【テヘラン共同】イラン全土に拡大した反政府デモは、大規模な衝突が3日以降確認されておらず、収束の兆しが出ている。本格的な政治変動には発展せず、治安当局による抑え込みも奏功したもようだ。危機感を強める指導部は国内世論の引き締めに躍起で、ここ最近柔軟姿勢を示していた外交や内政面の方針を再び強硬化させる構えだ。
デモは昨年12月28日に始まった。40都市以上に波及し、治安当局との衝突などで23人が死亡、千人以上が拘束されたが、イラン内務省によると参加者は計約4万2千人にとどまった。大統領選の不正疑惑に端を発した2009年の大規模デモには、到底及ばない。
2018/1/08
イラン反政府デモ、収束の兆し 国内引き締め、強硬化の構えも
毎日新聞 編集編成局 次長
小倉孝保
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