タクシーや貸し切りバスで荷物を運んだり、貨物車に客を乗せたりする「貨客混載」サービスが9月1日から過疎地で可能になる。人口減少に苦しむ中山間地や離島など地域の交通網の維持や、高齢者の買い物支援のほか、人手不足の運送業の効率化にもつながるとの期待が高まっている。
対象地域は、過疎地を抱える3万人未満の市町村など。事業者は、貨物輸送業と旅客運送業を掛け持ちする許可を各運輸支局で取る必要がある。
タクシー業者ならば、利用者の少ない時間帯に宅配業者の委託を受け荷物を運んだり、外出が困難な高齢者のために食品や日用品を配達したりできるようになる。
2017/8/15
タクシーで荷物配送OKに 過疎地、交通網維持に期待
デジタルハリウッド大学 学長/工学博士
杉山知之
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サービスのクオリティは高いけれど、生産性が極端に悪いという数字が明らかになっている日本の産業において、さまざまな規制や業界のルールなどを超えて、新たな施策が必要であることは言うまでも無いのだが、実際に新しいことを始めるのが難しい状況にあるのも事実。
しかし高齢化と過疎をかかえる地方においては、イノベーションを阻害することはコミュニティの崩壊にも繋がるところまで来ている。背に腹は代えられないところまで来た今、こういう取組みが、どんどん出てくることを期待したい。
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