• 2018.7.31

    7月31日(火) The News Masters TOKYO 第345回

    【7時台】
    火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。


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    ●7時は、『諫早開門、確定判決を「無効」 福岡高裁で国側が逆転勝訴』のニュースにフォーカス。国営諫早湾干拓事業を巡り、2010年に確定した「開門命令」判決の効力が争われた訴訟の控訴審判決で、福岡高裁は30日、国側の請求を認め、確定判決を無効とする判断をしました。相反する「開門禁止」の判断が併存した司法のねじれが解消され、長年の法廷闘争は「非開門」で決着する可能性が高まっています。逆転敗訴の漁業者側は最高裁へ上告する方針です。


    戦後の食糧難の時に農地を作るために行われたこの干拓事業。しかし、その後食糧難は解消され本来は、干拓事業を進める必要はなくなりました。一見、政府VS漁業者という構図で見られがちですが、その本質は農業者と漁業者という対立にあります。既に農業も定着してしまっているので、どこで折り合いをつけるのかというところが本質とのことです。


    ●7時30分は、『40代もテレビよりネット 初めて逆転』のニュースにフォーカス。総務省がまとめた2017年の情報通信メディアに関する調査によると、40歳代でインターネットの利用率が平日で83.5%となり、テレビの利用率の83.0%を初めて逆転しました。休日も同様で、インターネットの84.4%に対してテレビは83.8%でした。10代、20代、30代では以前からネットの利用率が高い傾向にありましたが、より上の年代にもインターネットが広く浸透してきたことが分かります。


    この結果、意外かと思いきや40代にスタートトゥデイの前澤社長や堀江貴文さんなどデジタルネイティブの第1世代がいることからそこまで意外な結果でもありません。「メディアとしての信頼度」に関する調査結果もあり、その結果は、新聞が68.7%で最高。テレビが63.6%、ネットは30.8%。インターネットにはフェイクニュースも混ざっていることもあるので、その認識の現れと佐々木さんは見ています。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、経営学者の楠木建さんです。


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    ●8時台は、アメリカのアマゾンが最高益に達した話題。アメリカ・アマゾン・ドットコムは、ことしの4月から6月期の決算を発表し、純利益が前の年の同じ時期と比べて13倍の25億3400万ドルと、四半期ベースの最高益を達成しています。クラウド事業など利幅の大きいビジネスの成長が続き、業績をけん引しました。また、有料会員制度「プライム」の年会費をアメリカで2割引き上げたことも、会員サービス部門での売上高増加に貢献しました。


    楠木さんはアマゾンについて「新しくて古い」と表現しました。品揃えが豊富で、安くて便利という点では従来の小売業そのもの。お客さんとの接点がインターネットになった点は新しいですが、商売の手口は極めて正統派な小売業です。アメリカでは現在、アマゾンプライムの価格を20パーセントほど上げています。「長い時間をかけて土台をしっかり作ったあとで価格をあげていく。最近のベンチャー企業に見られる身軽な経営の逆を行く、古典的な戦略だ」と解説しました。


    ●8時30分は、『フェイスブック、株価降下』の話題にフォーカス。今月26日のアメリカ株式市場で、フェイスブック株が前の日と比べて19%安となり、時価総額は1日で1194億ドル(日本円でおよそ13兆円)減りました。この数字は、アメリカの上場企業の1日の時価総額の下げ幅としては過去最大です。


    株価の降下は、今後の成長に期待する人が減ったことを表します。楠木さんはこれまでのフェイスブックについて、「宝くじを当てるようにたまたま買収に成功してきた」と見ています。Instagramはその例の1つです。そして、「次の買収が当たる確率はかなり低い」と予想します。波があるのがビジネス。今後のフェイスブックに注目です。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    この暑い夏を、元気に乗り切るためには、やっぱり「食」が大事!ということで、今週は「元気メシ」を紹介。今日のテーマはカレー。大手コンビニ3社のカレーを食べ比べしました。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、サッカー日本女子代表「なでしこジャパン」元監督の佐々木則夫さんです。2007年から2012年まで「なでしこジャパン」を率いた佐々木さんは、チームをどのように運営してきたのでしょうか。意見が合わないときの対処方法とは!?


    今日の楽曲
    1曲目 Y.M.C.A / VillagePeople
    2曲目 ブルーラグーン / 高中正義

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  • 2018.7.30

    7月30日(月) The News Masters TOKYO 第344回

    【7時台】
    毎週月曜日7時台のニュースマスターは、フジテレビ系列28局のニュースサイト FNN.jp のチーフビジョナリスト 清水俊宏さん。


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    ●7時は「自民党総裁選、安倍 VS 石破一騎打ち」のニュース。自民党竹下派の参議院議員に9月の総裁選で石破茂元幹事長を支援する動きが浮上しています。竹下派は8月8日に方針を決めるとしており、派の中で安倍総理大臣と石破氏支持で分かれる可能性が出てきました。竹下派は55人の国会議員のうち参議院議員が21人が石破氏支持の方向に傾く見通しです。


    竹下派が石破支持に回れば、これまで石破派以外になかった議員票の固まりが石破氏に流れる可能性があります。総裁選は来春の統一地方選の顔を選ぶ選挙。党員票で負けることがあれば求心力が低下するため、安倍総理は普通の勝ち方では足りません。石破氏は小泉純一郎氏が総裁になった時のように、党員票を上積みをして流れを作りたいと考えています。秋の総裁選で勝利した候補は、世界が注目する2020年という節目で総理大臣が勤めている可能性が高いです。リーダーとして相応しい人を見極めてほしいとのことです。


    ●7時30分は、「テレワーク、2020年に向けた働き方」について。政府は2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開会式に当たる7月24日前後の1週間を「テレワーク・デイズ」と名付けて、期間中の在宅勤務やリモートワークの全国一斉実施を呼びかけています。今年も先週23日から27日まで実施されました。働き方の見直しが進む今、働く時間や場所を柔軟にする企業も徐々に増えています。


    東京五輪では大会期間中、首都圏を中心に訪れる観客は外国人含め約1000万人。2012年のロンドンオリンピックでは、混雑緩和策として地域住民に対し、通常移動する経路や時間の変更を要請した他、官公庁や大企業で在宅ワークを奨励。その結果、ロンドン市民の3分の1の約250万人が、通勤ラッシュを避け、時間やルートなどを変更したこともあり、交通機関に大きな混乱は見られませんでした。


    しかし、一方でメルカリやウィンテッドリーなど先進的なIT系ではテレワークは原則禁止にするなど、対面コミュニケーションの重要性を見直している企業もあります。清水さんは「上手に今の働き方と組み合わせて行くことが大事ではないか」とお話いただきました。


    【8時台】
    本日8時台のニュースマスターは精神科医の名越康文さん。


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    ●8時は、「平均寿命と健康寿命の差が開いている」というお話。厚生労働省が今年7月に公表した簡易生命表によると、2017年の日本人の平均寿命は男性81.09歳、女性87.26歳で過去最高を更新したことがわかりました。世界と比較してみると、日本女性の世界ランキングは香港(87.66歳)に続いて第2位、男性は香港(81.70歳)、スイス(81.5歳)に続いて第3位ということになります。しかし、年々健康寿命と平均寿命の開きが大きくなっているというデータもあり、健康に日常生活を送れる時間がより長くなるような施策が必要です。


    「健康寿命を伸ばす10の生活習慣」は⑴食事は1日3回。朝食を抜かない。⑵魚を積極的に食べる。⑶お酒をのみなら赤ワイン などを名越さんに教えていただきました。食べ物の他にも運動も定期的に、継続的に行うことが重要だということです。食事や運動、考え方など自ら働きかけないと長寿遺伝子は静かに眠ったままで終わるかもしれません。


    ●8時30分は「日本人はグレーにうるさい」という話題。ドイツに拠点を置く化学メーカーのBASFが2018年から2019年の自動車カラートレンド予測を発表しました。これまでは各地域別にキートレンドカラーが発表されていましたが、今年は世界中のデザイナーが「傾向がかなり似ている」と判断したことから、世界の共通のキートレンドカラーとして「グレー」と「ブルー」が提示されました。


    「ブルー」は近未来イメージ、EVやバーチャルなコミュニケーションのイメージで今らしいですが、グレーは存在感がなく、人気がありません。今回グレーがトレンドカラーになったのはただの灰色ではなく、「最新のグレー」。色そのものの存在感は小さいですが、質感などの品質を求められています。また、日本人は世界的にグレーに対する感受性が鋭く、江戸時代には「四十八茶百鼠」と言われるほど、多様な色を生み出しました。個性がない「弱い色」として注目度が低いはずのグレーがニュアンスを伴って流行。微妙な色合いの違いを楽しむ、日本人好みの粋なトレンドでは?というお話でした。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    今週のこの時間は特別企画「夏を乗り切る元気メシ」をお届け。今日は「冷やし中華」。リスナーさんやタケさんの冷やし中華へのこだわりを伺い、名越さんにローソン、セブンイレブン、ファミリーマート3社のコンビニ冷やし中華の食べ比べをしていただきました。


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    【マスターズインタビュー】
    今週は、サッカー日本女子代表「なでしこジャパン」元監督の佐々木則夫さん。1958年、山形県生まれの佐々木さんはNTT関東サッカー部でMFとして活躍。その後、2007年にサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」の監督に就任し、2008年の北京オリンピックで4位入賞、2011年のW杯では初優勝を果たしました。初日は2007年に監督に就任し、まず何をやったのかというお話。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 IStayin'Alive / Bee Gee
    2曲目 楽園ベイベー / RIP SLYME

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  • 2018.7.27

    7月27日(金) The News Masters TOKYO 第343回

    【7時台】
    金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。


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    ●7時は、「オウム残り6人も死刑執行」のニュースにフォーカス。元教祖の松本智津夫死刑囚ら7人に続いて、残る元教団幹部の死刑囚6人もきのう、刑が執行され、死刑囚13人の刑がすべて執行されました。一連の事件で亡くなった人は29人、被害者は6500人以上。改めてオウム問題について考えました。


    上川陽子法相は1ヶ月に2度、死刑を執行したのは、執行について公表するようになった1998年11月以降では始めてであることを明らかにしました。刑事訴訟法は死刑について確定後6ヶ月以内の執行を定めていますが、共犯者の公判が継続している間は執行を避けるのが慣習になっています。一連の事件では最後まで逃走していた高橋克也受刑者の判決が18年1月に確定し、全ての刑事裁判が終了。これにより、一連の事件で有罪が確定した13人を含む教団関係者190人全員の刑が執行されたことになります。放送では「梶原しげるの本気でドンドン」の音声や当時のお話を伺いました。


    ●7時30分は、「伊藤忠 癌ケア」の話。伊藤忠商事は癌治療を社員個人の業績評価として認める仕組みを導入しました。治療計画を目標の一つとして設定し、進捗すれば賞与に反映するとのことです。日本人の2人に1人は生涯で癌を患うとされる中、働き盛りの中堅幹部などが癌の治療のため退社することは企業の成長にもマイナスになりかねません。治療を受けながら働き続けられる環境づくりを各社とも急ぎ始めているようです。


    これまでの業績目標は営業活動での利益貢献や自己研鑽が対象でしたが、健康面での目標を評価に反映させるは珍しいです。伊藤忠は癌治療が目標通り進めば、2019年度の賞与から反映させます。癌と診断された社員が投薬や通院を計画的に続けているかどうかを尺度にし、健康を取り戻し、治療と仕事を両立させた度合いを評価しています。(治療が進まない場合もマイナス評価にはならず、プラス面のみを反映させます)崔さんは「長期で働く、企業に忠誠心を誓うのがまだまだ働き方が多い中で、これは日本だからありではないか?」とお話いただきました。


    【8時台】
    金曜日8時台のニュースマスターは、デジタルハリウッド大学学長 杉山知之さん


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    ●8時は、「就活終盤戦のあれこれ」について。経団連の会員企業による採用活動が6月に解禁されてからほぼ2ヶ月が経過しました。2019年卒の学生の就職活動は終盤戦に突入。学生優位の売り手市場と言われていますが、いまだに内定がゼロの学生や進路を決めかねている学生もいるとのことです。


    就職情報大手のリクルートキャリアによると、内定を得た企業数は7月1日時点で学生1人当たり平均2.39社。2社以上の内定を得た学生が63%、そのうち3社以上の学生が36%に達した。各大学就職課の感触をまとめると、7月時点の学生の内定獲得率6~8割。売り手市場が一段と進む、大学への求人企業数も増加傾向の中で、「スケジュールすべてが前年より2週間早い」


    ●8時30分は「不老不死の夢 "若返りクラゲ""脳のデジタル移植"」という話題。


    日本経済新聞より 歴史上、多くの独裁者にとっての永遠の願いだった不老不死。現在、ベニクラゲやハダカデバネズミなど、不老不死生物に人間の寿命延長の鍵があるとみて国際的に激しい研究競争が繰り広げられています。その一方で、人間を寿命のある肉体そのものから解放する動きも活発化しています。脳のデータを丸ごとデジタル空間に移植することができれば、人間の意識はデジタル空間で生き続け「永遠の命」が実現するという考えで、トランスヒューマニズム=超人間主義と言われています。人類は、本当に永遠の命を手に入れることができるのでしょうか?


    ベニクラゲは体長わずか数ミリから1cmほどのピンク色をしたクラゲ。クラゲは通常、植物のような形状のポリプから水中を浮遊する形に成長し、死ぬと溶けてしまいますがベニクラゲは命の危機に陥ると団子状になり細胞が変化。新たにポリプを伸ばし、若いからだに生まれ変わります。海洋生物の研究をしている久保田さん曰く「クラゲも人間も遺伝子構造はあまり変わらない。遺伝子分析などが進めば、人類の夢である不老不死のメカニズムのヒントが見つかるかもしれない」とのこと。未来が楽しみになるお話でした。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    金曜日は「タケタケFriday」をお届け。本日は三重県立白山高校野球部についてお話しました。今年で100回目を迎える夏の甲子園。現在地方大会真っ只中で、甲子園出場をかけた、熱い戦いが全国で繰り広げられています。そんな中、ノーシードで初の甲子園出場を決めたのが三重県立白山高校です。


    津市の中心部から車で30分以上かかる過疎地域にある公立高校で、夏の三重大会は2007年から10年連続初戦敗退。去年の三重大会で11年ぶりの勝利を挙げて3回戦に進出。そして今回、始めて甲子園の切符を手にしました。


    【マスターズインタビュー】
    今週は、今週のインタビューのお相手は、高倉町珈琲会長・横川竟さん。最終日は外食産業の今後。そして横川会長の夢について伺いました。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Dancing On The Ceiling / Lionel Richie
    2曲目 Rosanna / TOTO
    3曲目 蜃気楼 / クリスタルキング

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  • 2018.7.26

    7月26日(木) The News Masters TOKYO 第342回

    【7時台】
    木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。


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    ●7時は、「異常な猛暑・熱中症をめぐる様々な動き」のニュースについて。日本列島はきのうも高気圧に覆われ、山口市で38.8度を観測するなど西日本を中心に気温が上がり、群馬県や愛知県、島根県、そして大分県では、熱中症とみられる症状で合わせて5人が死亡しました。きょうも35度以上の猛暑日になる地点がある見込みで、熱中症への対策が必要になります。


    猛暑を巡って、いくつか気になるニュースについて、藤原さんにお話いただきました。特に藤原さんが気になったのは「学校のプールの使用中止」と「炎天下の駐車場で、従業員がハンマーを持って巡回」の二つ。前者に関して、気温が35度を超えると、プールサイドの気温は40度近くまで上がっていて、水温も30度超えになります。また、プールから出た後は直射日光に当たっている状態でかつ、コンクリートも熱くなっていて、輻射熱が相当なものになるため、熱中症になってしまうとのことです。


    後者は駐車場で車内置き去りにされた子供が熱中症などで命を落とすケースが後を絶たない状況からパチンコチェーンのマルハンがポスターを掲示。従業員が交代で懐中電灯とハンマーを持って見回りをし、ぐったりした子供の姿を見つけた場合、「店内アナウンスで車の持ち主を呼びだし」「警察に通報」場合によってはハンマーを使うことも辞さないとのことです。これまでのケースでは車に戻ってきた両親から「短時間なのに...」「こんなことで子供は死なない」などと文句を言われたこともあったそうです。タケさんも「親だけの問題ではなく、行政の側も対策を立てないと」と話しておりました。


    ●7時30分は、「夏休みが最大の小1の壁、共働きの親の75%が不安」というテーマにフォーカス。公立小学校で夏休みが始まりました。子供たちにとっては待ちに待った夏休みですが。小学生をもつ共働きの親の75%が「夏休みに不安がある」と答えています。1ヶ月以上にわたる長い夏休み、仕事を持つ親たちはどんな悩みや不安を抱えているのでしょうか。


    小1の壁とは「小学校進学に伴い、保育園時代よりも仕事と子育ての両立がしづらくなること」小学校一年生の帰宅時間は早いため、一人での登校・下校が心配。家の鍵を持たせる不安、留守番させる不安などがあるのです。特に夏休みは朝から夕方まで一人で過ごさせることへの心配があるため、より一層小1の壁が高くなるのです。


    小学校一年生はまだまだ頼りない年齢。親は宿題や勉強のサポートや持ち物の確認などやることが増えて、大変になります。しかし、世間では「子供が小学生になると、子育てもひと段落」と思われているため、そのギャップに苦しんでしまい、仕事をやめる人もいるのだと言います。社会として取り組むべき課題ですが、放送では解決方法のアイデアをいただきました。


    【8時台】
    木曜日の8時台のニュースマスターは株式会社横浜DeNAベイスターズ前代表取締役社長/スポーツ庁参与の池田純さん。


    ●8時は「『日本版NCAA』いよいよ設立へ『主査』池田さんのプレゼン内容」についてフォーカス。 スポーツ庁24日、大学スポーツの活性化、環境整備に取り組むため、NCAA(全米大学体育協会)を参考にした統括組織「日本版NCAA」の設立準備委員会の初会合を開きました。スポーツ庁参与で、設立準備委員会の主査として、この初会合に参加した池田さんに「日本版NCAA」について詳しく伺いました。


    「日本版NCAA」は大学スポーツ改革の柱と位置付ける「競技横断的統括組織」を目指す団体で今回、この「日本版NCAA」の初会合は大学は87校、中央競技団体、学生競技連盟など23団体が参加しました。日本の大学スポーツは、"学生の自主的な活動"と位置付けられてきました。中学校には「中体連」、高校には「高体連」のような"競技を跨いだ統括組織"がありましたが、大学にはありませんでした。


    池田さんは「事業・マーケティング分野」の主査として登壇。大学スポーツのブランド価値向上を見据え、「年間アワード(表彰)制度」や大学単位の世界大会「NCAA CUP」の創設などを提案しました。六大学野球や箱根駅伝など、大学スポーツは人々を熱中させる要素をたくさん持っています。「まだまだ始まったばかりですよ」と池田さんはお話されておりました。これからが楽しみですね。


    ●8時30分は「世界的なビッグネーム A・イニエスタとF・トーレス、22日揃って日本デビュー」という話題。ともに元スペイン代表の34歳で、ヨーロッパの名門クラブで活躍した2人の大きな価値をJリーグはどのように活かすことができるのでしょうか。


    直接的な「経済面」での効果としてイニエスタ効果はすでに出ています。トーレス効果としてはまだ薄いですが、入場者数が5割近くアップしています。池田さんは「ビッグネームの選手と連携していいパフォーマンスができるように成長しないと意味がなく、勝たないとだめ!」とコメント。今回のイニエスタとトーレスのJリーグ入りは、日本サッカー界全体が成長するチャンスです。それをフルに活用すべきで、4年後の「カタールW杯」へ向けて」、国内の底上げのためにもビッグネームと共に、Jリーグにはもっと盛り上げて欲しいとお話いただきました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    木曜日「ヒットの芽」ユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介しています。最近では、豪華な夜行バスが続々と登場しています。夜行バスと言えば「安く、寝ている間に目的地につく」という印象。今回は夜行バスとは思えない快適さと絶妙な価格設定の2つのポイントから紹介。


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    今回ご紹介したJRバス関東とJR西日本が共同運行する「ドリームルリエ」号、一番高い座席、プレシャスシートを体験してきました。プレシャスシートはバスの中央に通路があり、両サイドに座席。天井は吹き抜けですが、パーテーションで区切られており、感覚としては個室です。シートは幅65cm、リクライニングは156度。前後も区切られているので、前の人が席を倒して関係ありません。フットレストもあり、水平に近い状態で横を向いて寝られ、寝返りも打てます。


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    運航するJRバス関東の森田雄介さんに現状を伺ったところ、「とにかく安く移動したい人」と「快適さを求める人」が二極化しているとのこと。ドリームルリエ号のプレシャスシートは1台につき4席や6席と少ないこともあり、あっという間に埋まっていくそうです。値段は新幹線や飛行機とも競争できる快適さ。出発が夜遅く、朝早く着くため、飛行機や新幹線の始発よりも早く着くことができるというのが利点になります。豪華な夜行バスはさらに広がるかもしれません。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、高倉町珈琲会長・横川竟さん。4日目の今日は、高倉町珈琲のこだわりについて伺いました。


    1曲目 Heart And Soul / Huey Lewis And News
    2曲目 YES MY LOVE / 矢沢永吉

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  • 2018.7.25

    7月25日(水) The News Masters TOKYO 第341回

    【7時台】
    7時台のニュースマスターは、ノンフィクションライター・常井健一さんです。


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    ●7時は、『超党派改革 小泉進次郎氏ら議長に申し入れ』の話題にフォーカス。自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長ら超党派の衆院議員120人が集まりました。「『平成のうちに』衆議院改革実現会議」は今月20日、「党首討論の定例化・夜間開催の実現」「衆院のIT化」「女性議員の妊娠・出産時の代理投票容認」3点の実現へ、早急に議論を始めるよう大島理森衆院議長に申し入れました。これに対し大島議長は「しっかり読ませてもらう」と応じています。


    常井さんは、「これまで小泉一家を追い続けてきて最もがっかりした出来ことだった」と言います。小泉進次郎氏は「平成のうちに1つでも達成しよう」と考え、小ぶりな企画に走ってしまいました。そのため、自民、公明、維新に都合のいい提言のかたちになってしまったようです。小泉進次郎氏の現状について常井さんは、「期待している分心配だ」と話しました。


    ●7時30分は『小泉純一郎氏、脱原発へ向けて』の話題にフォーカス。小泉純一郎元総理が朝日新聞のインタビューに応じ、安倍政権のエネルギー政策について、「安倍総理では『原発ゼロ』はもう無理だ。やればできるのに見過ごした」と批判。さらに来年夏の参院選では「原発ゼロ」が争点になるよう、野党共闘への期待感も表明しており、自民党の総理経験者としては異例のコメントをしています。


    小泉純一郎氏は、小沢一郎氏の政治塾で「原発ゼロ」について講演するなど野党側へも働きかけています。小泉純一郎氏は小沢一郎氏に「野党が一本化して脱原発を統一すればそれだけで勝てる」とアドバイスしているようです。さらに、来月は、小池百合子氏と共に講演会で脱原発の卸をあげる予定。反対派を賛成派に変えるための小泉純一郎氏の動きに今後も注目です。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。


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    ●8時は、『大企業のスタートアップ買収急増』の話題にフォーカス。大企業の傘下入りを選ぶスタートアップ企業が増えていると日経新聞が報じています。2018年はこうしたM&Aが前の年を上回るペースで拡大。スタートアップ側は大企業の資金力や資産を生かし成長速度を上げる狙いですが、同時に買収後の統合作業が改題となっています。


    去年から日本で急速に高まっているこの動き。去年で言うと、KDDI がIoT企業の「ソラコム」を推定200億円で買収し、DMMが、通称質屋アプリの「CASH」を70億円で買収。ソラコムは立ち上げから3年、CASHは立ち上げから8か月で買収しました。この方法は、双方にメリットがあります。大企業側のメリットは、そうした知見を短期間で手に入れたり、事業領域が拡大でること。スタートアップ企業は傘下に入ることで、販路の拡大や、資金調達もしやすくなります。海外ではFacebookがSNSのインスタグラムや、メッセージアプリ「ワッツアップ」を買収して成功しています。このように、大企業がスタートアップ企業を買収後にいかに扱うのかが重要になってきます。


    ●8時30分は、『イオン、東南アジアでご当地プライベート 3000品目に倍増』の話題にフォーカス。イオンが東南アジアを日本に次ぐ重要市場と位置づけ、ベトナムなどで出店を加速しています。それを支える武器が自主企画のプライベートブランド戦略で、現地で製造した割安な商品が中心で、品ぞろえは3千品目近くとこの3年で倍増。ASEANの自由貿易体制が深まるのを生かし、複数の国で同じプライベートブランド商品を相互に融通するなど工夫し、エリア内で展開するスーパーの魅力を高めています。


    流通小売りは現在プライベートブランドで儲けています。宣伝費や中間業者のコストがかからないためコストが抑えられ、普通の商品と比べて低価格を実現しているそうです。実は、ファミリーマート、ローソンのPBポテトチップスはカルビー製。ミニストップ、イオンは湖池屋製。セブンイレブンのマヨネーズは味の素など、大手メーカーと流通業者の関係性に注目すると面白いです。しかしこれは、日本ではメーカーより小売りが強いため実現できている話です。この舞台が東南アジアになったらどうなるか、注目です。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週水曜日のテーマは『Company』。知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを、今日は入山さんにお話しいただきました。今日取り上げたのは、LCCのピーチです。入山さんはピーチを「LCCの中でもっとも勢いがある」と評価しています。2008年に、全日本空輸(ANA)に在籍していた現ピーチの代表者代表取締役CEO・井上 慎一さんが、「格安航空サービスが流行って従来の事業が食われてしまう前に、自らで格安サービスを作ってしまおう」と先手を打って立ち上げたのがピーチでした。入山さんは、「ベンチャーを買収するのではなく、自社で新事業を立ち上げ成功している点が素晴らしい」と話しました。その他、ピーチが成功した理由を解説いただきました。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、高倉町珈琲会長・横川竟さんです。ファミリーレストランでお馴染み「すかいらーくグループ」創業者のひとりで、すかいらーく社長を退任された後、75歳で高倉町珈琲を創業されます。30年ほど前には18万店ほどあったという喫茶店。しかしファーストフードやファミレスの登場によりその数は8万店弱まで減ってしまいます。3日目の今日は、今後生き残るお店の特徴について、お話を伺いました。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Let It Go / Idina Menzel
    2曲目 薔薇は美しく散る / 鈴木宏子

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  • 2018.7.24

    7月24日(火) The News Masters TOKYO 第340回

    【7時台】
    火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。


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    ●7時は、『自宅で仕事、混雑を緩和 「テレワーク」促進週間』のニュースにフォーカス。2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、職場に出勤せずテレビ電話などを活用して自宅などで仕事をする「テレワーク」促進の強化週間が23日、始まりました。交通機関の混雑緩和が狙いで、政府が主導し27日までに約2千の企業や団体の参加を目指す方針です。


    「このためだけにテレワーク?無理していかなくてもいいんじゃない?」と疑問を呈する佐々木さん。人と会うのは重要だけど、日本人はとかく会いたがります。しかし、毎回その必要はあるのでしょうか? テレワークの例として、佐々木さんの知人の住まいは兵庫県だけど、勤務先は渋谷という人の働き方を紹介しました。


    ●7時30分は、『日本商工会議所の会頭が、厚労省に訴え』のニュースにフォーカス。中小企業125万社を傘下に持つ日本商工会議所の三村明夫会頭は、加藤勝信厚生労働大臣と懇談し、年々深刻化する人手不足や若者の流出による地方の疲弊などを訴え、中小企業に対する政策的な配慮を求めました。日商の今年の調査では、65%の企業が「人手が不足している」と回答。また、6割が昨年度「賃金を引き上げた」理由として、「業績は改善していないが防衛的賃上げとして、やむを得ず賃上げに踏み切った」と説明しています。


    このニュースを佐々木さんがTwitterで発信したところ「業績あげたいなら給料上げないと」という意見が集まりました。給料を上げようにも困るのは中小企業、中小企業がつぶれると困るのは大企業。具体的な解決方法は、物価が上がること。物価が上がると、企業利益が上がり、給料も上がるとのこと。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、経営学者の楠木建さんです。


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    ●8時のテーマは、アメリカのテスラが取引先の部品メーカーなどに「テスラの継続的な運営に不可欠」という理由で、支払い済みの代金の一部を返還するように求めていることについて。新型電気自動車への投資で悪化した資金繰りを改善するのが狙いとみられますが、取引先にとってのメリットは曖昧で、部品メーカーが反発した場合にはサプライチェーンに影響を与え、部品メーカーが反発した場合にはサプライチェーンに影響を与え、事業継続に打診となる可能性もあります。


    このような状況になってしまった理由は、初の大量生産に苦戦していることが考えられます。人の命を乗せる車は、ものすごい完成度を求められ、構造も非常に複雑です。テスラは、大量生産をすればコストも下がると考えましたが、実際にやってみると単純にはいきませんでした。生産目標台数も当初の予定より下回っています。なんとか台数を増やすために、完全自動化のライン以外に人に依存した生産ラインを作ってしまい、逆にコストが上がるという結果に。この状況は確実に混乱していて、注文が入っても対応が間に合わず、問題になっています。ここから曲がり角になるのか、新しい方法で這い上がるのか今後の動きに注目です。


    ●8時30分は、『日本郵便も来春から「置き配」本格スタート』の話題にフォーカス。日本郵便は、通信販売会社や百貨店などを対象に商品を宅配先の玄関前に置くだけで配達を完了するサービスを、来年の春から本格的に始めます。荷物の増加に対して人手不足の解消が進まない中、不在時の再配達を少なくして、コストを削減する狙いがあります。


    これまでの宅配サービスは再配達に関して多くの問題がありました。配達側はコストがかかり、客側もストレスで不便でした。今回の施策は、これまでのように在宅中に配達をしてもらうのか、玄関先に置いてもらうかを選択することができるようです。楠木さんは、「人間の習慣化」に目をつけ、「今回日本郵便が始めたことでこれが常識化し、どんどん広まることに期待したい」と話しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    火曜日のテーマは『BOOK』です。今日は、スポーツ報知で毎週日曜日に連載中の「BOOKセレクト」コーナーを担当されている、編集局・文化社会部の記者である甲斐毅彦さんに、広野真嗣の『消された信仰 最後のかくれキリシタン~長崎・の人々』(小学館)をご紹介していただきました。小学館ノンフィクション大賞受賞作です。甲斐さんは、「世界遺産に興味がある方に、ぜひ読んでいただきたい。光が当たるところには、必ず陰の部分もある。その陰を見つめることで、物事の見方がより深まると思う」と紹介しました。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、高倉町珈琲会長・横川竟さんです。ファミリーレストランでお馴染み「すかいらーくグループ」創業者のひとりで、すかいらーく社長を退任された後、75歳で高倉町珈琲を創業されます。これからの時代はカフェがくる!という横川さん、その理由はなんでしょうか?2日目の今日は「ブランドの価値観」と「社長引退後も仕事を続ける理由」について伺いました


    今日の楽曲
    1曲目 Mony Mony / Billy Idol
    2曲目 東京ららばい / 中原理恵  ※作詞:松本隆 作曲:筒美京平

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  • 2018.7.23

    7月23日(月) The News Masters TOKYO 第339回

    【7時台】
    毎週月曜日7時台のニュースマスターは、フジテレビ系列28局のニュースサイト FNN.jp のチーフビジョナリスト 清水俊宏さん。


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    ●7時は「国会閉幕」について。国会は20日、野党6党派が提出した内閣不信任決議案が否決された一方、カジノを含む統合型リゾート実施法案が参議院本会議で可決・成立し、会期を2日残して閉幕しました。安倍総理大臣は閉幕後記者会見し、財務省の文書改ざんなど、一連の不祥事について、あらためて陳謝し、また、森友学園問題については「総理大臣が周囲に与えうる影響を常に意識し、慎重の上にも慎重に政権運営にあたる」と述べました。


    今国会では自然災害や不祥事などが続く中重要な法案が可決していきましたが、清水さんは「参院定数6蔵はひどい」と話します。今回は自民党の船田元議員が党の方針に逆らい、投票を棄権。一方、国会改革を目指す小泉進次郎氏は賛成票を投じ、話題になりました。理念なく自分達に有利なルールを作るのは、政党政治の自殺行為とのこと。また、清水さんは野党の不甲斐なさにも言及。少数勢力なだけに今後、どう連携していくのか、与党からの「改革派」が出てくるかどうかが鍵ではないかというお話でした。


    ●7時30分は、「ソフトバンクが滴滴とライドシェア事業」の話題。ソフトバンクと中国配車サービス大手の滴滴出行は、合併会社「DiDiモビリティジャパン」を設立し、日本のタクシー会社向けに、人工知能やデータ分析技術を活用した、配車システムを提供すると発表しました。今年の秋から、大阪を皮切りに、東京、京都、福岡、沖縄など、全国の主要都市で順次サービスを展開していく予定です。


    滴滴出行は14億人の中国人に「生活革命」とまで呼ばれているサービス。スマホで手配すると、すぐに配車してくれて、移動が簡単。サイトから目的地を入力すれば、近くに車がある一般人の「運転手」が対応、すぐに目的地まで運んでくれる中国版のウーバーです。合弁会社「DiDiモビリティジャパン」はタクシー業界との共存の可能性を探るビジネスを実施。日本のタクシーは都市部での利便性は評価されていますが、配車に関してはシステムが古く需要がズレています。そこで配車管理システムをタクシー会社に提供し、新風を吹き込むとのこと。


    ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は「未来の進化を自分で止めているという危機的な状況だ。そんな馬鹿な国があることが信じられない」と述べ、政府による規制を強く批判しています。産業を守ることも大事ですが、ほとんどが対処療法でこのままでは世界の潮流に乗り遅れてしまうかもしれないというお話でした。


    【8時台】
    本日8時台のニュースマスターは精神科医の名越康文さん。


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    ●8時は、「知っておくべき深部体温」のお話。日本列島はきのうも広い範囲で高気圧に覆われて気温が上がり、全国に927ある気象庁の観測地点のうちおよそ4分の1にあたる237地点で最高気温が35度以上の猛暑日となりました。この猛暑で、気をつけないといけないのが熱中症です。今朝は、熱中症対策のカギとなる深部体温について名越さんに伺いました。


    臓器の温度は通常、皮膚温度より1度高く、運動したり気温の影響で体温が上昇しても、発汗で表面温度を下げ、熱を放出し、深部体温も低下して行きます。気温が体温よりも高いと、外気の熱が体内に入ってきてしまいます。深部体温が高いと起こる現象としては40度で全身痙攣、42度で多臓器不全、44度で脳障害が起こり死に至る場合もあります。熱中症のような嘔吐や頭痛などの症状が出てきたときは、深部体温も上がっている可能性があります。


    深部体温を下げるのに効果的な方法は「脳から遠い箇所(手のひら)を冷やす」ということ。氷水ではなく、10〜15℃の水に5~10分ほど浸すのが良いということです。脇の下などの大きな血管を直接冷やすと冷える速度は確かに速い。急速に冷えることによって脳が「体温が下がりすぎた!」と感知し、体温を下げないようにする機能が働きます。手や足などの末端は冷えるまでに時間がかかるのでゆっくり下げるのが良いというお話でした。


    ●8時30分は「ビル・ゲイツにまつわる怖いお話」について。ビル・ゲイツが設立したマイクロソフト社は、パソコンやネット、デジタルメディアの分野では業界をけん引しましたが、スマホ戦略では成果を出せませんでした。しかし、その大きな事業の失敗を経営上の駆け引きに利用したという事実があります。今朝はIT業界の巨人にまつわる、猛暑を吹き飛ばすゾッとするエピソードを紹介しました。


    こちらはビル・ゲイツとともにWindowsの開発に従事し、帰国後アスキーを設立、現在は東京大学でIoTの研究者として活躍されている西和彦さんのお話。マイクロソフトはスマホ戦略で失敗、Windowsのフルスペックをスマホに移植しなかったことが敗因。暮らしや仕事で使っているWindowsのOSはスマホで使えないことになりました。当時のCEOスティーブ・パルマーの辞任でスマホ戦略に幕引きをしました。スティーブが自分の失敗でも人のせいにするところがあり、汚点を残さない嫌なタイプです。放送では、スティーブを平和に辞めさせた方法を伺いました。上司に昇進など、うまい話を持ちかけられたらご用心ですよ。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週月曜日のトレンドマスターズTOKYOはYES NOアンケートで主流がわかる「あなたはどっち?YES NOリサーチ」です。今日は働き女子パーソナリティ 庄司舞子さんのレポート。今日の質問は「習い事はしていますか?」


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    【マスターズインタビュー】
    今週は、高倉町珈琲会長・横川竟さん。ファミリーレストランでお馴染み「すかいらーくグループ」創業者の一人ですかいらーく社長を退任された後、75歳で高倉町珈琲を創業されます。横川さんは、中学卒業後に築地の食品問屋に就職。4年間働いたとのことですが、これまでのビジネスが成立しているのはその4年間の教えが全てだと言います。今日はそんな築地での教えと料理だけではない価値がある、日本初のファミリーレストランのお話です。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 I Go Crazy / Paul Davis
    2曲目 Kiss Of Life / SADE
    3曲目 サンシャイン ロマンス / Original Love

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  • 2018.7.20

    7月20日(金) The News Masters TOKYO 第338回

    【7時台】
    金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。


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    ●7時は、「日本の政治、本当に大丈夫?」というお話。今日で国会は実質的に閉会を迎えますが、おとといは参議院の6増案が可決・成立。今日はカジノ法案が可決・成立される予定です。こうした中、委員会や本会議を設置する衆議院議員運営委員会の古屋圭司委員長に、政治資金パーティの過少申告疑惑が浮上。しかし古屋氏の解任決議案は、与党の反対多数で否決されました。


    自民党は制度の変更を周知する期間も考慮すれば、選挙までおよそ1年となる今の国会で法改正を実現する必要があるとして、独自に改正案を提出して審議を急ぐように主張していました。本日、参院本会議で可決、成立する見通しのカジノ法案。カジノは本来、刑法の「賭博罪」にあたり、禁止されています。法案では監督期間である「カジノ管理委員会」の免許を受けた事業者が設けるカジノについては刑法の賭博罪の適用が除外されます。どうなるのでしょうか。


    ●7時30分は、「本田圭佑とウィル・スミスがベンチャーファンドを設立」サッカーの本田圭佑選手がハリウッド俳優のウィル・スミス氏と組み、日本でおよそ110億円を集め、アメリカを中心に有力なスタートアップ企業に投資するベンチャーファンドを今月中に設立します。お二人の人脈を活用して、これまで日本からはアプローチが困難だったスター企業の卵を発掘するとのことです。


    名称は「ドリーマーズ・ファンド」野村ホールディングスが主力投資家として参画。日本の機関投資家や、大口の個人投資家から資金を募っています。崔さんがエコノミストとして気になったのは貧困解決や社会性を意識している点と野村證券を巻き込んでいる点。また、本田選手は現役を続行するのかにも注目です。


    【8時台】
    金曜日8時台のニュースマスターは、メディアアナリストの上杉隆さん。


    ●8時は、「参議院6増 強行採決」のニュースにフォーカス。参議院の議員定数を6増やす改正公職選挙法が18日の衆院本会議で与党の賛成多数で可決・成立しました。参議院の定数が増えるのは昭和45年の法改正以来で、来年夏の参議院選挙から適用されます。選挙区では1票の格差是正のため埼玉2増し、比例区では定数を4増やして当選順位をあらかじめ定める拘束名簿式の「特定枠」を導入します。世論調査では反対が賛成を上回る中、与党が押し切った形です。


    なぜ議員定数を増やすのか、与野党の言い分などを伺いました。


    ●8時30分は「酷暑五輪 屋外競技の時間繰り上げ」に関してのお話。真夏に開催される2020東京オリンピック・パラリンピックまで間も無く2年となります。大会組織委員会はIOCに対し、暑さを回避するため屋外競技の時間を前倒しする競技日程の大枠を提案し、承認されました。


    男女マラソンは30分早めて午前7時スタート。男子50キロ競歩は1時間半早めて午前6時、男女20キロ競歩は午前7時、トライアスロンは2時間前倒しして午前8時、とりわけ暑いとされる埼玉県川越市の霞ヶ関カンツリー倶楽部で実施される男女ゴルフは2時間前倒しして午前7時スタートとなります。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    金曜日は「タケタケFriday」をお届け。本日はザ・ニュースペーパーの政治風刺コントをお送りしました。


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    【マスターズインタビュー】
    今週は、ロンドンとリオデジャネイロ、二度のオリンピックに団体メンバーで出場した元新体操日本代表=フェアリージャパンの畠山愛理さん。最終日は今後のことを伺ってみました。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Summer in the City / The Lovin' Spoonful
    2曲目 夏が来た! / 渡辺美里

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  • 2018.7.19

    7月19日(木) The News Masters TOKYO 第337回

    【7時台】
    木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。


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    ●7時は、「私立大学の経営難」について。少子化の経営難に陥った私立大学を運営する学校法人に対し、文部科学省は2019年度から新たな財務指標を用いて指導を行い、改善しない場合は募集停止や法人解散など、撤退を含めた対策を促します。国として厳しい姿勢で臨むことで、赤字が続く大学側の危機意識を高め、改革を加速させる狙いです。


    全国では私立大学の4割程度がすでに定員割れしています。大学の定員は、そもそも団塊ジュニアが浪人して泣かないように「一時的に」増やしたもので、本当はのちに増やした分は返す約束でしたが、そのままうやむやになっています。その結果、本来は大学に行くべきじゃない人まで大学に入って水ぶくれしているのです。藤原さんは「企業のように吸収合併や学部の統廃合がもっとダイナミックに起こっていい」と話します。


    大学に行きたがるのは就職のためなのでしょうか。一方で高校中退など地方のヤンキーに都会でインターン研修を実施し、優良企業に人材を送り込んでいる「ハッシャ・ダイ」という会社もあります。このような会社が伸びてくれると、研究だけでなく学生の指導でも力量の無い大学の存在価値がなくなる。大学に行く意味が薄れるというお話でした。


    ●7時30分は、「4割が上司に不満」という話題。ソフトウェア開発会社・アトラシアンが直属の上司に対する部下たちの評価に関する調査結果を発表しました。上司に対する満足度では、「大いに不満」「不満」の合計が37.7%とおよそ4割が不満を持っていることがわかりました。


    営業マンとして優秀な社員は上司に引き上げられて課長になり、もっと優秀なら次長、部長、本部長というように出世しますが、いずれは自分の能力の限界でその役職で止まることになります。ということは、ある時点で組織の構造を見た場合、みんな「無能レベル」に達した管理職が組織にズラッと並ぶことになる。つまり、「能力主義の階層社会では、人間は能力の限界まで出世するので無能管理職が大半になる」ということです。これを「ピーターの法則」と言います。


    藤原さんは解決策として、自分の無能レベルを自覚し、わざと出世を断り、その代わり組織と取引をすることで自由な時間を得たり、現場にとどまって、もっと多くの年収を得たりすればいいのではないかというお話でした。


    【8時台】
    木曜日の8時台のニュースマスターは株式会社横浜DeNAベイスターズ前代表取締役社長/スポーツ庁参与の池田純さん。


    ●8時は「ZOZOTOWNの前澤社長 球団運営は可能か?」という話題にフォーカス。ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営する株式会社スタートトゥディの前澤友作社長がおととい、「プロ野球の球団を持ちたい」と球界への意欲を自身のツイッターで表明しました。なぜ、このタイミングでプロ野球参入を表明したのか?果たして実現の可能性はあるのか?かつて球団買収に携わった池田さんに伺いました。


    前澤社長はITの世界では「有言実行の男」と呼ばれています。振り上げた拳をどこに降ろすのかが見所だと話します。既存の球団を買収するのか、新規に球団を立ち上げて参入するのかそれぞれにハードルの高さに違いがあります。さらに現在のプロ野球の観客動員ビジネスモデルでは、12球団が適正。もし参入するのなら、プロ野球の将来のビジョンも含めて考えていかなくてはいけます。こういう話が出ること自体が議論の入口になるので良いのではとのことでした。


    ●8時30分は「LINEの『トークルーム』の内容は収集されているのか?」というお話。国内に7500万人のユーザーがいるスマートフォン向けの無料メッセージアプリのLINEに関して、数日前からネット上に「トークルームの内容が自動的にLINE社に収集されており、対策としてスマホの設定を確認するように」という情報が広がっています。


    今年1月に行われたLINEのアップデートで「サービス向上のための情報利用」と「プライバシーポリシーの変更」で「同意」した人の「LINEのトークルーム情報」が本人が気づかないうちに「ON」になっていて情報が収集されているということです。しかし、LINE公式Twitterによると、「トークや通話内容を取得することはない」とする一方、「使用したスタンプ」「絵文字」「エフェクト」「フィルターの種類」「トーク相手」「日時」「既読」「URLへのアクセスなどの利用状況」などは収集しており、「サービス上の不正対策」「サービスの改善及び研究開発」のために収集しているとしています。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    木曜日「ヒットの芽」ユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介しています。皆さんは夜、急に具合が悪くなった時どうしていますか?救急車を呼ぶほどじゃないんだけど...どうにも具合が悪い...、今日はそんな時に役立つサービス"ファストドクター"をご紹介しました。こちら、夜間にお医者さんが医療相談にのってくれて、さらに必要があれば往診=家に来て診察してくれる...というサービス。"ファストドクター"を運営している小石裕司さんにお電話でお話いただきました。


    ファストドクターに電話をかける(メールでもOK)、医師が往診、診察。現地で診察代と交通費の支払い(クレジットカード、現金、後払いから選べます)、処方箋も書いてくれ、保険も適用されます。ファストドクターを利用できるのは東京23区+狛江市、武蔵野市、三鷹市、そして千葉、埼玉の一部で、23区内の中学三年生までは医療費は無料です。平日は夜8時から朝5時まで電話で相談ができます。土日の受付時間が異なります、最短30分でお医者さんが来てくれます。


    ファストドクターのHPはこちら


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、ロンドンとリオデジャネイロ、二度のオリンピックに団体メンバーで出場した元新体操日本代表=フェアリージャパンの畠山愛理さんです。今日はスポーツ選手にとっての引退、そしてセカンドキャリアについて伺いました。


    1曲目 Summertime Blues / Eddie Cochran
    2曲目 風の吹き抜ける場所へ / FLYING KIDS

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  • 2018.7.18

    7月18日(水) The News Masters TOKYO 第336回

    【7時台】
    7時台のニュースマスターは、スポーツ経営学者小林至さんです。


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    ●7時は、『「ゾゾタウン」前沢社長、プロ野球球団運営に意欲』の話題にフォーカス。衣料品通販サイト「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイの前澤友作社長がプロ野球球団の運営に意欲を見せました。今月17日の正午、自身のツイッターで「プロ野球球団を持ちたいです。球団経営を通して、ファンや選手や地域の皆様の笑顔を増やしたい」と表明。さらに、「みんなで作り上げる参加型の野球球団にしたい」と書き込み、「シーズンオフ後に球界へ提案するためのプランを作ります」としています。


    新球団誕生の望みについて、可能性は低いと小林さんは話します。新陳代謝という意味では良いですが、本当に買収するときは当事者が話してはいけないという暗黙のルールがあるようです。また、ロッテは世界有数の企業であり経営には困ってはいません。そのため、新興企業のスタートトゥデイに譲るのは考えにくいようです。プライベートも会社の経営も順調な前澤さん。小林さんは、「世の中全部手に入っちゃってると思っちゃうのかな。剛力さんと一緒に私に相談しに来てくれたらな」と冗談交じりに話しました。


    ●7時30分の話題はこちら。アメリカのアマゾン・ドット・コムなど、インターネット通販会社の急拡大が世界中で小売り大手の経営を揺るがしています。日本では、アメリカのウォルマートが西友売却を決めたように、ヨーロッパでもスーパーへの影響が拡大。フランスのカルフールとイギリスのテスコが商品の共同調達などで提携し、イギリスではM&Aに踏み切る例も出てきました。


    球団によると不祥事とは3つあり、「巨人軍は紳士たれ」とは言いづらい状況です。他にも、千葉ロッテの大嶺選手も金銭トラブルで引退した事例があります。一般社会で言うと記事になるような話題ではありませんが、有名人であるため目立ってしまうということのようです。小林さんは、「質の高い指導が必要。指導者ライセンスを取り入れたり、小・中・高生の段階での指導がとても大切。『スポーツで結果さえ出せば OK』という指導者に感化されないようにすべき」と話しました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。


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    ●8時は、『アマゾンエフェクトで、世界のスーパーに変化』の話題にフォーカス。アメリカのアマゾン・ドット・コムなど、インターネット通販会社の急拡大が世界中で小売り大手の経営を揺るがしています。日本では、アメリカのウォルマートが西友売却を決めたように、ヨーロッパでもスーパーへの影響が拡大。フランスのカルフールとイギリスのテスコが商品の共同調達などで提携し、イギリスではM&Aに踏み切る例も出てきました。


    電子コマースだったアマゾンがリアルの店舗を持つようになってきました。世界レベルでの事業再編が起きていて、入山さんが特に注目するのはウォルマート。デジタルの小売りのアマゾン、アメリカで実店舗経営を行いリアルの小売りを展開していたウォルマートが、1月には日本の楽天と業務提携を発表。5月にはインドのネット通販最大手フリップカートを買収すると発表しました。このように、デジタルとリアルの小売の垣根がなくなり、デジタルの小売りがリアルの小売に進出し、リアルの小売りがデジタルの小売に進出しています。アマゾンVSウォルマート、プライベートブランドの視点から今後も注目するとおもしろそうです。


    ●8時30分は、『「定年後も働きたい」、定年前社員の8割が』の話題にフォーカス。定年前の50歳から64歳の正社員のうち、およそ8割の人が定年後も「働きたい」と希望していることが明治安田生活福祉研究所の調査で分かりました。働きたい理由としては「日々の生計維持のため」がトップで50代男女ではおよそ7割を占め、「働きたくない」は男女ともおよそ2割でした。


    各企業が、定年の規定を変え始めています。例えばポーラ・オルビスホールディングス(HD)傘下のポーラファンケルは昨年4月に上限をなくしました。元々定年は、働き盛りを過ぎた労働者を抱えておくコスト負担を軽減することにあります。しかし一部の企業は、何十年もかけて積み上げた顧客リストを持つ人材を抱える販売ビジネスの現場ではそうではなく、高齢の顧客層をターゲットに営業する場合、高齢者以上に適任の人材はいないと考えています。同様の考えから大和証券も定年制を撤廃。そして、アメリカでは年齢差別になるためそもそも定年という概念がないようです。入山さんは、「もはや定年制というものが時代に合わないのでは」と話しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週水曜日のテーマは『Company』。知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを、今日は文化放送が生んだ平成の水戸光圀・塚本ディレクターがお伝えしました。


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    ゆったり過ごせる大人のシェアリビングをコンセプトに、今年2月、群馬県高崎市内に「本町しもたや」という新たな空間がオープンしました。シェアリビングとは、メンバーが自分の好きな時に顔を出して、自宅の居間でくつろぐような感覚で共有するリビングスペースです。「本町(もとまち)しもたや」は、大正時代からある街の調剤薬局をリノベーションして作られたもので、1階は喫茶スペース、2階がリビングとして使われており、喫茶室もそのレトロな雰囲気が好まれています。高崎市内には、こうした古くからの町屋の雰囲気を残した家屋がまだまだ残っているということで、今後、第2、第3の「本町しもたや」のようなスペースが生まれる可能性もあるということです。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、ロンドンとリオデジャネイロ、二度のオリンピックに団体メンバーで出場した元新体操日本代表=フェアリージャパンの畠山愛理さんです。3日目の今日はメンタルについてのお話でした。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 SUMMER OF '69 / Bryan Adams
    2曲目 燃えてヒーロー / 沖田浩之

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  • 2018.7.17

    7月17日(火) The News Masters TOKYO 第335回

    【7時台】
    火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。


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    ●7時は、『米ロ首脳会談』のニュースにフォーカス。アメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領が16日、ヘルシンキのフィンランド大統領公邸で会談しました。会談は予定の90分を超えて2時間以上に及び、首脳同士の直接対話が冷戦後最悪とされる両国関係の改善の契機となるかが注目されましたが、具体的な合意事項はなく、会談後、トランプ氏は「長いプロセスの始まりだ」と語りました。


    こういう首脳会談は、事務レベル協議が事前にあってたうえで、首脳が会うのが通例。金正恩氏の時はそれがなく、今回は落としどころが決まっていないため、「何がしたいのかわからない。単にやったよねという雰囲気だけほしいのでは?」と見ている佐々木さん。タケさんも「中間選挙狙いでは?」と指摘しました。


    ●7時30分は、『マンガの立ち読みOKで、売り上げアップ!』の話題にフォーカス。大手出版社の小学館が、書店でマンガを立ち読みできないようにするフィルム包装の取りやめを呼び掛けています。名付けて「コミックス脱シュリンクパックプロジェクト」!この春、一部の書店で包装をやめたところ、少女・女性向けマンガで売り上げが20%増えたため、今後は拡大していく方針とのことです。


    マンガを無料で読んでくれて買われなくても、今はSNSで口コミが拡散します。佐々木さんは、ハリーポッターのように、「ある程度最初の方は無料で出したほうが良く、知財や著作権をとにかく守らなきゃと思ってしまうと、波及効果が弱くなる。」とコメント。しかもこの売上アップの特徴は、男性ではなく、女性なのです。これについて佐々木さんがSNSで意見を募ったところ、「洋服で考えると男性は、あまり品定めはしない。女性は、選んで品定めする。」という違いを指摘するものがあり、関連があるのではと佐々木さんはみています。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、経営学者の楠木建さんです。


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    ●8時台のテーマは、銀行の値上げについて。銀行がジワリと値上げに動いています。たとえば窓口での両替の手数料。以前は一定枚数までは無料でしたが、去年から一部の大手銀行が相次ぎ有料化しています。その他にも、住宅ローンの繰り上げ返済手数料の値上げやATMでの現金引き出し手数料の有料化などの動きも目立ちます。銀行側の値上げ戦略は何を目指しているのでしょうか?


    有料化に関して楠木さんは、「これで儲けようというよりも、従来の窓口サービスからスマホやネットサービスへの提供に顧客を誘導するための動き」だと話しました。決済ではネット企業が相次ぎ参入していますが、銀行はこれまでこの流れに対応して来ませんでした。一度スイッチする動きが始まるとバタバタっと習慣が変わってくるのが人間の習性で、今やっとその時が来たようです。楠木さんは、「もっと早く対応できなかったのか、それは銀行業の怠慢だったのでは」と意見しました。


    ●8時30分は、駅の商業ビジネス化の話題にフォーカス。JR東日本が鉄道事業者の殻を破り、経営モデルの変革に挑んでいます。1987年の分割民営化から31年。JR東日本では当初から首都圏の圧倒的な鉄道利用者数を土台に駅併設型の商業ビジネスを手掛けてきました。本格的な人口減少時代を背景に鉄道収入の大幅な伸びが見込めない中、運輸収入に依存した体制を改め、さらなる事業の多角化を目指します。


    どれだけネットが便利になっても駅に行くという習慣がなくなることはありません。そして、人間は基本的に面倒くさがり屋で、いっぺんに色んなことを済ませたいという欲求があり、「ついでに〇〇したい」という需要は今までも今後も変わらないと楠木さんは話します。しかし、今後については「ついで買いができる便利な商業施設だけでなく、『わざわざここ行きたい!』と思わせるような場所を作ることも大切だ」と話しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    火曜日のテーマは『BOOK』です。今日は楽天ブックスの書籍チームから安川康成さんに、楽天ブックスの上半期のランキングを紹介いただきました。


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    例年ダイエット本と写真集はランクインするそうで、2位に乃木坂46・星野みなみ1st写真集『いたずら』。3位にモデルが秘密にしたがる体幹リセットダイエット(佐久間健一・サンマーク出版)がランクインしました。そんな中、今年の1位は「君たちはどう生きるか」でした。安川さんは、7位の「お金2.0」をおすすめしました。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手はフェアリージャパンのオーディションに合格した後、畠山さんは、すぐにロシア合宿に参加することになりました。2日目の今日は、そのロシアでのお話を伺いました。


    1曲目 on the radio / Donna Summer
    2曲目 さらば恋人 / 堺正章 ※作曲:筒美京平

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  • 2018.7.16

    7月16日(月) The News Masters TOKYO 第334回

    【7時台】
    毎週月曜日7時台のニュースマスターは、フジテレビ系列28局のニュースサイト FNN.jp のチーフビジョナリスト 清水俊宏さん。


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    ●7時は「"通れるマップ"災害時の道路情報」について。西日本を中心とした記録的な豪雨の影響で、通行止めが多発し、物流にも影響が出ています。こうした中、国土交通省は、通行止めが多い広島市と呉市周辺で通行可能な道路をまとめた地図「通れるマップ」を発表しました。また、自動車メーカーなども独自のマップを作成し提供しています。今日は、災害時に役立つビックデータを利用した情報サービスについて、取り上げます。


    広域の交通情報など、通常時はもちろん災害時でもビックデータの活用が進んでいます。ビッグデータを中央に集めるだけではなく、車両そのものがすれ違うたびにデータを通信しあう時代がくれば、渋滞や事故が激減する可能性もあります。また、国土交通省だけでなく、トヨタも「通れた道マップ」という数時間おきにリアルタイムに近い情報を発信しており、日本全国の混雑と状況も表示されます。放送では「通れた道マップ」の情報を集める仕組みについてご紹介。今後、ボランティアに向かう人の車などで交通量が増える可能性があります。自然災害の多い日本だからこそ、データ活用など防災技術に注力する必要があるというお話でした。


    ●7時30分は、「有明の海が危ない!ムツゴロウ激減」にフォーカス。九州の4県にまたがる有明海では、今、生き物が激減していて、有名なムツゴロウに関しては50年前と比べると、およそ40分の1まで減少しています。今朝は、その有明海で、豊かな海を取り戻すために活動する、小さな町の水族館の取り組みを紹介しました。


    ムツゴロウは絶滅危惧種で、漁獲量は1960年代後半には150~200tでしたが、1982年には8t、1983~1990年にかけては2~5tまで減少しました。ムツゴロウに関しては禁猟区の設定などの保護の運動が進み、佐賀県、福岡県及び熊本県海域で生息数の回復がみられるといいますが、それでも危機的な状況を脱するまでには至っていない。放送では町の水族館の活動として「やながわ有明海水族館」の館長、小宮春平さんの活動をお伝えしました。


    【8時台】
    本日8時台のニュースマスターは精神科医の名越康文さん。


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    ●8時は、「避難阻む"正常化バイアス"とは?」というニュースについて。西日本を襲った記録的豪雨から10日あまり。今回の大雨では、梅雨前線の停滞など、悪条件が複合的に重なったことから、甚大な被害をもたらしましたが、専門家は日本各地で、これからも同規規模の水害がおこる可能性を指摘しています。また、大阪・兵庫などでは避難指示と韓国の対象者の中で、実際に避難所に逃げた人は1%に満たなかったことがわかりました。避難行動に関して住民の情報の受け取り方について検証が求められそうです。


    今回、迅速な避難など、最大級の警戒を呼びかけていますが、「近所の人と、様子を見ようと話して逃げ遅れた」「夜だったのでためらった」などと言います。なぜためらってしまうのか、その原因の一つが「正常化バイアス」です。「正常化バイアス」とは人間が予期しない事態に対峙したとき、「ありえない」という先入観や偏見(バイアス)が働き、物事を正常の範囲だと自動的に認識する心の働きのこと。災害時は避難の弊害になりますが、本来は心を防御する働きで、怖い現実から一旦心を落ち着かせる働きです。


    名越さんは「避難場所になっている公民館は行ったことがないなどの理由で行きにくい。避難場所になる公民館などで夏祭りなどの楽しいイベントをすると『楽しい場所』として記憶するといざという時に、足を運びやすくなる」というお話をしていただきました。


    ●8時30分は「お経を唱えると、脳が活性化され、心が豊かになる?」という話題。古代のインドで使われていた言語「サンスクリット語」で、マントラを暗誦すると、脳を活性化するという話題です。マントラは、日本語では「真言」といい、密教系のお寺などで加持祈祷の時に唱えるお経として聞いたことがある方も多いかもしれません。そこで、今日は脳とお経の関係について、脳科学と心理学的な立場から仏教を研究している名越さんに伺いました。


    名越さんはお経を、避難所で慣れない環境で過ごしている被災者の方に簡単にできて、心の平安に役立つ一つの方法として提案したいとお話しています。気持ちが落ち着くだけでなく、脳が変化していることもわかり、アルツハイマーなどの予防にも期待が寄せられています。ぜひ「祈り」「読経」を見直して、心を少しでも安らかにしてほしいというお話でした。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週月曜日のトレンドマスターズTOKYOはYES NOアンケートで主流がわかる「あなたはどっち?YES NOリサーチ」です。今日は海の日ということで「今年もう海行った?」というアンケートをメールとTwitterで募集。リスナーさんにもお電話でご出演いただきました。


    【マスターズインタビュー】
    今週は、元新体操日本代表=フェアリージャパンの畠山愛理さんです。ロンドンとリオデジャネイロ、2度のオリンピックに団体のメンバーとして出場した畠山さん。初日の今日は新体操を始めたきっかけや味わった挫折について、お話を伺いました。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Surfin USA / Beach Boys
    2曲目 Lovin' You / Janet Kay
    3曲目 SAILING / Christopher Cross

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  • 2018.7.13

    7月13日(金) The News Masters TOKYO 第333回

    【7時台】
    金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。


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    ●7時は、「ため池」について。西日本を襲った今回の豪雨で、被災地では、ため池の決壊に警戒する状態が続いています。広島県では豪雨から数日経って土手の亀裂などが見つかり住民への避難指示が相次ぎました。ため池は全国におよそ20万箇所あり、貯水に役立つ一方、豪雨によって決壊するリスクも高まります。この時間は、災害とため池について考えました。


    ため池は農業用水を確保するために人工的に造られた池で、地元農業者らが管理しています。農林水産省によると、ため池は江戸時代以前に造られたものが多いそうです。雨が止んで2日以上経ってからの決壊。ため池に長期間、水が大量にあったため堤に水が浸透し、脆くなって決壊したとみられています。行政などの対策も大事ではありますが、最後は自分で自分の身を守ることが大事だというお話でした。


    ●7時30分は、「W杯の経済効果」のお話。連日熱戦が繰り広げられているロシアW杯は、フランスとクロアチアが決勝に進出しました。20年ぶり2度目の優勝を狙うフランスと、勝てば初優勝のクロアチアの一戦。そしてベルギー対イングランドの3位決定戦を残すのみとなっています。6月14日の開幕から1ヶ月間に渡って行われているW杯。今朝は、世界的なスポーツイベントがもたらす経済効果について伺いました。


    「経済効果ってそもそも何?」という話ですが、実は経済を分析する人でも定義によって全然試算が違うので金額にもバラつきがあります。しかし、一般的に2つポイントがあります。一つは「経済波及効果」、そしてもう一つが、「パブリシティ効果」(Ex.くまモンに会うために、熊本に行く観光客が増えたり、関連グッズを買ったりして生まれた売り上げは「経済波及効果」 くまモンによって熊本の認知度や信頼度が上がり、興味を持つ人が増えることで生まれた広告効果を「パブリシティ効果」)放送ではW杯とオリンピックの観客動員数、テレビ視聴者数を比較したり、崔さんがドイツW杯の観戦に行った時のことをお話いただきました。


    【8時台】
    金曜日8時台のニュースマスターは、初登場、水ジャーナリストの橋本淳司さん。


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    ●8時は、「水道法改正に関する話題」について。水道法改正案が今月5日の衆院本会議を通過しました。改正案では、市町村などが手がける水道事業の広域化や、民間企業の参入を促すことで経営を効率化するといった内容です。与党は22日に会期末を迎える今国会での成立を目指していますが、この法案により、どんなことが起こるのでしょうか。


    水道法改正では複数の市町村で事業を広域化して経営の効率化をはかります。市町村などが経営する原則は維持しながら、民間企業に運営権を売却できる仕組みも盛り込みます。しかし水道民営化の先進国であるイギリスでは現在、水道料金が高騰。設備投資が行われないなどの問題が怒っており、国民の8割が水道再公営化を支持しています。


    ●8時30分は「豪雨対策に関する話題」にフォーカス。甚大な被害をもたらした西日本豪雨で河川の氾濫後に避難指示が発令された他、発令後も住民が逃げ遅れて被害が拡大しました。これを受け、政府は、避難指示や避難勧告に関するガイドラインを見直す方針を固めました。


    現行のガイドラインは、各市町村に災害時の避難指示・勧告を行う際の判断基準などを示し、各市町村に発令基準を策定するよう求めています。避難指示や勧告をいつ出すかは、市町村長の判断に委ねられています。今回の豪雨では、岐阜県関市で河川の氾濫後に避難指示が出た他、岡山県倉敷市などでは避難指示が出ても自宅にとどまって孤立する住民が続出しました。橋本さんは土砂災害防止法を具体的にしていくこと、自治体ごとではなく流域ごとの事前情報共有、災害時情報共有、タイムラインの徹底などの見直しが必要で、自然災害が起こってからも災害時の給水の行い方、応援給水をどうするかを学んでおくべきではないかというお話でした。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    金曜日は「タケタケFriday」をお届け。本日は魅力的な社員食堂、「社食」を紹介する『世界の社食から』をお届け。今回訪れたのはニュースアプリでおなじみ、ニュースマスター松浦茂樹さんが勤めているスマートニュース!東京・神宮前にある、スマートニュース本社に行ってきました。


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    スマートニュースでは社員食堂は無料。9割以上の方が社員食堂を利用されているとのことです。オーガニックにこだわった料理が提供されています。実は業者の選定にもかなりこだわっており、通常、社食を提供している給食業者ではなく社員のみんなが「良い!」と言った、社食のサービスをやっていなかった、普通のお店に頼み込んで、そのスタッフの方にやってもらっているそうです。みなさん、楽しそうに話しながら食べていたのが印象的でした。


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    また、社内にキッチンがあったり、バリスタがいたりと、とにかく社員に優しい会社でした。


    【マスターズインタビュー】
    今週は、「ABC クッキングスタジオ」創立者、株式会社ABCクッキングスタジオ取締役の志村なるみさん。志村さんは2009年に社長を退任され、2017年に取締役として復帰されました。最終日の今日は、社長退任後のお話、そして今後やりたいことについて伺いました。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 The Heart Of Rock & Roll / Huey Lewis And The News
    2曲目 朝日のあたる道 / Original Love

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  • 2018.7.12

    7月12日(木) The News Masters TOKYO 第332回

    【7時台】
    木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。


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    ●7時は、「西日本豪雨、避難所としての学校」というテーマについて。西日本を襲った記録的な豪雨。共同通信のまとめでは、死者は174人となり、今なお60人以上の安否が不明で、懸命の捜索が続けられています。また、総務省消防庁などの発表によると、1万8694棟以上の住宅が被害を受けており、避難している人の数は1万人を超えています。避難所の環境整備や仮設住宅の確保、物資の供給などが急がれます。


    藤原さんは真夏に避難した人の居心地を疑似体験するために、体育館に畳を敷いて一晩寝たことがあるそうですが、心地よくはなかったと言います。学校が地域コミュニティの中心、気持ちの拠り所になることもありますが、普段から地域コミュニティの連絡をよくしておくことが重要です。また藤原さんは「『勧告』や『警報』など、漢字のニュアンスでどちらがより強いものなのか分かりにくい。もっと語気を強めても良いのではないか」とお話いただきました。


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    ●7時30分は、「1泊100万円!世界遺産の寺が始めた新しいビジネスとは?」という話題。京都市にある、世界遺産の仁和寺が「1泊100万円」の高級宿坊を開きました。境内にあった木造二階建ての古い家屋を1億5700万円かけて全面改修し、宿泊事業を始めたということです。


    紹介されている記事によると「宿泊施設というよりは『体験の場所』を提供する」というコンセプト。お坊さんの法話を聴くのも、御殿で雅楽などの演奏を楽しむのもOKですが、費用は自己負担。つまり、素泊まりで100万円です。これまでも藤原さんが何度かお話いただいていますが、日本を潤すためにはハイエンドのサービス提供が必要。奈良では東大寺に敷地内にアマン・グループのホテル建築計画が持ち上がったこともあります。安いサービスもいいですが、高くてビックリだけどもそれだけの価値があるという商品企画も大切というお話でした。


    【8時台】
    木曜日の8時台のニュースマスターは株式会社ライトレール代表取締役社長、交通コンサルタントの阿部等さん。


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    ●8時は「西日本豪雨、交通インフラへの影響」について。西日本を襲った豪雨による被害は、交通インフラにも多大な影響を与えています。鉄道は、貨物を含み、複数の路線で一部または全線で運休が続き、復旧の見通しが立たないエリアもあります。神戸市では、昨日、神戸市須磨区の山陽新幹線近くに設置された太陽光パネルが崩れ落ち、安全確認のため新幹線が一時運行を見合わせるということもありました。


    ●8時30分は「鉄道の安全対策」のお話。東海道新幹線のぞみ車内で6月に起きた殺傷事件を機に、鉄道の安全対策に対しての関心が改めて高まっています。2020年には東京オリンピック・パラリンピックも控えており、テロ防止なども含めて幅広い安全対策がより一層求められています。


    世界一安全だと言われてきた新幹線。しかし実は密室で、凶悪な考えを持った人が混じる可能性を考えると非常に心配です。ネットワークと接続したり、AIを活用したりすることによる危機管理が必要ではないかとお話いただきました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    木曜日「ヒットの芽」ユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介しています。今日は、来週東京ビッグサイトで行われる「猛暑対策展」に出店することで話題になっている"バケツエアコン"をご紹介。"バケツエアコン"とはその名の通り、バケツ型のエアコンで、コードレスで持ち運びができ、置くだけで冷えるというもの。大きさは直径約30cm、高さは39cmで重さは4.5kgと見た目は完全にバケツです。上の蓋の部分にファンのようなものがついています。今日は"バケツエアコン"を開発した大阪のベンチャー企業"クールスマイル"の中西雄三さんにお話を伺いました。



    中西さんは3.11の震災後に起業。電気をつかわない、役に立つ商品を開発しています。今回のバケツエアコンは来夏になるとのこと。LINEで発売のお知らせをご案内するとのことです。また、ご紹介した「バケツエアコン」は、来週18日(水)〜20日(金)まで東京ビッグサイトで行われる「猛暑対策展」で見ることができます。こちら事前にWebで申し込みをすれば、無料で入場できます。興味がある方は「猛暑対策展」のHPをご覧ください。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、「ABC クッキングスタジオ」創立者、株式会社ABCクッキングスタジオ取締役の志村なるみさん。今日は、「働く女性」という立場から、志村さんご自身のお話と「女性の管理職登用」についてのご意見を伺いました。


    1曲目 Jack & Diane / John Mellencamp
    2曲目 ジョリーン / オリビア・ニュートン・ジョン
    3曲目 壮年ジャンプ / サザンオールスターズ

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  • 2018.7.11

    7月11日(水) The News Masters TOKYO 第331回

    【7時台】
    7時台のニュースマスターは、国際ジャーナリストの高橋浩祐さんです。


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    ●7時は、『ポンペオ国務長官、訪朝の成果は?』の話題にフォーカス。今月8日、日米韓3カ国の外務大臣は、都内で会談し、北朝鮮の完全な非核化を実現するまで、経済制裁を維持する方針を確認しました。アメリカのポンペオ国務長官は会談終了後の記者会見で、今月6日から7日の米朝高官協議で「北朝鮮は完全な非核化を再び約束した」と表明。交渉が前進していることを強調しました。日韓両国も米朝協議を後押しして、交渉が進展するよう結束を図る考えで一致しています。


    アメリカと北朝鮮は、非核化をするのかしないのか、具体策を詰める部分で揉めてしまい、イマイチ分からない状態です。北朝鮮は、平和協定を直ちに結び体制の安全を図ろうとしています。トランプ政権も韓国の文政権も、いつまでも続くわけではありません。金正恩は核を温存したいと思っています。アメリカの次なる一手に今後も注目です。


    ●7時30分は『世界の覇権に変化。米中貿易戦争の要因とは?』の話題にフォーカス。今月6日、アメリカのトランプ政権は、中国による知的財産侵害への制裁として日本円でおよそ3兆8千億円相当の中国製品に追加関税を発動しました。中国もすぐに同じ規模の報復に踏み切り、二大経済大国が相互に広範な輸入品の関税を重くする異常事態は、供給網の亀裂を通じて世界経済に波及すると見られています。なぜ、こうしたことが今起こっているのでしょうか?


    まず、アメリカの覇権の変化について伺いました。およそ6700隻もあった米軍の艦船は今や、その5%にも満たないといいます。戦後最少の270隻余りにまで減っています。さらに、現在アメリカが海外に置いている基地はおよそ600といわれていて、この数字はピーク時の3分の1以下。アメリカの覇権は衰退しています。これを見計らって中国が覇権を握りはじめている状況です。高橋さんはこの流れを受けて、「日本もアメリカに頼らずに自分の脚で立てるように、自分の身を守れるようにならないといけない」と話しました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。


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    ●8時は、『西日本豪雨、企業支援が続々』の話題にフォーカス。西日本を襲った記録的豪雨による死者は10日までに12府県で合計151人となりました。政府は、被災者の生活支援を急ぐため会合を開き、物資の供給を進めています。一方、企業側でもこれまでの災害以上に、自社の強みや特徴を生かして
    災害支援に取り組んでいます。


    企業の災害支援について伺いました。流通や食糧などのインフラ企業が災害時に支援するだけでなく、最近ではIT企業もWi-Fi通信が利用できる臨時通信拠点を開設したり、各地の避難所でも充電設備を設置するなど、災害時の対策に力を入れているようです。また、大手ファッション通販サイトの「ZOZOTOWN」の前澤社長は、豪雨の被災地へ衣服7000点の支援を表明。倉敷市長が避難者の着替えが足りないと支援を呼びかけ、それに応じました。LINEでは、「LINE Pay」と「LINEポイント」を利用して募金できるようになっています。このように、一見災害には関係ないと思われる企業であっても、緊急時に必要なインフラとして対策に力を入れているということがわかりました。


    ●8時30分は、『スタバ、プラスチック製ストロー廃止へ』の話題にフォーカス。コーヒーチェーン大手スターバックスは、2020年までに全世界の2万8千以上の店舗で、プラスチック製の使い捨てストローを廃止すると発表しました。プラスチックごみによる海洋汚染が深刻化しており、地球環境保護の取り組みを強化する方針です。スターバックスは、アメリカやカナダの一部の店舗で導入されているストローを使わずに飲めるふたへの切り替えを進めるほか、紙製のストローなども提供するとしています。


    アメリカでは毎日5億本のストローが使われているようです。スターバックスは毎年20億本のプラスチックストローの削減を目指します。しかし、「カップや蓋はプラスチックのままなのでストローを廃止したところで0.2%の削減でしかない」という意見もあります。これに対してタケさんは「やり続けることに意味がある。マイカップを持っていくなど個人でできることもある」と意見しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週水曜日のテーマは『Company』。知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを、文化放送が誇る報道侍・塚本ディレクターがお伝えしました。今日取り上げたのは市民グループ『渋谷パラ草の会』の取り組みです。2020年の東京パラリンピックを盛り上げるために、一人一人の市民が出来ることは何なのか。そんなことを考え、実践してみようという草の根の運動が、東京・渋谷区で始まっています。「パラスポーツを応援する草の根運動の会in 渋谷」、通称「渋谷パラ草の会」という市民グループが活動を始めたもので、先日、障害者のバドミントン、パラバドミントンを観戦するイベントが開催されました。東京パラリンピックまで、あと2年。「渋谷パラ草の会」では、健常者の競技とは多少、ルールや参加資格の異なる障害者スポーツの見方を、きちんと説明できるスタッフの育成などにも力を入れています。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、全面ガラス張りのスタジオが印象的な料理教室「ABC クッキングスタジオ」創立者、株式会社ABCクッキングスタジオ取締役の志村なるみさんです。今日は、先生を採用する上でのこだわり、そして、場所へのこだわりについて伺いました。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Glory Days / Bruce Springsteen
    2曲目 コスモスドリーム / 高梨雅樹

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  • 2018.7.10

    7月10日(火) The News Masters TOKYO 第330回

    【7時台】
    火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。


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    ●7時は、『豪雨の死者126人、拡大の恐れ 82年長崎水害以降で最悪』のニュースにフォーカス。活発な梅雨前線による西日本豪雨の死者は9日、12府県で126人に上りました。警察や消防、自衛隊による懸命の救助活動が続けられたが、広島県の土砂災害現場や、広範囲に冠水した岡山県倉敷市真備町地区などで犠牲者が増え、死者・行方不明者299人を出した1982年の長崎大水害に次ぐ被害で、平成で最悪の被害に。なお6府県の86人が安否不明で全容は見えず、拡大する恐れもあります。


    佐々木さんの奥様のご実家は広島県呉市で、広島市と呉市は船がないと移動できない状況。5日くらいは水が通らない、給水車が来ても長時間並ぶといったことも。こうした災害に備えて、高齢者同士でもどうにかなる横のつながりを普段から作っておく、TwitterなどのSNSでの支援体制の確保などを佐々木さんは提案。さらに自分がいる場所は雨が降っていないのに目の前の川が急に増水することがあるため、「流域思考」についても言及しました。


    ●7時30分は、『「集団移住」で地域に新しいコミュニティを!岩手県遠野市のチャレンジ』のニュースにフォーカス。少子高齢化による人口減少や地場産業の衰退など、日本各地で自治体の悩みは尽きません。そんな自治体の一つである岩手県の遠野市では、地域おこし協力隊の制度を活用し、起業家を目指す10数名の移住者を呼び込んで新たな共同体を形成する取り組みが行われています。


    移住には、「行ってみるとなじめなくて寂しい」「仕事をどうすればいいか」などという問題があります。それに対して集団での移住を進めている「Next Commons Lab」の取り組みを紹介。共同体として遠野に行き、そこで仕事をするという方法があります。例えば、クラフトビールの技術がある人たちが集団で行き、事業が軌道に乗るまでは総務省の地域おこし協力隊の仕組みを使って、活動費を捻出します。この取り組みが徐々に軌道に乗り始めているそうです。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、サッカー解説者のセルジオ越後さんです。


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    ●8時台は、日本サッカーの今後について伺いました。サッカーのワールドカップロシア大会が佳境を迎えています。明日未明の3時からは準決勝第一試合のフランス対ベルギー、明後日12日の同じ時刻からは準決勝のもうひと試合クロアチア対イングランドが行われます。一方、ベスト16で戦いを終えた日本代表は、次の新たなサイクルに入ります。これまでの4年間を振り返りつつ、今後の課題について考えます。


    「『惜敗』とつく限りはその国は弱いんじゃないですか。アマチュアスポーツに惜敗はあってもいいけどプロスポーツにあってはいけないんです」と辛口に切り出すセルジオさん。さらに、日本のサッカー文化については、「覚め方が早いね。自分の国だけ負けたら終わりで、サッカーそのものを楽しめるような文化にはなっていない」と話しました。さらに、「11人の相手に一勝もできなかったのが今回の反省。試合の内容ではなく、結果を出さないと実績にならない。勝つためにはもっと求めないとだめ」と意見しました。


    ●8時30分は、辛口評論家の存在意義について伺いました。セルジオ越後さんのサッカー解説には、常に「辛口」という表現がついてまわります。今回のワールドカップロシア大会での日本対ベルギー戦の後にも「強い国は負けたら慰めはない、日本は負けても慰めるから、やっぱり強くないということ」というコメントと共に「こんなに勝てない国なのに、辛口評論家はなんで僕だけなんですかね?」という言葉に注目が集まりました。「辛口」のコメントを発信し続けるセルジオさんの「強さ」と、それを支える熱い想いに迫ります。


    セルジオさんは自身の辛口コメントについて、「厳しく言うのは親心。言われているうちが華。どこまでできるかチャレンジさせるのが僕らの仕事」と話します。日本のスポーツ文化については、「日本のクラブチームは、学生の場合『選手』ではなくて『生徒』として扱うが、そう言った日本の社会がそもそも選手を伸ばす環境に適していない。選手として扱わないと強くなれない。日本はノーベル賞はたくさん受賞しているが、スポーツでは難しいのではないか」と解説しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    火曜日のテーマは『BOOK』です。今日は、本の要約サービスを提供する株式会社フライヤーのプロモーションマネージャー、井手琢人さんが上半期の人気ランキングベスト10を発表しました。


    4位『スタンフォード式 最高の睡眠(サンマーク出版)』や10位『寝てもとれない疲れをとる本(文響社)』を受けて「やっぱりみんな疲れてるんですね」と盛り上がるスタジオ。「いつでもどこでも寝れるし、起きれる」というセルジオさんに、タケさんが「プロスポーツマンは寝るの得意なんですよね」と持論を述べました。その他、西川アナは1位の『お金2.0 新しい経済のルールと生き方(幻冬社)』を、タケさんは2位の『なぜ、あの人の仕事はいつも早く終わるのか?(きずな出版)』に注目していました。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、料理教室「ABC クッキングスタジオ」創立者、株式会社ABCクッキングスタジオ取締役の志村なるみさんです。従来、料理教室といえば、敷居の高い、「花嫁修業」の場でした。そんな従来の料理教室とは、一線を画すABCクッキングスタジオ。2日目の今日は、ABCクッキングスタジオの強み、そして、その強みをどのように生み出したのかについて伺いました。


    今日の楽曲
    1曲目 Can't Take my eyes off you / Frankie Valli & the 4 seasons
    2曲目 風吹けば恋 / チャットモンチー

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  • 2018.7.09

    7月9日(月) The News Masters TOKYO 第329回

    【7時台】
    毎週月曜日7時台のニュースマスターは、フジテレビ系列28局のニュースサイト FNN.jp のチーフビジョナリスト 清水俊宏さん。


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    ●7時は「オウム真理教元幹部7人の死刑執行について」にフォーカス。上川陽子法務大臣は6日、オウム真理教による一連の事件で死刑が確定した教団元代表、麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚(63)ら、あわせて7人の刑を執行したと発表しました。上川法務大臣は事件の概要や各死刑囚の役割などについて説明した上で『命を奪われた被害者、ご遺族らの恐怖、苦しみ、悲しみは想像を絶する。慎重にも慎重な検討を重ねて執行を命令した』と述べました。


    今回の執行は一連の裁判が終了したため、執行はいずれ時間の問題であったと清水さんは話します。また、平成最大の事件を平成のうちに集結させたい、改元の慶次に近づくと死刑執行は難しくなるという判断もあったのではないでしょうか。オウム真理教関連の事件は計画的で、他に組織犯罪として再犯させてはならない事件ですが、今回の死刑執行は事件の幕引きではありません。後継団体についても、現状動きはありませんが、警戒が必要というお話でした。


    ●7時30分は、「韓国で対馬旅行が空前の大人気」という話題。今、韓国の釜山では手軽な日本旅行として「対馬ブーム」が起こっています。対馬と釜山との距離はおよそ50キロメートル。釜山港から対馬北部の比田勝港まで高速船で70分という近さです。去年、対馬を訪れた韓国人旅行者はおよそ36万人で、人口3万1千人の対馬市に、1日およそ1000人、多い日には3000人ほどの韓国人が押し寄せています。そこで今朝は韓国の「対馬旅行人気」について取り上げました。


    数年前までは対馬での韓国人旅行者は、団体旅行が主流、騒々しく、マナーが悪く、観光バス・食事・宿泊施設など韓国系の旅行会社が関与していたため、地元には経済効果が薄かったのですが、現在はレンタカーの貸し出しが増えていたり、港近くの飲食店のお客さんの数が増えていたりと経済効果も期待が大きくなっています。
    しかし、一方で対馬の比田勝港の出入国者数は月平均5万人超と日本一出国者が多い港にも関わらず、常設の入国管理施設がないという問題をはじめ、偽ブランド品をかばんに詰め込む旅行者や不法入国などの問題も起こっています。清水さんは「韓国人旅行者の増加は、韓国における歪んだ日本理解を正す好機になる」とお話されておりました。


    【8時台】
    本日8時台のニュースマスターは毎日新聞 編集編成局次長 小倉孝保さん


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    ●8時は、「オウム真理教元幹部死刑執行から考える日本の死刑制度」について。麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚らオウム真理教元幹部7人の死刑執行を受け、日本の死刑制度についても、議論が高まりつつあります。今朝は、日本やアメリカで、死刑囚、刑務官、被害者遺族など、数多くの死刑関係者に取材経験があり、『揺れる死刑』という著作もある小倉さんに、日本の死刑制度が抱える課題について伺いました。


    小倉さんは今回の死刑執行について、死刑を執行することだけでも世界から見れば異例で、さらに一度に7人は問題ではないかというご意見でした。日本は死刑を廃止したことがないため、国民は死刑のない世の中を知りません。一方、同じく死刑制度があるアメリカは一度死刑制度を廃止するなど議論も活発です。今回をきっかけに議論が進み、国民一人一人が死刑について考えて欲しいというお話でした。


    ●8時30分は「きのう日米韓外相会談・北朝鮮の非核化・交渉難航」について。昨日、河野太郎外務大臣とアメリカのポンペオ国務長官、韓国の康京和外交部長官が都内で階段し、北朝鮮の完全な非核化実現に向け結束する方針を確認しました。ポンペオ氏は会談後の記者会見で"北朝鮮は完全な非核化にコミットすると再度約束した"と強調。経済制裁について"非核化が完全に終わるまで続ける"と語りました。


    米国がCVID(完全で検証可能かつ不可逆的な非核化)や核施設の申告、検証に言及したことに対し、北朝鮮は外務省報道官談話で米国の姿勢を「一方的で強盗のような非核化要求だけ持ち出した」と批判し、「信頼強化どころか、我々の非核化意思が揺らぎかねないほど危険な局面」と体制保証が優先と主張しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週月曜日のトレンドマスターズTOKYOはYES NOアンケートで主流がわかる「あなたはどっち?YES NOリサーチ」です。今日は先週発表されたばかり音声ニュースアプリ「Voicy」とのコラボから生まれた新・働き女子パーソナリティ黒河麻里奈さんのレポートでお届けします。今回の質問は「1ヶ月以内に夫婦喧嘩しましたか?」詳細は特集記事からどうぞ。


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    【マスターズインタビュー】
    今週は、料理教室「ABC クッキングスタジオ」創立者、株式会社ABCクッキングスタジオ取締役の志村なるみさんです。20歳で起業した志村さん。初日の今日は起業のきっかけ、そしてABCクッキングスタジオの原点のお話を伺いました。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 BE MY BABY / The Ronrttes

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  • 2018.7.06

    7月6日(金) The News Masters TOKYO 第328回

    【7時台】
    金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。


    ●7時は、「文部科学省の私立大学支援事業を巡る汚職事件」のニュースにフォーカス。文部科学省の現役局長が自分の子どもを大学に合格させてもらう見返りに、文部科学省の私立大学支援事業の対象校とするよう取りはからったとして、おととい、受託収賄の疑いで東京地検特捜部に逮捕されました。前代未聞の不祥事なのでしょうか?それとも日常的に繰り返されてきたことなのでしょうか?一体何が行われたのかを検証します。


    受託収賄容疑で逮捕されたのは文部科学省前科学技術・学術政策局長の佐野太容疑者。佐野容疑者は文科省官房長だった2017年5月、独自色のある取り組みを行う次第を支援する同省の「私立大学研究ブランディング事業」の選定で、同大が支援対象となるよう取り計らうことを依頼され、その見返りとして、今年2月に同大を受験した自分の息子を合格させてもらった疑いで逮捕されました。これから文部科学省はどうなるのでしょうか。びんさんに詳しく伺いました。


    ●7時30分は、「住宅ローン 変動型が過去最高」というニュースについて。住宅ローンを変動型金利で借りる人が急速に増えているという日本経済新聞の記事から。2017年度下期に変動型金利で借り入れした人が56.5%を占め過去最高となりました。超低金利が長期化するという観測に加え、マイナス金利政策の導入後に銀行間で加熱した固定型金利の競争が一服した面も一因と考えられています。マイホームの購入の際に悩むのが、住宅ローンの変動型金利と固定型金利。どっちを選んだ方がいいのでしょうか。


    「変動型」は金利が低いことが最大のメリット。金利が変動することがデメリットにもなります。そして、今、超低金利ということは、今後は金利が上がるリスクが大きいのです。一方、「固定型」のメリットは金利が変動しないので返済額も変わらない。デメリットは、金利が高めであるということです。崔さんは「これだけ変動金利を選択しているということは物価が上がらないと思っている人=デフレ脱却できないという人が多い」ということ。「今後もエコノミスト的には金利は低いままか、更に下がるしかないように思います。ただし、10年後は見えないのものなので、一番大切なことはローン返済期間までの自分の収入計画を定めること」とお話いただきました。


    【8時台】
    ●8時は、タケさんに「首都圏で立ち飲みが人気です!」というお話をしていただきました。節約志向や残業削減で早帰りする会社員の「ちょい飲み」客を取り組む「立ち飲み酒場」が増えています。逆に幅広いメニューをそろえる大手チェーンの居酒屋が苦戦しており、大手外食チェーンなどで組織する「日本フードサービス協会」によりますと、「居酒屋」の店舗数は2017年まで7年連続で前年を下回っているとのことです。


    ●8時30分は「伊藤忠、18年ぶりに『独身寮』復活!」という話題。伊藤忠商事はことし4月、横浜市日吉駅の近くに日本最大級となる独身寮を復活させました。およそ4600平方メートルの敷地に7階建て361室が設けられています。高度経済成長期には多くの大企業が寮を所有していましたが、「経費削減」「福利厚生の見直し」などで、統廃合が進み現在に至っています。プライベート重視のライフスタイルが定着している昨今、社員寮について銀座でバーを経営する人間観察のマスターkazuquoママと話し合いました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    金曜日は『タケタケFriday』今朝は、kazuquoママに最近の銀座の状況、宮里藍さんがオリンピックのコーチを断った件についてお話を伺いました。


    【マスターズインタビュー】
    今週は、株式会社SOU代表取締役社長 嵜本晋輔さん。嵜本さんは、プロサッカー選手を引退後、家業であるリサイクルショップでセカンドキャリアをスタートし、2007年にはブランド買取専門店「なんぼや」をオープン。年商200億円を越す企業に成長させ、今年3月には東証マザーズへの株式上場を達成しました。そんな中、株式会社SOUは嵜本さんの古巣、ガンバ大阪のスポンサーに名乗りを挙げました。その理由は?


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Go West / The Village People
    2曲目 Lucky Star / Madonna
    3曲目 7月7日、晴れ / Dreams Come True

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  • 2018.7.05

    7月5日(木) The News Masters TOKYO 第327回

    【7時台】
    木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。


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    ●7時は、「家事支援サービス大手、企業向け市場開拓へ」というニュース。家を掃除するハウスクリーニングや、洗濯、料理の作り置き、子供の送り迎えなどの家事代行にかかる費用の一部を企業が福利厚生として肩代わりするプランの提供を、各社が始めています。家事代行サービスの市場規模は最近の調査では980億円でしたが、共働きの増加などで将来は6000億円になるとみられています。


    あまり浸透していないように感じる「家事代行サービス」。共働きで年収が7~800万円を超える世帯については自分の時給(年収を年間総労働時間で割ったもの)分を払って「時間を買う」という感覚が大事だと藤原さんは話します。子どもをスイミングスクールやテニススクール、塾に送ったりすることでさえも手間だと感じる人もいますが、このような手間を省くサービスもあるため、一度利用してみるのが良いのかもしれません。


    ●7時30分は、「市町村別年収ランキング、意外な地方がランクイン!!」というテーマにフォーカス。総務省が発表した2017年の市町村税の課税状況から出した、住民一人当たりの年収ランキングによると1位は港区で1115万円、2位は千代田区の944万円と東京23区が続きますが、3位に813万円で北海道の猿払村が入っています。


    猿払村は総人口2737人(今年3月末時点)、村面積の8割が森林で漁業と酪農が盛んなところです。ニュース記事によると「ホタテの水揚げ」量が日本一。村にはホタテ御殿が立ち並び、ベンツなどの高級車が走っているということです。藤原さんは「地方活性化をもっともっと進めるためのヒントがある。婚活イベントやIターンを実施すると良いのではないか」とお話されていました。


    【8時台】
    木曜日の8時台のニュースマスターは横浜DeNAベイスターズ前社長でスポーツ庁参与の池田純さん


    ●8時は「西野監督采配に見る『次世代型リーダーと次世代型組織づくり』」という話題にフォーカス。サッカーワールドカップロシア大会に臨んだ「西野ジャパン」は大会前の悲観的な予想を覆し、2大会ぶりに「ベスト16」入りを果たしました。突然の監督交代で、指名された西野朗監督。絶体絶命の状況から2ヶ月半で、誰も予想しなかった展開に代表チームを導いた西野采配に、「次世代型リーダー」と「次世代型組織づくり」のヒントがあるようです。


    池田さんは西野監督の「何が足りなかったのか」という言葉の以上に「劇的に変えたかった(そう思って2ヶ月やってきた)」という言葉が印象的だったと言います。「組織」でまず何においても大切なのはリーダー。「劇的に変える」リーダーの情熱と方針に基づく「組織づくり」がたった2ヶ月しかありませんでしたが、組織力の躍進に繋がりました。今回、西野監督は、組織論的に次世代型組織の「次世代型リーダー」にまさしく当てはまるということでした。


    ●8時30分は「元プロ野球選手も盛り上げに参加『高校野球記念大会』残された課題」という話題にフォーカス。来月5日に開幕する「第100回全国高等学校野球選手権記念大会」の代表を決める地方大会が今週末に開幕します。今年は「元プロ野球選手による始球式」が話題となっており、神奈川県大会の始球式では元巨人の原辰徳さんと元中日の山本昌さん、茨城では元巨人・横浜の仁志敏久さん、大阪では元メジャーリーガーの黒田博樹さん、徳島では元中日の川上憲伸さんら元プロ野球選手が、記念大会を盛り上げようと、全国各地で協力しています。一方で、高校野球で懸念される課題も残されています。


    第100回記念大会の従来と異なる点は代表校の数が史上最多であること、夏の大会では初めて「タイブレーク」を採用していることです。(決勝ではタイブレークを採用せず、延長回は十五回で打ち切り、翌日以降に改めて再試合を行う)しかし、まだまだ課題は残されています。「球数制限の導入」「連投禁止」に関しては賛否が分かれています。また、本来「高校野球=部活動」。球児達は勉強をちゃんとしているのか、これからの将来のことを大事してほしいというお話でした。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    木曜日「ヒットの芽」ユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介しています。今日は、バリアフリーの情報を"英語"で発信しているWeb Site、"Accessible Japan"をご紹介。運営しているカナダ出身で現在東京に暮らしているジョシュア・グリズデイルさんにお電話でお話を伺いました。


    日本のバリアフリー化は2020年のオリンピック・パラリンピックが決まったこともありスピーディーに変化していて、民間でもホテルは少しずつ、進んできましたがレストランなどはまだまだだと言います。


    グリズデイルさんのおすすめのスポットは浅草寺。バリアフリーにも手厚いということです。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、株式会社SOU代表取締役社長嵜本晋輔さん。嵜本さんは、プロサッカー選手を引退後、家業であるリサイクルショップでセカンドキャリアをスタートし、2007年にはブランド買取専門店「なんぼや」をオープン。年商200億円を越す企業に成長させ、今年3月には東証マザーズへの株式上場を達成しました。嵜本さんの経営哲学「ポジショニング戦略」、「価値とは個性だ」という考えをお餅だそうです。


    1曲目 Living in America / James Brown
    2曲目 Always / Bon Jovi
    3曲目 星のかけらを探しに行こうagain / 福耳

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  • 2018.7.04

    7月4日(水) The News Masters TOKYO 第326回

    【7時台】
    7時台のニュースマスターは、スポーツ経営学者小林至さんです。


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    ●7時は、『サッカー日本代表、次期監督は誰に?』の話題にフォーカス。サッカーFIFAW杯ロシア大会、日本対ベルギーの熱戦から一夜明け、日本代表の次期監督人事にも注目が集まっています。日本サッカー協会の田嶋幸三会長は、ベースキャンプ地のカザンで取材に応じ、今月26日の理事会で仙人したい意向を示しました。西野監督の続投を望む声もある一方、元ドイツ代表監督のユルゲン・クリンスマンさんも候補に挙がっています。


    日本人リーダーと外国人リーダーの違いについて小林さんは、「勝手がわかっていますが、先輩後輩の派閥争いや、ややこしいスポーツマスコミに左右されるなど、しがらみが多いのが日本人監督。派閥争いに疲れてしまったら外国人監督が使いやすい」と話しました。


    ●7時30分は『高橋大輔さん異例の復帰 アスリートの引き際とは?』の話題にフォーカス。フィギュアスケート男子でバンクーバーオリンピック銅メダルの高橋大輔さんが、競技会に復帰すると、所属事務所を通じて明らかにしました。高橋さんは「新シーズンが始まる7月1日、競技会への復帰をさせて頂くことをご報告させていただきます」と、復帰の理由を説明。昨年の全日本選手権にテレビの仕事で立ち会ったことで意欲が湧いてきたことをあげました。他にも、サッカースペイン代表のイニエスタ選手の引退表明や日本代表の本田圭佑選手の代表引退をほのめかす発言などが注目されています。アスリートの引き際とは、何を意味するのでしょうか?


    スポーツ選手には必ず引退がきます。引退興行や復活興行がお決まりで、その際に人気が出ることが期待できます。小林さんは、「次の自分を見つけて幸せになってほしい」とエールを送りました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。


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    ●8時は、『企業の4割、日銀が大株主』の話題にフォーカス。日本株市場で日銀の存在感が一段と高まっています。ETF=上場投資信託を通じた保有残高は時価25兆円に達し、3月末の時点で上場企業のおよそ4割で上位10位以内の「大株主」になった模様です。うち5社では実質的な筆頭株主であり、日銀はETF購入を国債購入と並ぶ2%物価目標達成の手段と位置づけますが、金融市場での存在感が高まるほど出口戦略は困難になります。


    国債とETMを買いまくっている。昨年は6兆円。株式市場で取引していいのかということと、日銀が大株主になることで、ガバナンスとして問題があるのでは、という指摘もあります。「日銀は間接的にしか株を買っていないから証券会社が物言えばいい」という意見と、「とはいえ証券会社から株を買っているのは日銀なのだからもっと圧をかけないといけない」という意見もあるようです。入山さんは、「安定した大株主がいるからと、規律が緩む経営者ももしかしたらいるだろう」と話しました。出口戦略に今後も注目です。


    ●8時30分は、『三菱地所、大規模リノベーション』の話題にフォーカス。三菱地所は、今年で築60年を迎えた東京都千代田区にある大手町ビルの大規模リノベーション工事に着手したと発表しました。ビル東側には、大企業の先端技術関連部署やベンチャー企業をテナントとして誘致し、連携を促す「LAB(ラボ)ゾーン」を設定。新旧企業の交流により、「新たな事業を生み出す拠点とする」考えです。


    大手町・丸の内・有楽町、これの頭文字をとって大丸有と総称する地区が、まちづくりの取り組みを始めました。その座長を務めることになったという入山さんが問題視するのは、大企業ばかりで、ベンチャー企業を取り込むなどのイノベーションを起こすきっかけ作りが思うように進んでいないことです。「スーツで働く人が集まるニューヨークとTシャツに短パンで働く人が集まるシリコンバレーを混ぜるような仕組みづくりをしたい」と話しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週水曜日のテーマは『Company』。知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを、今日は入山さんにお話しいただきました。紹介したのはアルミ加工、金属試作に特化した京都の企業「ヒルトップ」です。世界でも数少ない試作に特化した会社です。1年間で1000人の起業家がヒルトップを訪れるそうです。この世に1つしかないものは意外とたくさんあり、たったの5日で作り上げてしまうと言います。2014年には、アメリカ進出を果たし、今後ますます注目の企業となりそうです。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、株式会社SOU代表取締役社長嵜本晋輔さん。嵜本さんは、プロサッカー選手を引退後、家業であるリサイクルショップでセカンドキャリアをスタートし、2007年にはブランド買取専門店「なんぼや」をオープン。年商200億円を越す企業に成長させ、今年3月には東証マザーズへの株式上場を達成しました。嵜本さんの経営哲学「ポジショニング戦略」について伺いました。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Born In The U.S.A. / Bruce Springsteen
    2曲目 銀河鉄道999 / ささきいさお

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  • 2018.7.03

    7月3日(火) The News Masters TOKYO 第325回

    【7時台】
    火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。


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    ●7時は、『FIFAワールドカップ日本VSベルギー』の試合を民放ラジオ実況中継を務めた文化放送・松島アナウンサーと振り返りました。日本代表の興奮のゴールシーンの音源と、「もしや優勝候補国に勝てるかも...」と誰もが思った時のベルギーのゴールシーンの音源とともにオンエアー。3-2と惜敗するも、格上相手にここまで戦った日本を誇りに思うタケさんでした。


    ●7時30分は、『空飛ぶ車 2020年代に実用化?』のニュースにフォーカス。操縦士なしで空を移動する「空飛ぶクルマ」の実用化に向けて、政府が動き出しました。2020年代の実用化を目指して、安全確保や技術開発などを検討する官民協議会が年内にも設置される予定です。空飛ぶクルマは、都市部の渋滞解消のほか、災害時の活用にも期待されていて政府も、その実現を後押しします。


    空には飛行機はあるものの、歩行者をはねる心配はないという安心があります。これに関して、中心になっているのはドバイ。道路が整備されていないところに、車がドッと押し寄せて渋滞に悩まされているというお国事情があり、近く、空中タクシーや空飛ぶ白バイの実用化といった案も出ているそうです。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、経営学者の楠木建さんです。


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    ●8時台は、『上場企業の役員報酬』の話題にフォーカス。上場企業の役員報酬で「1億円プレーヤー」が増えています。2018年の3月期に1億円以上の報酬を得た役員の人数は、前の年の同じ時期と比べて15%の増加となり、538人と、初めて500人を超えました。競争の土俵が世界に広がる中、優秀な経営者には高額の報酬を与える欧米型の体系に日本も近づきつつあります。


    理由の一つとしては、人材のグローバル化が充実していることが挙げられます。日本は経営者の報酬が世界と比較すると低く抑えられていますが、外国人の経営者が増えているため、報酬額を世界的標準に揃えたという背景があります。楠木さんは、「経営の対価を報酬で評価するのはいいが、常識が必要。アメリカでは何百億円ももらっていたりする。会社でみんなで働いているのに1人だけ高収入というのはおかしい。一緒に働いていて、『この仕事ぶりだったらしょうがない(高額報酬をもらうべき)』と思うような働きぶりを見せることが大切」と話しました。


    ●8時30分は、『アマゾン、配送ネットワークの拡大』の話題にフォーカス。アマゾンが配送ネットワークの拡大を狙って、配送用のアマゾン仕様の車両やユニフォームのディスカウント、ガソリン代の割引など複数のインセンティブを含んだプログラムを提供して新たな配送パートナーの募集を始めます。アマゾンは、このプログラムにより、全米で数百人のビジネスオーナーと数万人のドライバーを確保する計画です。


    これは主としてアメリカの話です。アメリカだと配送を自社でやっていますが、日本では宅配業者が配送するのが日常です。アメリカにおける配送ネットワーク拡大の背景には、消費者の特徴が関係しています。日本では、買うと思ってクリックしますが、アメリカでは返品がとても多いようです。楠木さんは、「日本のアマゾンとは違うマーケットで動いていること、各国それぞれに合った対策がとられていることがわかるニュースだ」と話しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    火曜日のテーマは『BOOK』です。今日は、楠木建さんに『日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実』(中公新書)をご紹介いただきました。2017年12月に発売され、著者は歴史学者の吉田裕さん。Amazonでベストセラー1位を獲得しています。


    日本軍兵士の過酷すぎる実態は、語り継がれていないことが多くあります。例えば、アジア・太平洋戦争による日本人死者は民間人が80万人、軍人・軍属が230万人の合計310万人。そして、その9割が戦争末期、1944年以降のわずか1年ほどの間に亡くなったと推算されます。短期間に甚大な死を引き起こした要因は何か、豊富な資料に基づき緻密に描き出した本です。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、株式会社SOU代表取締役社長嵜本晋輔さん。嵜本さんは、高校卒業後、Jリーグ「ガンバ大阪」への入団と同時に関西大学に進学。プロサッカー選手を引退後、家業であるリサイクルショップでセカンドキャリアをスタート。2007年にはブランド買取専門店「なんぼや」を関西にてオープンし、創業からわずか7年ほどで、年商200億円を越す企業に成長させ、今年3月には東証マザーズへの株式上場を果たしています。今日は、中古家具・家電から、高級ブランド品へと商材を変更した経緯について伺いました。


    今日の楽曲
    1曲目 Good time / Owl City & Carly Ray Jepsen
    2曲目 I can't help myself / The Four Tops
    3曲目 サザエさん / 宇野ゆう子 ※作詞:林春生 作曲:筒美京平

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  • 2018.7.02

    7月2日(月) The News Masters TOKYO 第324回

    【7時台】
    毎週月曜日7時台のニュースマスターは、フジテレビ系列28局のニュースサイト FNN.jp のチーフビジョナリスト 清水俊宏さん。


    ●7時は「平成のうちに、衆議院改革実現会議 成立」にフォーカス。先週、自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長らの呼びかけによって、超党派で衆議院改革について議論する「『平成のうちに』衆議院改革実現改革会議」が発足し、設立総会が開催されました。小泉氏は会合後の記者会見で「党派を超えて共有しなければ動かないのが国会改革だ」と述べ、超党派の意義を強調しました。


    小泉氏は「今の国会はスキャンダルとか、疑惑、こうしたものが発生すると審議拒否などによって、党首討論、委員会、大きなビジョン、そして国民の生活に近い法案や政策、そういったものが通行止めを起こして、いわば渋滞が圧政するようなことが起きる」と指摘し、「時間も税金も国会をこれ以上無駄遣いしてはいけない」と強調しました。しかし、立憲民主党の枝野代表は否定的。小泉氏が国会改革を"平成のうちに"実現できるのか。政治家としての1つの正念場というお話でした。


    ●7時30分は、「日本のコメンテーターは好感度は大事にしすぎ」という話題。フェイクニュースなどが日々話題になる中、情報をどう伝え、どう読み取るかが重要度を増しています。ニュースメディアFNN.jpのチーフビジョナリストの清水さんがテレビなどで多数コメンテーターを務めているパックンことパトリック・ハーランにインタビューをしました。


    パックンは日曜日7時半のプライムニュースにレギュラー出演、番組終了後の控え室の議論の方が本番よりも深くて興味深いそうです。答えにくい質問でも爽やかに答えさせる芸風、ファシリテーター術を磨きたいとパックンは話しておりました。パックンは日本の新聞は複数紙、それぞれのスタンスを踏まえて記事を読み解き、海外メディアもチェックし左右両極端のなるべく幅広い意見を取り入れています。そうすると新しいニュースに対して、それぞれの捉え方がわかり、自分の意見もどのあたりに位置しているのかがわかるのです。また、パックンは波紋を起こし議論の幅を広げたいということです。


    【8時台】
    本日8時台のニュースマスターは精神科医の名越康文さん。


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    ●8時は、「経済格差に左右されずに優秀な子供を育てる方法」について。文部科学省が2017年春の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を分析したところ、日頃から本屋新聞に親しんだり、規則正しい生活を促したりしている家庭の子供は、親の収入や学歴が高くなくても好成績の傾向がありました。子供の学力格差は、家庭環境の格差によるものだけではなく、取り組み次第で、克服しうる可能性があることがわかりました。


    最も低い階層でも学力が全体の上位25%に入った子供もいて、その過程では学力が上位出ない家庭より5.8~12.0ポイント高かったのです。そんな家庭の特徴は・毎日朝食を食べさせている・本屋新聞を読むように勧めている・小さい頃絵本の読み聞かせをした・計画的に勉強するよう促している・PTA活動や保護者会などによく参加するなどが挙げられます。これは子供の健康や学習に行き届いた関心を向けている子供の人生に積極的に関わりつつ、自主性を重んじているとのこと。特に絵本の読み聞かせの効用は大きいそうです。詳細は放送を聴き直して確認してみてください。


    ●8時30分は「男尊女子」の話題。財務省事務次官の辞任など一連のセクシャルハラスメント問題を受けて、政府は6月12日、県宗教家などの対策をまとめました。セクハラは女性だけの問題ではなく、実は企業への損失も大きく、日本経済を覆うリスクとなっていると言われています。人材流出、賠償金、士気低下、ブランド毀損...。セクハラの影響は多岐に及び、アメリカではこれらが企業に与える損失は1社約15億円との見方もありますが、日本ではまだ明確な資産がありません。


    セクハラの境界線は男性にはなかなか悩ましいものですが、一方で、エッセイストの酒井順子さんが提唱した女性側にもついつい男性側に忖度してしまう「男尊女子」というタイプの女性というタイプの女性がいます。職場においての「男尊女子」は①「染み込み文化」型 ②「そのほうが楽」型 ③「男の願望を忖度」型の3パターン。女性が本心ではないのに男尊しているとなら男性も忖度することも大切です。男女で歩み寄って「なし」にする努力ができるといいですね。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週月曜日のトレンドマスターズTOKYOはYES NOアンケートで主流がわかる「あなたはどっち?YES NOリサーチ」です。今日は先週発表されたばかり音声ニュースアプリ「Voicy」とのコラボから生まれた新・働き女子パーソナリティ内田あゆみさんのレポートでお届けします。今回の質問は「普段マンガを読みますか?」詳細は特集記事からどうぞ。


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    【マスターズインタビュー】
    今週は、株式会社SOU 代表取締役社長 嵜本晋輔さん。嵜本さんは、高校卒業後、Jリーグ「ガンバ大阪」への入団と同時に関西大学に進学。プロサッカー選手を引退後、家業であるリサイクルショップでセカンドキャリアをスタート。2007年にはブランド買取専門店「なんぼや」を関西にてオープン。その4年後に「株式会社SOU」を設立し、わずか7年ほどで、年商200億円を越す企業に成長させ、今年3月には東証マザーズへの株式上場を達成しました。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 The Heat Is On / glenn frey
    2曲目 Burning Heart / Survivor
    3曲目 ラブランド・アイランド / 山下達郎

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