2017/6/09

欧州中銀、利下げ打ち切り 景気拡大、緩和策に転機

【パリ共同】欧州中央銀行(ECB)は8日、金融政策の運営指針を見直し、追加利下げを打ち切る方針を示した。ユーロ圏の景気拡大に対応した。民間銀行がECBに資金を預ける際に手数料を課すマイナス金利を導入した2014年6月以降、本格化したECBの緩和策は転機を迎えた。主要先進国では米国が既に利上げに動いており、大規模な緩和を続ける日銀の存在が一段と際立ってきた。
 エストニアの首都タリンで開いた理事会で決めた。ECBは8日に公表した声明文で、指針について「長期にわたり政策金利を今の水準に据え置く」と明記。マイナス金利の幅を今の0・4%から広げることを排除した。

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