
こんばんは〜!
こんばんは〜!

元気だねぇ。さぁ、年に1度のシークレットラボ大公開の日がやってきました。今週も東京浜松町にある秘密の科学研究所シークレットラボからお送りします「大村正樹のサイエンスキッズ」。今日は、ラボにはおよそ100人のキッズと、それからお父さんお母さんが集まってくれました。宇宙が好きな人、手をあげて〜。返事も!
は〜い!

みんな、宇宙が好きなんだね。では、行ったことがある人、大きい声で!はい!行ったことある人〜?
……。

さすがにいないねぇ。いつかは行きたいと思う人!
は〜い。

みんな、思っているようだね。今回のテーマは宇宙ということで、宇宙にとっても詳しいサイコーが登場します。お楽しみに!

番組ではゲストのこと、サイエンスコーチャーをサイコーと呼んでいます。みんなも元気な声で今週のサイコーを呼んでみよう!せえの!
サイコー!

はい、拍手〜!今日のスペシャルゲスト、サイコーはJAXA(ジャクサ)宇宙教育センターの小定弘和さんです。こんばんは。
はい、みなさん、こんばんは。今日はキッズのみなさん、お父さんお母さんとお会いしながらお話できるということで、とても楽しみにしてきました。よろしくお願いします。

はい、よろしくお願いします。キッズはみんな、宇宙に興味があるということで…。
うれしいですね。

この子たちは、中途半端な話で終わったら怒りますよ(笑)。最近のキッズたちはよく物を知っていますので。小定さんも心してよろしくお願いしますね。
はい、頑張ります。

まず小定さんの所属するJAXA、聞いたことがある人?−あれ、みんな、聞いたことがあるようです。みんな知っていますねぇ。
すごいですねぇ。

JAXAとは、具体的にどういうことをされているんでしょうか?
はい。JAXAって、みんな日本語の名前は知っていますか?−JAXAは宇宙航空研究開発機構というんですが、ちょっと長いですね。言葉を区切っていうと、宇宙、航空、研究、開発、機構といって宇宙とか航空、お空のことを研究したり開発しているところです。例えば「はやぶさ」だったり、お星様を調べたりとか。あとは宇宙飛行士が活動しているところ、そこがJAXAですね。

じゃあ、宇宙飛行士の野口聡一さんですとか山崎さん、それこそ館林出身の向井さんもJAXAの方ですか?
はい、そうです。今、宇宙に行っている古川聡さん、今度宇宙に行く星出さんもJAXAの宇宙飛行士です。

同じ職場の方ということになりますか?
そうです。いうなれば同僚という言い方に(笑)。

宇宙飛行士と同僚なんですね!
はい。でも、宇宙飛行士はアメリカのヒューストンという所にいたり、ロシアの宇宙基地にいるのでなかなか会うことはできないんですけれど、一緒に仕事をしています。

そうですか。小定さんはやっぱり宇宙に興味があるから、この仕事を選んだわけですよね。
はい。

このお仕事を選んでよかったと思うところはどのあたりでしょうか?
まず、僕は宇宙の仕事の中でも、こうやって子どもたちと会って宇宙の実験やお話をする仕事をしてるんですね。僕は宇宙のことが大好きなので、また宇宙の大好きな子どもたちと宇宙の話をできることがもう楽しいんですよ。

そうですか。じゃあ、今日は楽しんでいってください。
はい!

それでは、知っているようで知らない宇宙の秘密。まずはこちらです。最初のテーマ、「宇宙ってどんなところ?」。宇宙のイメージについて、誰かわかる人?−じゃあ、一番大きな声で誰かいってくれるかな。よし、館林のお兄ちゃんに聞こうか。宇宙はどんなところですか?
いろんな星があったり、宇宙人がいたり…。

あとは、じゃあメガネをかけたお姉ちゃん、いこうか。
無限に広がっていて、星や惑星があるところ。

そうだよねぇ。宇宙人がいると思う人?−おっ、8割のキッズがいると思っていますねぇ。
宇宙人がいて欲しいと思う人はどれぐらいいますか?

みんながいて欲しいと思ってる。
でも、まだ宇宙人がいるという証拠は見つかったことはない。

そうなんですか。
ただ、いないという証拠をいうことはもっと難しい。

へぇ〜、そうですか。
宇宙はものすごく広いので、もしかしたらどこかにいるかもしれない。また、違う時代にいたかもしれない。そういうふうに思うと不思議ですよねぇ。

誰かが見つけるかもしれないし、今日のキッズの誰かが宇宙人と会うかもしれませんよ。では、その宇宙に行くために何で行くの?
ロケット!

ロケットね。H-IIAロケットって日本のロケットなんですよ。知ってる?
うん。

種子島という鹿児島県の島で打ち上げが行われています。テレビでも中継されたり、ニュースや新聞、ラジオでも流れていました。「何で日本のロケットは種子島で打ち上げられるんでしょうか?」。東京と比べるとずいぶんと南のほうにある種子島、ちなみに行ったことがある人?
……。

さすがにいないね。北海道は3割ぐらいのキッズが行っているけれど、種子島にはみんな行ったことはないか。打上台がありますね。
はい。

何で種子島にあるのかわかる人?はい、どうぞ。お姉ちゃん。
ズバリいうと…。

ズバリいってくれるか(笑)。ズバリ教えて!
周囲の人に迷惑が及ばない。

いい意見だ。おっしゃる通りだと思います。どうなんですか、このあたりは。正解でしょうか?
はい。それも1つ、正解です。

当たってるよ。周りもイヤだもんなぁ。「となりでロケット打ち上げます」といったら、イヤだもんなぁ。
フフフフ。
種子島にもたくさん人が住んでます。あとは周りが海なので、お魚をとったりする人たちもいます。打ち上げの時はそういう人たちを半径3キロメートル以内に入らないようにしてもらったり、その時だけ漁をやめてもらったりとかしています。

これねぇ、じゃあ、ヒントをいおう。種子島は東京から見て北、南どっちですか?
南。

はい。南に行くと何かあるよね。何がある?わかる人?はい、大きな声で。
赤道。

赤道がある。小定さん、正解は?
その通り、赤道があるからですね。(ピンポンピンポン♪)答えは赤道に近いというところがロケットを打ち上げるのにいい条件なんです。

南に行けば行くほど、赤道に近ければ近いほどロケットの打ち上げにいいということですか?
はい。

じゃあ、沖縄県にすればいいのに。
沖縄のほうは台風が多いですね。あと種子島に宇宙センターをつくろうと決まった時に、まだ沖縄は日本に…。

そうか、返還されてなかったんですね。
そういうところで種子島が一番いいだろうとなりました。

何で赤道に近いといいんですか?
赤道に近いのは地球の自転と関係してます。自転というのは地球は回っていますが、その回るスピードが赤道に近いほど速いんですね。その速さを利用してロケットを打ち上げています。みんなもここに普通に立っているけれど、すごいスピードで回っている。

遠心力って、知ってる?たとえば、バケツに水を入れて思い切りクルクル回しても水がこぼれないよねぇ。
うん。

それを遠心力というんだけれど、ロケットはその勢いでポーンと飛ばすということなんだ。わかる?だから南のほうが遠心力の力が強いんだって。でも想像できないでしょ。みんな今、遠心力を感じないじゃない。でも、ぼくらの日常生活で遠心力がかかっているということですよね。
-
はい。

踏んばっていないと飛ばされちゃうよ、みんな。そこまでのものじゃないですよね。
-
そこまでのものでは(笑)。地球にみんなは引っぱられているので、その力でもしかしたら感じないのかもしれないですね。

重力のほうがまさっているということですね。
-
はい。こういうふうにエネルギーを無駄なく使えると、もっと重たい人工衛星を持ってきたり、いろいろなことをやりたい。また、なるべく燃料は少なくしたいので、赤道の近くに置いてます。世界の宇宙の発射場も調べてみると赤道に近いのがわかると思うので、ぜひみんな調べてください。

なるほど。今日帰ったら、アメリカのケネディ宇宙センターがどこにあるのか確認してみてね。

さぁ、パート1はここでおしまいです。小定さんはお見かけしたところお若いので、これから宇宙飛行士になる可能性はあるんでしょうか?
-
僕は、実は宇宙飛行士にはあまりなりたくない。

そうなんですか。
-
僕の仕事は、宇宙飛行士になりたい人を応援しようという仕事かなと思ってます。

今日集まってくれたキッズも宇宙に行きたいというキッズがみんなでしたからね。ぜひまた次回も楽しい話で興味を持ってくれたらいいと思います。じゃあ、これからみんなで小定さんに「バイバイ」をいいましょう。せえの!
バイバ〜イ!