2017/8/04

首相、信頼回復へ政策推進姿勢 経済再生と改憲訴え

 第3次安倍第3次改造内閣は3日午後、皇居での認証式を経て発足した。安倍晋三首相は学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画などで揺らいだ政権の信頼を回復するため、経済最優先で政策を推進する姿勢を前面に出す考えだ。今秋の臨時国会へ自民党の憲法改正案を提出する目標を崩さず、改憲論議の加速も訴える見通しだ。
 首相は夕方に官邸で記者会見に臨み、改造人事の狙いや、今後の政権運営の方針を表明する。南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報隠蔽問題に関する閉会中審査などの国会対応についても説明する。

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国際ジャーナリスト
高橋浩祐
10

緊迫する北朝鮮情勢や北方領土問題など、重要課題が山積の日本外交。外相に決まった河野太郎氏の活躍に期待している。


ニューヨークタイムズ東京支局でインターンをしていた2002年の夏、一度、河野太郎氏へのインタビュー取材に同行したことがあった。

ニューヨークタイムズ東京支局長の鋭い質問に対し、テキパキと何でも答えていたのが印象的だった。政界には珍しい通訳者が要らないほどの英語の実力者だ。
ブログ等での歯に衣着せぬ言動でも知られてきたが、それを武器にぜひ世界のつわものどもと大いにやり合って欲しい。


また経験豊かな小野寺五典、林芳正の両氏には、前任者の下でガバナンスが瓦解した防衛省や文部科学省という2つの省の「失地回復」に向け、統率力の発揮が求められている。

日本を取り巻く安全保障や外交情勢が厳しさを増す中、日本の政治はあたふたしている場合ではない。

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