2017/7/03

都民ファ圧勝し第1党、都議選 自民惨敗、過去最低

安倍晋三首相の政権運営を左右する東京都議選(定数127)は2日投開票され、自民党は現有57議席から23議席に減らし、過去最低だった38議席を大幅に下回って歴史的な惨敗を喫した。小池百合子知事が率いる地域政党「都民ファーストの会」が49議席と自民党に代わり第1党となり、23人全員当選の公明党などを合わせた支持勢力で過半数を制し圧勝した。首都での敗北は「安倍1強」体制への大きな打撃で、首相の求心力低下は必至だ。
 「加計学園」の獣医学部新設計画を巡る経緯のほか、都議選応援で「自衛隊としてもお願いしたい」とした稲田防衛相の失言が重なり、自民党への逆風となった。

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エコノミスト
崔真淑
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今回の結果による、経済・マーケットへの影響を考えてみましょう。
この大敗は、多くの投資家やエコノミストは既に予想していました。
そして、それを見越してか今日の日経平均、TOPIX共に大きく下がる気配は見せていません。
しかし!この大敗の結果は、時間をかけてじわり影響する可能性があります。
というのも、これまでの経済・マーケットの(若干ではありますが)回復は、アベノミクスへの期待、
金融緩和、成長戦略...といった経済成長派の存在があったからです。
しかし、この大敗をきっかけに、国の政局をにぎる人が、反アベノミクス派ともいえる、財政規律派が台頭したらどうなるでしょうか...?
株価の急落はもちろん、デフレの差ならる定着などがあるかもしれません。
都民ファーストが、国民ファーストになる可能性も、更には財政規律派が台頭する可能性も。
しばらくは、小池氏の都政はもちろん、経済政策へのスタンスもところどころで感じ取りたいところです。

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