過去の放送分
過去の放送分 過去の放送分
「150回記念 恐竜クイズ」(2)
コーチャー/富田京一さん(恐竜博士)
大村正樹&富田京一
大村正樹

キッズのみんな、こんにちは。サイエンステラーの大村正樹です。 9月に入ってこの1週間、結構学校へ行くのがしんどかったんじゃないかな? 今週も秘密の科学研究所シークレットラボで行なった公開収録の模様を聴いてもらいます。
今年もたくさんのキッズ、親子のみなさん100人が駆けつけてくれました。もちろんテーマは、先週に続いて恐竜です。恐竜クイズ、目白押し。“目からウロコ”の恐竜のあれこれを聞いていきたいと思います。さあ、ラジオの前のキッズは、何問分かるかな?


大村正樹

今週のサイコーも、恐竜博士の富田京一さんです。拍手!

パチパチパチ(拍手)

大村正樹

先週はクイズが非常に盛り上がったので、また今週もいきなりクイズいっちゃっていいですか?

はい。

大村正樹

第1問はこちら!
「次のうち、恐竜がしなかったと考えられるものはどれ? 1.あくび、2.おなら、3.げっぷ、4.しゃっくり、5.くしゃみ」。 はい、手をあげて!

キッズたち : はい! はい! はい!

大村正樹

じゃあ、女の子にいこうかな、そこの女の子! 1年生ぐらいかな。答えは?

キッズ(女子) : おなら。

大村正樹

さぁサイコー、正解は? はずれか当たりかでお願いします。

残念、はずれです。

キッズたち : はい! はい! はい!

大村正樹

ちょっと待って。じゃあ、今度は男の子にいこうか。そこの元気なメガネをかけた少年!

キッズ(男子) : しゃっくり。

大村正樹

正解は?

はい、正解です。
パチパチパチ(拍手)

大村正樹

でも、何でそんな昔のことなのに、しゃっくりしないって分かるんですか?

私たち人間含めて哺乳類には、肺を動かす時に胸とお腹を分ける横隔膜という丈夫な膜があり、それを動かして呼吸してるんですね。では、ちょっと骨格を見てみましょう。これは絶命したネコの骨格ですが、胸を守る肋骨があって、そこから骨がなくなってウエストのくびれになって腰になっている。

大村正樹

哺乳類は横隔膜があるということですか?

そうです。

大村正樹

では、クジラもしゃっくりをするんですか?

ええ、多分すると思います。見たことないですけどね(笑)。

大村正樹

となると、卵から生まれる生き物は、しゃっくりしないということですか?

ええ。…あっ!哺乳類でも卵を産むカモノハシみたいなのがいるので、カモノハシはするかも知れませんね。

大村正樹

しゃっくりするかも知れない? へぇ〜。

卵を産む動物は、ほとんどしゃっくりしないですね。

大村正樹

でも、逆に恐竜が2億年前にげっぷをしていたわけですか?

今のカメやトカゲを見ていても、やっぱりげっぷ、おなら、あくび、くしゃみを普通にするんですよ。

大村正樹

カメのあくびを見たことがあるんですか?

ええ。冬眠からあけると「ワーッ」とやりますよね。

大村正樹

お腹いっぱいになると、やっぱりげっぷもするんですか?

はい、げっぷもします。

大村正樹

へぇ〜。

普通は横隔膜がけいれんしてコントロールがうまくいかなくなるとしゃっくりになっちゃう。でも、恐竜は胸とお腹が一体成形になっていて、あまり丈夫な膜で仕切られてないので、そもそもしゃっくりが起こらない。

大村正樹

なるほど。横隔膜って知ってた、みんな?

キッズたち : 知ってた!

大村正樹

みんな、家に帰ったらさっそく人体図鑑で横隔膜を見てください。それがしゃっくりを誘発する器官です。だけど、恐竜には横隔膜がついてなかったんだって。  さぁ、続いてはこちら!
「恐竜は1日にどれぐらいウンチをしていたでしょう?」。何キロぐらいってことでいいですか?

ええ。今まで知られている中で、一番いっぱいする恐竜だとどのくらいしたでしょうか?ということです。
キッズたち : はい! はい!

大村正樹

何キロぐらいって答えてね。では、黄色いシャツの男の子! 人間は大体1日に200グラムといわれています。じゃあ、恐竜のウンチは1日に…?

キッズ(男子) : 答えは20キロぐらい。

大村正樹

20キロ。さて正解でしょうか?

残念ながら…。

大村正樹

もっとでかいんですか?

もっと、もっとします!
キッズたち : はい! はい!

大村正樹

もっと大量のウンチか…うれしいなぁ、ラジオでウンチとか連呼できる(笑)。こういう機会はなかなかないからねぇ。

キッズたち : はい! はい!

大村正樹

じゃあ、元気なそこの子!

キッズ(男子) : うーんと、答えは50キロ?

うーん、まだまだ足りないなぁ。

キッズたち : えぇ〜。はい! はい!

大村正樹

では、キミ!元気よく!

キッズ(男子) : じゃあ、1トン。

大村正樹

えっ、1トン? 1トンって1000キロだよ。

キッズ(男子) : あっ、そうか…

ものすごく便秘したら、そのあとで1トンぐらいするかも知れないけど(笑)。 半分○をあげてもいいけど、普通はそんなにしないですね。

大村正樹

じゃあ、正解を教えてください。

はい。正解はその半分の500キロぐらい。

大村正樹

えぇ〜!

キッズたち : えぇ〜!

大村正樹

ちょっと500キロといったら…。ゾウとか500キロぐらいじゃないですか?

いや、そんなにしないですね。ゾウでも多くて125キロとか。

大村正樹

体重ですか?

いえいえ。体重は大体アフリカゾウで6トンとかですからね。

大村正樹

恐竜は1日500キロのウンチをするということですか?

ええ。

大村正樹

今、左手に握りしめているのは何ですか?

本物のアフリカゾウのウンチです。

大村正樹

えっ!

キッズたち : えぇ〜!(笑)。

大村正樹

じゃあ、代表して臭いを嗅いでみますね。

キッズたち : ウフフフ。

大村正樹

ウワァ、ウワワ〜〜!

キッズたち : アハハハハハ。

大村正樹

ウェ〜、ゴホゴホゴホッ! 嘘です(笑)。

キッズたち : アハハハ。

大村正樹

臭いはしないんですか?

やっぱり草食の動物なので消化もいいし、草とか香ばしいものを食べているからあまり悪い臭いはしない。

大村正樹

このウンチでどれぐらいのものなんですか?

これで2キロぐらいですかね。恐竜のウンチは、これかける250個分を1日にしたといわれています。

大村正樹

今、20センチ四方ぐらいのゾウのウンチが出てきましたが、恐竜は場合によってはこの250倍のウンチをする、ということ?

はい。

大村正樹

みんなの中でこれ以上のウンチが出てくる人はいるかい?

キッズ(男子) : はい!

大村正樹

いる!

キッズたち : アハハハ。

大村正樹

いないよなぁ(笑)。でも、どうしてウンチの量が分かったんですか?

ほかの哺乳類や両生類、は虫類、鳥とか色々な動物の体重と排泄の量は、きれいにグラフになって比例する関係にあるので、大体導き出すことができるんです。実際にウンチの化石も…、これは本物ですが。

大村正樹

可愛いウンチが出てきましたねぇ。

これはちっちゃい恐竜のウンチです。

大村正樹

小さい!これは本物の恐竜のウンチ!?

本物ですよ。8000万年経ってます。

大村正樹

8000万年前のウンチを、僕は今触っているんですね!

はい。

大村正樹

わっ、重い! ウンチ!

えっ!?

大村正樹

すごく重い。500グラムぐらいありますよ。大きさは15センチぐらいで、巻きくず形というか、ソフトクリームみたいに巻いた感じになってます(笑)。8000万年前のものを触らせていただきました。貴重なウンチをありがとうございました。

いえ。
キッズたち : アハハハ。

一番重い恐竜は、推定体重100トンといわれています。

大村正樹

100トンの恐竜がいた!?

アルゼンチンから出てきたアルゼンチノサウルスという恐竜です。

大村正樹

アルゼンチノサウルス。

ええ。これが体重から考えて、一番たくさんウンチをしたといわれています。

大村正樹

500キロのウンチをするということは、1日何キロぐらい食べる?

大体平均1トンぐらいの葉っぱを食べたといわれています。

大村正樹

1日1トンもの葉っぱを!?

はい。

大村正樹

当時は、それほど地球上には緑があったということですね。

そうですね。

大村正樹

ですよねぇ。みんながみんな1トンずつ緑を食べてたら、今の地球上じゃなくなってしまいますよね。

ええ。

大村正樹

分かりました。恐竜の話を聞いてると話がつきないんですけれど、そろそろ時間になりました。今週のサイコーは、恐竜博士の富田京一さんでした。ありがとうございました。そしてみんな、せいの〜!

キッズたち : さようなら〜。

ありがとうございました。




大村正樹

ラボの片隅では、電子顕微鏡で何かを拡大した映像が流れてます。
これは何?

キッズ(女子) : かまぼこの板。

大村正樹

かまぼこの板を見てどうだった?

キッズ(女子) : 持って来る時に見たより、すっごくデコボコとしてた。

大村正樹

ツルッとしてると思ったら、拡大したら結構デコボコしてるんだねぇ。

キッズ(女子) : うん。

大村正樹

今日は来てよかったですか?

キッズ(女子) : 来てよかったと思います。

大村正樹

僕も、電波を使って「ウンチ」と連呼したのは生まれてはじめてでございます(笑)。 それでは、来週も夕方5時半に会いましょう。