2017/9/15

日米印の安保協力を強化 両国首相が共同声明

【ガンディナガル共同】安倍晋三首相は14日午後(日本時間同)、インド西部グジャラート州のガンディナガルでモディ首相と会談した。中国の海洋進出を念頭に、米国を加えての安全保障協力を強化する方針を確認。安倍首相は共同記者発表で北朝鮮の核・ミサイル開発問題を巡り「国連安全保障理事会の制裁決議を国際社会全体で履行しなければならない」と述べ、圧力の最大化を呼び掛けた。
 両首脳は「自由で開かれ繁栄したインド太平洋」の実現を掲げた共同声明を発表した。
 米インド両海軍と海上自衛隊による共同訓練「マラバール」を踏まえ、安倍首相は「3カ国の連携を強める」と強調。

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博士(経済学)・帝京大学経済学部教授・慶大経済学部非勤
宿輪純一
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本件は、表向きは安保協力の話であり、中国への対抗上、インドと組むことは意義がある。しかも、経済的な協議も進めており、日本型新幹線等の円借款も決めている。

インドの人口は約13億人。人口世界一の中国は約14億人弱だが、一人っ子政策により人口の伸びが抑制されている。その一方、インドはヒンドゥー教の影響もあるが人口増加率が高い。人口が世界一になるのも遠くない。人口だけではなく、近年、経済成長率もインドの方が高い。

そういった観点で、インドと関係強化することは意義があるのである。

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