2017/5/10

SNSトラブル相談が最多 スマホ不慣れ、中高年急増

LINE(ライン)やフェイスブックなど会員制交流サイト(SNS)に関し、出会い系サイトに誤って登録するといったトラブル相談が2016年、全国の消費生活センターなどに過去最多の約1万1500件寄せられたことが9日、関係者への取材で分かった。
16年までの過去5年で50~60代の相談件数が約5倍、70歳以上が約7倍に急増した。スマートフォンの操作に不慣れな中高年者がトラブルに巻き込まれたとみられる。
一方、16年の消費者被害の推計総額は約4兆8千億円で、消費者庁が公表を始めた13年以降で最低となった。分析結果は6月にまとめる17年版消費者白書に盛り込む。

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拓殖大学非常勤講師
塚越健司
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生まれたときからコンピュータに囲まれて育つ「デジタルネイティブ」世代と異なり、仕事や必要に駆られてコンピュータを手に取ることの多い中高年世代にとって、手に取ったはいいが、実際に操作すると困難に直面することは多い(私の母もコンピュータ全般が苦手で、私が手助けすることも多い)。
ちなみにSNSトラブルの他、最近では今年の4月に「国民生活センター」が格安スマホのトラブルが急増していることを発表している。安い代わりに独自のルールも多く、中高年に限らず利用者全体にサービス内容の確認が必要ということだ。
これらの問題に対してはコンピュータやSNSに詳しい家族や友人、地域の人々とコミュニケーションをとりながら対処していくのが望ましいのだが、そうした環境の構築が難しいところが悩ましい。

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