「テレビは1時間まで」「ゲームは1時間まで」と家庭では教育されてきました。それゆえ、このニュースの平日1日当たりの平均利用時間60・9分という数字に驚きはなく、むしろ当然のことと考えます。単に時代が変わっただけです。

一方で、数学でもよく使われる「定義」というワードを切り口にすると、違った側面も見えてきます。かつての「テレビ」や「ゲーム」はあくまで遊びという定義が一般的ではなかったでしょうか。ところが現代の「インターネット」は遊びの側面もありながら、リテラシー教育と定義する考え方もあるでしょう。

1日当たりの平均1時間とはどういうことか。年間365時間。まるまる2週間に相当する時間です。ビジネスパーソンにとって1年間のうち2週間とは、ちょうどゴールデンウィーク、夏休み、年末年始の休暇をあわせたくらいの日数でしょうか。その時間をどう使うかは、とても重要でしょう。

子供のネット利用率・利用時間が増えるのはよいこと。ただし重要なのはその時間でどう利用しているかです。学校や家庭でも、そこをしっかり見てあげるべきでしょう。

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