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劇団KAKUTA

桑原裕子

プロフィール

桑原裕子プロフィール


KAKUTA主宰。作・演出を兼ね、役者としては結成以後全本公演に出演。 阿佐ヶ谷スパイダース、双数姉妹、拙者ムニエル、オッホ、bird's eye-view等、人気劇団への多数出演。生っぽい演技トーンと、キレのあるツッコミに定評あり。 俳優業のほかに、PS2用ソフト『3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!』のシナリオを手掛け、初めて手掛けた同作品のノベライズ小説『放課後の方程式』は読者から好評を博した。
また若手劇作家の登竜門である『ラフカット2006』、教育テレビ『中学生日記』の脚本を手掛け、07年の劇団公演「甘い丘」は岸田國士戯曲賞の候補にのぼり、09年は近藤芳正氏プロデュース・バンダラコンチャの第1回の演出にも選出され、同じく09年には、映画「ランブリング・ハート」脚本も手掛け、同作には女優としても参加するなど、活動の場を拡げている。


劇団KAKUTAプロフィール
KAKUTAは1996年に結成した劇団です。


 2001年より桑原裕子が脚本を手掛け、年2、3本のペースで公演を行っています。
 桑原裕子の戯曲は、緻密なプロットと台詞、絶妙なキャストのアンサンブルで見せるという、敢えて奇をてらわないウェルメイドな手法にこだわり、日常を生きる人たちの日常的・根源的な感情を濃やかに描き出しています。 また同時に、「日常と地続きの別世界」をキーワードにし、時に奇抜な舞台背景・設定を用いて舞台を展開することで、物語が現実にすり寄りすぎず、演劇ならではのほどよい非日常感を愉しめる娯楽要素の高い作品作りを目指しています。 そのひとつとして、遊園地を借り切って上演した野外公演「ムーンライトコースター」は、その斬新な企画要素も話題を呼び、好評を博しました。 ほかにも、劇場公演と並行し、プラネタリウムやギャラリーなど劇場を問わず様々な場所で、定期的に上演しているリーディング公演「朗読の夜シリーズ」をはじめ、番外公演や企画公演など、様々な形態で公演を行っています。 手法はオーソドックスに。スタイルは緻密に。発想は奔放に。  いつまでも色褪せず、現代人の心を揺さぶり続ける上質な娯楽を創作する。それがKAKUTAの特色です。

Q1:まずは、桑原裕子を一言で表現して下さい。

鉄火女。

Q2:演劇→KAKUTA→脚本・演出をはじめたそれぞれのきっかけを教えて下さい。

高校三年生で演劇部を引退しなくてはいけない、というときに、芝居を続けたくて受けたオーディションが平田オリザ氏の作演出する『転校生』という舞台。そこで出会った友人(現劇団員・田村友佳)と共に、まずは一回限りのユニットを組んで芝居をしてみたのがKAKUTAの始まりです。 当時私は役者しかしてなかったのですが、演出をしていた田村がいったん劇団を離れたり(1998年)、座付き作家が辞めたり(2000年)して、それらを引き継ぐ形で私が主宰、脚本、演出を担うことに。 つまりは、まあ、演出も脚本も、劇団を続ける上で意地で引き受けたようなものです。

関連サイト 劇団KAKUTA  http://www.kakuta.tv/

Q.3:KAKUTAでは今まで「花やしき」「プラネタリウム」「ギャラリー」など劇場外での公演、川上弘美さんの本の朗読劇など、枠にとらわれず、趣向を凝らした面白い作品創りをしていますが、その発想の源、またその中で一番印象に残るエピソードは?

「空間(会場)に合った芝居を作る」というコトをいつも意識しているので、空間を変えるとどんな芝居が出来るのか?というコトに、常に興味があります。 それで、もともと劇場以外のところでやってみたいというのはずっとありました。 で、学校を借り切って公演をしたいと思っていたんですが、芝居で使わせてもらえる学校というのはそんなに無いもので、企画自体が頓挫しかけたんですね。そしたら、『花やしき』は借り切りでイベントも出来るよと聞いていたのを思い出しまして、せっかく貸し切れるなら遊園地全体を使った舞台をやってみたいと、実行する形になりました。 以降は『花やしき』でも出来たんだしと、やってみたい場所に対しては精力的にアプローチをするようになったんです。

朗読公演は、もともとは劇団員の育成が目的で始めました。「本を読む」と言うことを、「お金をもらって見せるだけのクオリティにする」という責任を持った上で真剣に取り組むことで、役者として糧になる者がたくさん見つかるんじゃないか?と思ったのがきっかけです。 でも実際にやってみたら、その試み自体の面白さに魅了されて、次はこうやりたい、次はこの作品をやりたいと、欲が出た挙げ句、『朗読の夜』というシリーズになってました。

どの作品もそれぞれに思い出深いエピソードがありますが、やはり野外公演という「天井のない劇場」でやったことは、新鮮で衝撃的でした。 劇場だと天井を見上げることはそうないことですけど、花やしきでは、ふと見上げれば月の出ている空がある。役者もお客さんも、同じ空の下にいる、というあの共有感は、忘れられないです。

Q4:脚本家・演出家・女優の顔を持ち、携わる仕事ごとに立ち位置が違いますが、自分の中でスイッチの切り替えなどはしてますか?

自分が演出して役者もやる、という時は、ある程度までは完全に演出家としてやり、段取りなどが大体ついたら「今日から私もやるんで」という感じで役者として参加しています。だからいつも、私だけ段取りを憶えてなかったりして、出演者に迷惑かけてます。 あとは意識的に切り替えよう、としなくても、勝手に切り替わってしまう感覚が強いです。
が、ワークショップなどをやるときは、「強い女演出家・クワバラ」という役を演じて、あえて普段の自分から切り替えているかも知れません。 そうでないと、優柔不断だったり、だらしなかったり、気弱だったりする本来の自分が、コミュニケーションを図れなかったりボヤボヤしたりして、ワークショップの邪魔になるんです。


Q5:KAKUTAのホームページでは色々な企画を立ち上げてますが、 その中でも人気のデエトブログ「デエトお願いします」。歴史上、2次元含め1番デェトしたい人は誰ですか?その人とどんなデェトがしたいですか。

みうらじゅんさんと安斎肇さんに挟まれて、洞窟や崖などを観に行きたいです。 と書こうと思ったんですが、歴史上、と言われると…。 安倍晴明と妖怪退治デエトに出かけたいです。

関連サイト バラコ胸中吐露外伝「デエト、お願いします」
http://torobeyagaiden.blog101.fc2.com/

Q6:10月末に再演を控える「甘い丘」。先日は一足先に、オーディションメンバーと稽古期間1週間で創る朗読劇を北九州芸術劇場で終えたばかりですが、3年の歳月とこの朗読劇を経ての再演の見所は?

この作品は主人公がアラフォーで、出演者たちも皆30代がメインの舞台なんです。 だから、自分より年上の女性を主人公にした作品だったので、初演の時はやや背伸びしている感があったんです。 でも三年という時を経て、劇団員が全員三十路の川を渡った今は、それぞれの登場人物たちが背負う問題や心情を、前回以上に切実な想いとして背負えるんじゃないかという気がしています。

先日北九州でやらせていただいたリーディング公演は、KAKUTAの『甘い丘』の下準備と言うより、新たな『甘い丘』に出会ったような感じでした。 『甘い丘』はもともと、初演に対する思い入れが強すぎて、同じキャストで出来るなら再演したいけど、そうでなければ今後一切出来なくて良い、とすら思っていたんです。でも、まったく新しいキャストでトライしたことで、戯曲そのものの力を客観的に見る機会にもなりましたし、やりきった感のあったこの作品に対し、まだまだ面白くできるぞ、という自信と可能性を見つける機会をいただきました。 だから、「もう一度生まれる『甘い丘』」を、たくさんの人に観ていただきたいです。

関連サイト 「甘い丘」 http://www.kakuta.tv/amaioka/

Q7:冬には初めて脚本を手掛けた映画「ランブリング・ハート」が公開ですね、出演もしているそうですが、ラブホテルを舞台にした作品ということで、 下見もなさいましたか?執筆若しくは撮影での面白いエピソードがあれば 教えて下さい。

漫画や小説などの原作が無く、新たに作るオリジナルストーリーだったので、執筆する前に、監督やプロデューサーと『どんな話しにしたいか』をたくさん話し合ったんですが、恋愛モノであり、ラブホテルが舞台なので、当然そういう体験談を話し合うようになるんですね。 監督も私もプロデューサーも、女子高生のようにそれぞれの恋愛談を語り合って、その語らいだけで終わってしまう日もあって。 だからお互いの恋愛遍歴などは、仕事歴より詳しかったりします(笑)。 でも、そうした無駄にも思える時間が執筆の際のヒントになったり、助けになったりしました。

関連サイト 映画「ランブリング・ハート」公式HP
http://ramblinghearts.com/

撮影/相川博昭 
http://publications.asahi.com/original/sin-semillas/aikawa_profile/index.shtml

Q8:ズバリ、今後の野望は?

役者としては映像や舞台で、新しい監督や演出家に会いたいです。 同時に、お馴染みの演出家さんとも、またジックリ芝居を作りたい。 脚本としては今なかなか進んでない小説を書き上げたいです。 演出としては今やりたいと密かに企んでいる朗読公演があります。 KAKUTAとしては北九州をはじめ、様々な場所へ旅公演に出たいです。 そして出来れば、もっと稼ぎたいですね。(笑) や…野望だらけです。

関連サイト 桑原裕子アメーバブログ
KAKUTA桑原裕子さんのデエトブログがいつかは引越しするお部屋です。
http://ameblo.jp/torobeyagaiden/

桑原裕子不定期エッセイ
桑原裕子の胸中吐露辞典
http://www.kakuta.tv/frame.php?barako

今後の予定
10/30〜11/8 KAKUTA第20回公演「甘い丘」@シアタートラム
作・演出 桑原裕子

「甘い丘」は2007年にシアタートラムにて上演したKAKUTAの代表作といえる舞台です。 丘の上のサンダル工場を舞台に、儚くも逞しく生きる女たちを描いたこの作品は、読売新聞の劇評に掲載されるなど注目を集め、幅広い客層から好評を博しました。また、第52回岸田國士戯曲賞では最終候補作に選出され、三年ぶりの再演です。

11/24〜11/29 SpecialPlayingCompany鈴舟◎第3回公演「ベイビー・フェイス」出演
映画「ランブリング・ハート」今冬公開予定 脚本・出演

撮影/相川博昭 
http://publications.asahi.com/original/sin-semillas/aikawa_profile/index.shtml