2017/7/10

G20「保護主義と闘う」 米に配慮、温暖化も溝

【ハンブルク共同】ドイツ北部ハンブルクで開かれていた20カ国・地域(G20)首脳会合は8日、首脳宣言を採択し閉幕した。焦点となった反保護主義の記述は米国に配慮し両論を併記。「保護主義との闘いを続ける」と明記した上で、保護主義的な手法も辞さない米国が受け入れやすいよう、不公正な貿易相手国に対し「正当な対抗措置」を容認した。地球温暖化対策は「パリ協定」から離脱表明した米国と、他の19カ国・地域の事情を列挙し溝が残った。
 首脳宣言では、所得格差の是正へ政策を総動員して成長底上げを目指すとも記載。

内容を読む
エコノミスト
崔真淑
2

保護主義と闘うとの明記はされたものの、やはり米国が乗り気でない中での貿易政策への懸念は落ち着かないでしょう。
しかし、この貿易政策に関連するアメリカでの、国境調整税や法律、予算関係=議会の審議が必要なものは年内は具体的には進まず、外交上の言い争うが米国、中国と米国、ドイツで行われるに留まると見ています。
というのも米共和党内では、いまだに分断された状態であり、ホワイトハウス以外の各省庁の欠員補充は約600人も不足した状態で補充のメドがたっていません。
このような状況が打破できるのは早くて今年10月、遅くて年末と伝わってきています。
しばらくはトランプ大統領のTwitterと外交問題は話題になっても具体的な影響を考える時期はまだまだ先へと続きそうです。

  • URLを
    コピー

このコラムを書いた人

他の人のコラム

関連ニュース