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「ヘリコプターのナゾ」(2)
コーチャー/坪田敦史さん(航空ジャーナリスト)
大村正樹&坪田敦史
大村正樹

キッズのみんな、こんにちは。サイエンステラーの大村正樹です。今週も東京浜松町にある秘密の科学研究所シークレットラボからお送りします「大村正樹のサイエンスキッズ」。
体育の日の3連休、道路も渋滞してるけれど、みんなはどんな3連休なのかなぁ?さぁ、今回もヘリコプターを取り上げます。今日は世界でどんなヘリコプターがあるのか、ヘリコプターの性能など、まだまだ聞きたいことがあるので、僕が詳しく聞いちゃいます。お知らせの後!


大村正樹

今週のサイコーも航空ジャーナリストで、ヘリコプターに大変詳しい坪田敦史さんです。こんにちは。

こんにちは。

大村正樹

2週にわたってすみません。よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

大村正樹

本当に先週楽しかったんですが、世界のヘリコプターで、坪田さんが感動したヘリコプターって、どこの国のどんな機種ですか?

はい。ちょっと難しいんですが、旧ソ連、ロシアが造ったヘリコプターを見た時はすごく感動しました。

大村正樹

どんなのですか?

やっぱりアメリカやイギリスが開発したものと違い、発想が全く異なるヘリコプターがあるんです。機内やコックピットのつくりや、操縦する人たちの現場を見た時に海外で感動した覚えがあります。

大村正樹

ちなみに何という機種ですか?

それは、Mi−8(ミルハチ)という機種です。

大村正樹

Mi−8、これはヘリコプター図鑑とかインターネットで調べれば?

もちろん載ってます。

大村正樹

何か形が変わってるんですか?

形も変わってますし、ハリウッド映画の敵機役にも出てくるような輸送用のヘリコプターです。

大村正樹

輸送用ということは大きいんですか?

はい。

大村正樹

何人ぐらい乗れるんですか?

大体20人から30人ぐらい乗れます。

大村正樹

ヘリに20〜30人乗れちゃうんですか!?

そうですね。

大村正樹

ちょっと想像できないですねぇ。ヘリコプターは物理的に何人まで乗れるんですか? ジェット機みたいな大きいものにメインローターを付けてヘリにすることはできるんですか?

できないんですね。

大村正樹

ダメ。

これは非常に難しい。今ある最大のものは、やはりロシアが開発した全長40メートルぐらいのヘリコプター。でも、それ以上に大きなヘリコプターは実用化されてない。

大村正樹

何でですか?

パワーの大きいエンジンを積めば機体を大型化することはできるんですが、その分、部品も多くなるし、運行の値段も多くかかってしまう。そうすると、飛行機のほうがいいという結論に達してしまいます。しかもヘリコプターの特長は、狭い場所に降りられることが特長で…。

大村正樹

滑走路いらないですからね。

だけど機体が大きくなると、狭い場所に降りられなくなってしまいます。そうすると、結局ヘリコプターの利点が生かされない。しかも、運行の値段がかかってしまうし、整備に時間がかかってしまう。そうしたことから、ヘリコプターの大きさはやはり全長が30、40メートルぐらい。それが最大の限界だろうといわれています。

大村正樹

なるほど。では、航空機とヘリコプターの使い分けや、それぞれの長所短所は?

そうですね。航空機は滑走路が必要なので、滑走路がある飛行場でなければ離着陸ができません。ヘリコプターは滑走路がない場所で離着陸できます。つまり、長距離の移動は飛行機で、飛行場のあるところから飛行場のあるところまで飛んで、そこから飛行場がないところへはヘリコプターで飛ぶというような使い分けをすれば、色々なところにヘリコプターと飛行機を使って行くことができる。そういう仕組みになっています。

大村正樹

例えば、ヘリコプターに燃料を満タンにして東京から沖縄に行くことは?

東京から沖縄に行くのでしたら、おそらく名古屋、福岡、鹿児島辺りで1回ずつ給油しないといけませんね。

大村正樹

3回給油する。で、燃料的にはやっぱり飛行機のほうが燃費がいいんですか?

やはり燃費がいいです。

大村正樹

ヘリコプターって、燃費が悪いんですか?

燃費が悪いですし、重量が重くなると飛行性能が落ちてしまうので、あまり燃料を多く積めないんですね。

大村正樹

飛行機って大体時速1000キロですよね。

はい。

大村正樹

ヘリはどれぐらいですか?

ヘリコプターは、時速300キロぐらいですね。

大村正樹

飛行機の3分の1ぐらいのスピード。

新幹線と同じぐらいだと考えてもらえば。

大村正樹

『のぞみ』かぁ、そうか。

そうですね。

大村正樹

速いですね、ヘリコプター。

ゆっくり飛んでいるように見えるかもしれませんが、意外とそれぐらいの速度まで出せるヘリコプターはあります。

大村正樹

確かに、江東区から新宿行って、池袋上空行って15分で帰って来られるんだったら、相当のスピードですものね。

そうですね。

大村正樹

ヘリコプターは日本の報道機関がよく利用してますけれど、ほかに消防署や病院でも活躍してて、ドクターヘリってドラマになったりしましたね。

これはお医者さんと看護師さんが乗って実際に事故現場などに着陸して、そこで患者さんの手当てをするという医療用のヘリコプター。最近は活躍しています。

大村正樹

日本にヘリコプターは何機ぐらいあるんですか?

今800機ぐらいあります。

大村正樹

主に持っているところは?

やはり警察、消防、それから報道機関ですね。あとは、航空会社が輸送に使ったり、遊覧飛行に使ったり、物資を山に運んだり、いろいろな場面で活躍しています。

大村正樹

自衛隊のヘリコプターで、そういえば大きいのがありますよね。

ありますね。

大村正樹

僕、乗ったことがあるんです。何か倉庫みたいなところに乗せてもらって、確かにいっぱい人が乗ったんですよ。30人ぐらい乗って。

自衛隊のヘリコプターだと、大型のものは最大で40人ぐらい乗れるものもあります。

大村正樹

ところが、後ろがクジラの口みたいに開いているんですよ。

そこを開けて、地上に降りてそのままバイクを載せたり、車を載せたりすることができるヘリコプターもあるんです。

大村正樹

それが日本の上空を飛ぶヘリでは一番大きなタイプですか?

自衛隊のヘリコプターが、やっぱり一番大きいでしょうね。

大村正樹

あのヘリコプターで、いくらぐらいするんですか?

自衛隊のヘリコプターでは、大体10億円から40億円ぐらいするものが…。

大村正樹

10億から40億!

はい、1機ですね。

大村正樹

一般的なヘリコプターはいくらぐらい?

民間で使っているヘリコプターは、大体5億円から10億円の範囲ですね。

大村正樹

じゃあ、自衛隊のヘリコプターはものすごく値段が高い。

やはりいろいろな装備を積んで飛行性能もいいですし、値段は高いと思います。

大村正樹

そうですか。アパッチと呼ばれるアメリカのヘリコプターは、日本の自衛隊も導入してるんですね。

はい。

大村正樹

あれが、世界的には高性能ヘリと考えてよろしいですか?

飛行性能も、それから防衛のために使うヘリコプターですから、お客さんを乗せることはできないんですが一番強いヘリといっていいんでしょうね。

大村正樹

アパッチもインターネットで調べれば出てきますよね。

そうです。

大村正樹

アパッチ、Mi−8は、ちょっと注目ですよね。

そうですね。

大村正樹

飛行機のパイロットとヘリコプターのパイロットになるのは、操縦はどちらが難しいんですか?

やはりヘリコプターのほうが難しいと思います。

大村正樹

えっ、そうなんですか!?

はい。

大村正樹

空の仕事の花形パイロットは飛行機だけど、ヘリコプターのほうが大変なんですか?

やはりヘリコプターは上空でバランスを取るのが非常に難しい。空中で止まったり救助をやったり、そうした場面で活躍する航空機なので、もっともっと微妙な操縦技術が要求されるんですよ。

大村正樹

そういえば、先月『クレヨンしんちゃん』の悲しい事故とか、あと災害でヘリコプターが墜落する事故がありましたから、やはり相当ヘリコプターというのは?

そうですね。やはり風の影響を非常に受けてしまう。地上に近ければ近いほど風の影響を受ける。例えば左から風が来ていたら、それに対して対抗する形で操縦をしないと上空で止まっていられないんですね。そうした技術が非常に難しいと思います。

大村正樹

お客さんの数に比例している感じがしてた。ヘリコプターはお客さんの数が少ないけれど操縦は非常に難しい、ということですね。

そうですね。パイロットは1人で操縦できるんですが、お客さんは後ろに5人とか多くても10人ぐらいしか乗ってない、そういう航空機ですね。

大村正樹

また時間が来てしまいました。2回にわたって非常に興味深かったです。今週のサイコーは、航空ジャーナリストの坪田敦史さんでした。ありがとうございました。

ありがとうございました。

大村正樹

坪田さんのお話で、日本ではもちろん資格がなければヘリコプターを操縦できないんですが、アメリカへ行くと例えば1時間というトレーニングプログラムみたいなものがあるそうです。今はできないけれど、興味があるキッズはお金を貯めて、大きくなったらアメリカでヘリコプターの操縦にチャレンジするのもいいんじゃないかなぁと思いました。大体1時間で200ドルというから2万円弱でしょう。いいなぁ、乗ってみたくなりました。みんな、どうだったかな?
僕も今からインターネットでヘリコプターのことをちょっと調べてみよう。ということで、来週も夕方5時半に会いましょう。バイバ〜イ!