
キッズのみんな、こんにちは〜!
こんにちは〜!

元気な声が聞こえてきましたねぇ。サイエンステラーの大村正樹です。今回もシークレットラボを飛び出して東京タワーへやってまいりました。東京タワー1階にありますA2ホールには、たくさんのキッズと保護者のみなさんが集まってくださいました。みなさん、どうもありがとうございます!
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会場:パチパチパチパチ(拍手)。

いやぁ、いいですねぇ、外に出るのも。この番組、ふだんはシークレットラボ、秘密の科学研究所でおじさんたちがこっそりと録音してるんです。今日は元気なキッズと親御さんのお顔を見られて、大変ハッピーな時間です。まずは今週のサイエンスコーチャー、略してサイコーの登場です。日本電波塔株式会社の澤田健さんです。ようこそ!
会場:パチパチパチパチ(拍手)。

「ようこそ」じゃなく、こちらがおじゃましてるんですよね。
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ようこそ、いらっしゃいました。

はい、そうです(笑)。澤田さんは、東京タワーにつとめられて何年ですか?
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16年になります。

16年。集まってくれてるキッズは16歳以下で、みんなが生まれる前から東京タワーのお仕事をされている。
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はい。

全部知っているわけですね。
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ほとんど。

さぁ、今回も東京タワーの科学に迫ります。お楽しみに!

今はスカイツリーがとても有名ですが、東京タワーはスカイツリーのお兄さん以上の存在ですかねぇ。
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お父さんぐらいかもしれませんね。

お父さんぐらい。さぁ東京タワー、ズバリ何歳でしょうか?
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東京タワーは1958年生まれ、昭和33年です。

昭和33年。
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ですから、今53歳です。

じゃあ、今年の暮れに誕生日で54歳。
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はい、そうです。

見渡したところ、それ以上の方も何人かいらっしゃるみたいですが、東京タワー、やっぱり60代の方は思い出があると思うんですよね。
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そうですね。3世代でよく遊びに来ていただいたり、「見るとなつかしい気持ちになる」とおっしゃっていただくお客さまも多いようですね。

みんな、東京タワーは何色ですか?
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赤!

赤。赤のイメージが強いけれど、白も入ってますよね。
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はい。実は赤ではなくて、正確にいうとインターナショナルオレンジという色です。文化放送さんの旗のこういう色で、オレンジと白の二色なんです。

みんな、赤だと思ってたでしょう。帰る時によーく見てください。オレンジ色です。しかも、「オレンジ」といってると澤田さんが怒ります。インターナショナルオレンジ−そんな色は、クレヨンでも絵の具でも見たことがないんですけれど。
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ないですね。僕も会社に入るまで赤と思ってたので、そしたらインターナショナルオレンジと白でした。

「そういいなさい」と。
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はい(笑)。航空法という法律−東京タワーができた54年前に定められた法律ですが、それによって「この色に色分けしなさい」と決められているんですね。

法律で「インターナショナルオレンジと白にしろ」というふうにいわれてるんですか?
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そうです。ここは羽田空港のエリアに入るんですね。

ええ。
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このエリアの高い建物は、54年前の法律ではこの二色に色分けしなければいけないということがありまして、よく川崎あたりの高いクレーンはオレンジと白に分かれたりしてますけれど、あれもそのようですね。

そうですか! 工事現場のクレーンも赤と白のイメージがありますけど、あれもインターナショナルオレンジと白。
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はい。

法律で決まっている。
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そうです。

いやぁ、ちょっと科学とは違ったいい勉強になってます。澤田さんは16年こちらでおつとめですが、今日集まってくださったみなさんが知らない東京タワーの隠れた楽しみ方はありますか?
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今日はあいにくの天気だったんですが、東京タワーは実は階段で昇ることができるんですね。真ん中の150メートル、さっきみなさんが登っていただいた展望台まで600段ぐらい階段がつながっています。土日祝日は天気がよければ階段で昇ることができるので、高さを感じながら自分の足で昇るのも楽しいんじゃないかと思います。

エレベーターでさっき昇りましたけれど600段、階段で昇ってもいいんですか?
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ええ。エレベーターですと45秒でついちゃいますが、階段は外階段なので景色が見えるんですね。ですから自分の足で一歩一歩上がっていって、高さも少しずつ上がっていって、だいたい15分ぐらいあると150メートルまで到着するので、ぜひみなさんにもチャレンジしてほしいと思います。

そうですか。さぁ、ここで東京タワーを知り尽くした澤田さんならではのクイズがあります。続いては、“東京タワーサイエンスクイズ”。 東京タワーの科学をクイズ形式で紹介します。まずはこちら!「東京タワーの高さは333メートル。じゃあ、なぜこの高さなのか?」、これが問題です。1番「昭和33年にできたから」、2番「都心から富士山が見えるちょうどいい高さが333メートル」、3番「都心から離れた地域の人にも放送を楽しんでもらうため」。1番2番3番、じゃあ拍手でこたえてもらおうかな。1番だと思う人?
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会場:パラパラパラパラ(拍手)。

昭和33年生まれ、3並び。けっこういますねぇ。2番の「富士山が見えるから」。
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会場:パラパラパラパラ(拍手)。

おっ、同じぐらいかな。3番「都心から離れた地域の人にも放送を楽しんでもらえるから」。
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会場:パチパチパチパチ(拍手)。

澤田さん、何番が一番大きく感じました?
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3番が大きかったですね。

3番とこたえた人、もう一回。−あぁ、人数も多いですね。3番の方がだいたい4割ぐらい。
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はい。

正解は?
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3番です。

正解は3番、おめでとうございます!
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会場:パチパチパチパチ(拍手)。

これはどういうことですか?
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東京タワーって電波塔なんですね。総合電波塔という役割がありまして、関東一円にこの東京タワーからテレビとラジオの電波が流れてます。関東一円にしっかりした電波を届けるためには333メートルの高さが必要だったということで、3並びのこの高さになりました。

ほぉ〜。
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よく1番の「昭和33年だからでしょ」って聞かれるんですが、これは偶然の一致です。昭和33年に生まれて333メートルということですね。

そうですか。335メートルじゃダメだったんですか?
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ちょっとそれだと高かったみたいですね。安全性とかいろいろあるようでして。

へぇ〜。でも3並びでいいですね。
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そうですね。

次の問題です。「東京タワーには、あるものが取り付けられています。次のうち本当にあるのはどれでしょうか?」。1番「東京の騒音を調べるための騒音計がついている」、2番「万一飛行機が近づいてきた時に警告するための管制塔がついている」、3番「大気汚染を調べるための測定器がついている」。1番だと思う人?
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会場:…。

騒音計、一人だけ。お母さん一人。2番だと思う人?
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会場:パラパラ(拍手)。

2番は2割ぐらい。
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会場:パラパラパラ(拍手)。

おぉ、多くなってきた。2番は3割ぐらいかな。3番「大気汚染を調べるための測定器」は?
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会場:パチパチパチパチ(拍手)。

3番が一番多い。澤田さん、正解は?
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はい。正解は3番です。
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会場:パチパチパチパチ(拍手)。

3番自信満々だったけれど、知ってたの?大気汚染の測定器だと知ってた人?−ところで、測定器はどこについているんですか?
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これは、高さ25メートルのところと125メートルと225メートルのところについていて、東京の空気が汚れてないかを随時チェックして確認している方々がいらっしゃるんですね。そちらにデータを送って、例えば光化学スモッグが出た時も、東京タワーの測定器がはかって警報が出るというふうになってます。

今日登った展望台のちょっと下、125メートルに測定器がついているそうです。あと25メートルのところ、これは肉眼で見えますかねぇ。
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肉眼ではちょっと見えづらいですが…。

見えづらい。
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あとは、一番上が特別展望台辺りの225メートルですね。

へぇ〜。全問正解のキッズいる?−5人? 6人? じゃあ、全問正解のキッズ、立ってください。はい、おめでとうございました!!
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会場:パチパチパチパチ(拍手)。

ちょっと“東京タワー博士”になった気分でしょ。勉強になりましたね。

澤田さん、今日は本当にありがとうございました。
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ありがとうございました。

東京タワーというといろいろな催し物もありますけれど、来月は大きなイベントがあるそうですね。
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そうです。こちらにチラシがあって、「究極の鉄道模型展」をこの場所と隣の部屋も使ってやります。4月14日の土曜日から5月6日の日曜日まで、ほんとにリアルな鉄道の模型、なかなか東京では今まで見ることができなかった模型です。すごくカッコいいのが揃ってるので、ぜひ見に来てください。大人の方でも楽しめますし、ファミリーでぜひいらしてください。

ゴールデンウィークまでやってるということですね。東京タワーといいますと、大村さんの時代は蝋人形館がありまして、リアルな鉄道模型+リアルな蝋人形もぜひお楽しみいただければと思ってます。さぁ、それではサイコーの澤田さんに最後、「ありがとうございました」とお別れしましょう。みんな、楽しかったですか?
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会場:パチパチパチパチ(拍手)。

はい、ありがとうございました。澤田さん、ありがとうございました。
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ありがとうございました。
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会場:ありがとうございました。

ラジオの前のキッズも楽しい週末を。また来週!