2017/9/20

NY株最高値6日連続に 通信株が主導、金融も

【ニューヨーク共同】19日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は8営業日続伸し、前日比39・45ドル高の2万2370・80ドルと6営業日連続で終値の過去最高値を更新した。
 ソフトバンクグループ傘下の米携帯電話大手スプリントと同業のTモバイルUSが合併協議を行っていると米メディアが報道。これを好感し、ベライゾン・コミュニケーションズなど通信株が買われた。
 幅広い銘柄で構成するSP500種株価指数も2・78ポイント高の2506・65、ハイテク株主体のナスダック総合指数も6・68ポイント高の6461・32と、いずれも終値の過去最高値を更新した。

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博士(経済学)・帝京大学経済学部教授・慶大経済学部非勤
宿輪純一
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為替や株式など、金融市場は"リスク"に対して、非常に敏感な動きをする。最近では、リスクが高まると、米ドルが売られて"低リスク通貨"である日本円が買われ、株式が売られ国債や金が買われる傾向がある。


最近の焦点は「北朝鮮」であった。北朝鮮の挑発的行為によって、米国や日本を始めとしてリスクが高まっていた。この1週間ぐらいは、北朝鮮の行動が落ち着いてきて、情勢に対する警戒が収まってきた=リスクが低くなってきた。そのため、ドル同様に、株式に資金が逆流してきてきたのである。このように"リスク"が市場を動かす主たる原因の一つになのである。

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