2018/8/14

三菱UFJ、ATM2割削減検討 23年度までに、収益環境厳しく

 三菱UFJ銀行が、全国に配置する現金自動預払機(ATM)を2023年度までに全体で2割程度減らす検討に入ったことが13日、分かった。人口減少や長引く低金利で収益環境は厳しさを増しており、利用率の低いATMを減らしコスト削減を図る。他の大手銀行や地方銀行でも同様の動きが進みそうだ。
 同行のATMは今年3月時点で約8100台あり、運用コストが重荷になっている。近年はスマートフォンなどによるインターネットバンキングが普及。現金を使わずに支払いを済ませるキャッシュレス化を官民が推進していることもあり、ATMの利用が今後さらに少なくなると見込む。

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ビジネス数学専門家/教育コンサルタント
深沢真太郎
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ビジネスパーソンの数的思考研修などでは、よく損益分岐点の話をする。「会計の勉強?」とばかりにあまり自分ごとにならない方も正直多い(笑)しかし、こういうニュースを目にしたときすぐにリンクするようになっておいて欲しい。


損益分岐点を下げるひとつの方法は固定費を下げること。このニュースにおいてはATM削減となるが、当然の施策であろう。ただ「固定費を下げます」で終わるのではなく、2割削減することで損益分岐点比率が○%下がり、安全余裕率が及第点になると踏んでいると想像する。


このようなニュースから、そのあたりの数学的構造まで思い浮かぶだろうか。我々もそのような感覚を持って(たとえば)会議などで発言したいものです。

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