目的地までのタクシー運賃を乗車前にスマートフォンを使って確定させる新サービスの実証実験が7日、東京都内で始まった。渋滞や回り道で運賃が高くなる心配をなくし、タクシー需要を掘り起こすのが狙い。国土交通省は、利用者の増加など効果が確認できれば、全国展開も視野に本格導入を検討する。
新サービスは、利用客がスマートフォンに取り込んだ専用アプリに目的地などを入力すると、走行距離や予測所要時間を基に、迎車料金を含む運賃が表示される。承認ボタンを押すと、タクシーが指定の場所に配車される仕組み。事前に運賃を確定させてから配車予約できる。
2017/8/08
タクシー運賃を乗車前に確定 都内で実証実験始まる
ビジネス数学専門家/教育コンサルタント
深沢真太郎
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このニュースには2つの視点があると考えます。
ひとつはユーザー側の視点。
不満解消のための企業努力は、サービス業ゆえ当然のことかもしれません。
もう一方はタクシーを運営する企業側の視点。
乗せたときに料金が決定するということは、ドライバーはできるだけ短時間で目的地に到着させたほうが当然よいことになります。(長く乗せることに価値がなくなる)
一般的に人は先に数字を決めてしまえば、その範囲でどうにかしようと智恵を働かせるもの。
たとえば広告宣伝費の予算を1億円と決めてしまえば、その中でどうやりくりし成果を最大化するかを考えるものです。
そういう意味で2番目の視点については、いまトレンドワードとなっている「生産性」や「効率化」が本質だと考えます。
そしてそれを実現させるためのひとつのアプローチに、「先に数字を決めてしまうこと」があるかもしれません。
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