2017/9/18

牛肉対米輸出が過去最高へ 17年、250トン突破見通し

【ワシントン共同】日本産牛肉の米国への輸出量が2017年に過去最高を更新し、250トンを突破する見通しであることが17日、分かった。景気拡大を背景に高品質の和牛の人気が高まっているためだ。ただ、米国が日本産牛肉を対象に設けている年200トンの低関税輸入枠を超えた分は高関税がかかり、牛肉価格上昇につながるため、伸び率は縮小しそうだ。
 米国は日本産牛肉に対する関税を年200トンまでは1キログラム当たり4・4セント(約5円)、200トンを超えた分は26・4%としている。

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博士(経済学)・帝京大学経済学部教授・慶大経済学部非勤
宿輪純一
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筆者は企業戦略も教えていたが、それには大きく分けると「価格戦略」と「価値戦略」がある。端的に言うと、価格戦略とは安売りであり、価値戦略とは価値を高めることである。今まで、価格戦略で生き延びてきた企業はない。何らかの手段で価値を高度化させているのである。
今回の牛肉にしても、価値戦略の典型的なものである。先日、ワシントン・ニューヨークに出張しても普通にKOBE BEEFがほとんどのステーキハウスにあった。
日本の農業・畜産業が成長していくのは、この価値戦略しかない。
しかし、農業輸出国の第1位は米国であるが、第2位は国土が狭く、ほとんどが埋め立て地のオランダであることを忘れてはならない。早くから農業の高度化を進めていたのである。

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