【ニューヨーク共同】米衣料品大手のアバクロンビー・アンド・フィッチは10日、身売りを撤回する方針を発表した。同社は「株主価値を高める最善の道は、事業計画を厳密に実行することだ」と自主再建を目指すことを表明した。
アバクロは10代が主な顧客で欧米やアジアなどに計約900店を展開するが、ZARAやH&Mといった比較的低価格の衣料品店に押されて販売が低迷していた。日本国内にも店舗がある。
アバクロを巡っては、米メディアが5月にアメリカン・イーグル・アウトフィッターズなどと合併に向けた協議に入ったと報道。アバクロも事実上の身売り交渉に入ったことを認めていた。
2017/7/12
アバクロ、身売り撤回を発表 米衣料品大手、自主再建目指す
一橋大学大学院 国際企業戦略研究科 教授
楠木建
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ファッションアパレル業界で栄枯盛衰は世の常。アバクロのような「味の濃い」ブランドは時間とともにどうしても飽きられてしまう。小さなブティックならまだしも、これだけの規模でかなり長く流行らせたのは大したものだと思う。普通はここまでくる前に飽きられて消えていってしまうもの。大幅に規模を縮小し、思いきってブランドのコンセプトをシフトさせることができるかどうか。
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