キッズのみんな、こんばんは〜!

こんばんは〜!
今回も公開録音です。たくさんのキッズがこのシークレットラボに遊びに来てくれています。キッズのみんな、大きな拍手!

パチパチパチ(拍手)。
はい、今回も体育や運動会でヒーローになるための科学ということで、足を高く上げることとか、ひじを90度で大きく振ることとか、まっすぐ走ることを学びました。あらためて、さらに運動会でヒーローになるお話をサイコーに聞いてみたいと思います。お楽しみに!
さぁ、今週も元気な声でサイコーを呼んでみよう。せいの!

サイコー!(拍手)
それでは、東京大学大学院教授の深代千之さんです。こんにちは。

こんにちは。
先週は本当に興味深いお話でした。運動会でヒーローになるポイント、会場のキッズは今それを実践して練習してるようですけれど、今日も文化放送シークレットラボにみなさんを招待し、100人ぐらいの前でお届けしております。今週も運動会でヒーローになるための科学ということで、動物を例に僕たち人間の体と比べてみたいと思います。一番速い動物がわかる人? −おっ、みんな手をあげてるね。じゃあ「せいの!」でいおうか。せいの!

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チーター。

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みなさん、正解ですね。
今も昔もチーターなんですね。

そうですね。
チーターって100メートルどれぐらいで走るか、わかる人いる?

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……。
うん、大きい声でいってみて。

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3秒。

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3秒、正解です!
正解?

チーターは3秒で走ります。人間は100メートル10秒近くだから、3倍速い。
一番速いオリンピック選手でも10秒前後ですから。じゃあ、ウサイン・ボルトがゴールしてる頃は、チーターは300メートルぐらい前を走っちゃってる(笑)。

そういうことですね(笑)。
どうしても動物と人間ってちょっと作りが違うんですが、私たちがチーターから習う運動能力はあるんですか?

チーターってちょっとイメージしにくいかもしれないので、サラブレッドはわかりますかねぇ、馬。
サラブレッド、馬。

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馬をちょっとイメージしてみてください。時々テレビでやってますね。馬をよく見ると、体の中心が筋肉のかたまりで足が棒のように細いですよね。
うん。わかる?

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そういう形にすると人も速く走れるんです。
かといってお父さんがお腹出て、足だけヒョロヒョロと長けりゃ速い−それとはまた違いますよね。

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それはちょっと違いますね(笑)。
お馬さんね。ぼってりしてるんだけど、足だけニョキッと出てるような感じね。

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馬の体重は500キロぐらいあるんです。
そんなに重いんですか!

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重いですね。それがほとんど体幹に筋肉がついているためです。
体幹。「体」の「幹」と書きます。おぼえてね。この体幹がとても大事なんですね。

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そういうことです。体幹というのは、手足を除いた胸と腹、腰の部分ですね。この辺に筋肉がいっぱいあって、手足が細いほうが速く走れるんです。
今集まってる小学生ぐらいのキッズたちは、なかなか体幹がまだできてないと思います。

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そうです。
これからその体幹をきたえるには、どういうトレーニングをすればいいんですか?

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先ほどやった、ももを上げる時に手でおさえるとか腹筋運動とかいろいろあるんですが、実際はその辺を飛び回って活発にやってもらいたいということですね。
飛び回ってればいいんですか?

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はい。基本的にはそうですね。
好きなように飛び回っていれば、子どものうちは体幹をちゃんときたえられるそうです。

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はい。
だから寒くなっても元気に遊ぼう、みんな!今回も速く走るための練習方法を教わりたいと思います。今日もぜひ先生の速く走るポイントをやってみたいという人がいたら手をあげてください。先週は元々速い子を選んだんですが、今日はどうしましょうか、先生?

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大村さん、選んでください。
じゃあ、君いいよ、はい。どうぞ!お姉ちゃん、はい。それから野球帽の男の子、いこうか。今日は楽しく学べます。まずちっちゃい女の子ですね。お名前は?

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はい、サクラです。
男の子、お名前は?

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コバヤシユウキです。
何年生ですか?

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3年生です。
お名前は?

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コウノレンです。
コウノレン君、何年生?

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3年生です。
はい、わかりました。小学校3年生の男の子が二人、2年生の女の子が一人。先生、ポイントをお願いします。

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はい、最初はスキップです。みなさん、こっちに来てください。
スキップで速くなる。スキップと聞いたらサクラちゃん、スキップぐらいできるねぇ。ちょっとうれしそうだねぇ。

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普通にスキップやってみようか。よーい、はい! 一人ずつね。
えぇ、何かたどたどしいスキップに見えたんだけど。

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そっちから一人ずつ来てください。はい、OK。
あれっ、いいのかな。順番にやってるねぇ。やっぱり女の子は上手ですね。

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女の子、なかなかうまいですね。だいたい普通のスキップは、かかとを出すような感じですよね。
はい。

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これは動きが走りに結びつかないので同じスキップで、ももを前に投げ出すように高く上げるという。
スキップで、ももを高く上げながら投げ出す。

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そう。腰をへこまさないで、胸を張って。じゃあ、一人ずついきます。
やってみようか。

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そうそうそう。
おっ、いいねぇ。

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そういう感じね。いいぞ、いいそ!
いいねぇ。

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OK、OK! 今、みなさん、とってもうまかった。それで次に、今は手が棒だったので、手を振ってみましょう。
スキップやる時、手が棒になりますよね。サザエさんのエンディングみたいな手になって、全然手が上がらないという。

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ハハハ。
あれ、何でですかねぇ。

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こっちに集中しちゃうからですかねぇ。
足にね。

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はい。
ちょっと手を動かせるかな。

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手で足をリードするような感じでやってみましょう。
手で足をリードする。上げたほうのももと同じ手を上げるんですね。右が上がったら右手も上げる。

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いえ、違います。手がこうなっちゃう(笑)
逆だ!右足上げたら、左手を上げる。やってみよう、はい!

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大きく手を振って!
けっこうできない(笑)。こっけいなポーズになってしまいました。

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ハハハハハ。
よっしゃ、ユウキ君、やってみよう。結構できてない(笑)。これ、難しいですねぇ。はい、サクラちゃん、やってみよう。

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あぁ、できたできた!
サクラちゃん、上手だ。女の子はやっぱり上手だ。じゃあ、もう一回レン君、やってみよう。

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じゃあ、こっちからいこう。大村さんが受けとめてくれるので、手を大きく振って。
よし、やってみよう!

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そうそうそう!
よし、よし。

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OK、OK!
違うって、だから。

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ハハハハ。緊張してる?
右足と右手同じだから(笑)。

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こっちへいこう。うまい、うまい!
女の子は完璧です。

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手を大きく振ってひざを出すだけで、あとは足首やひざをリラックスしてると、前に走り出す時のムチ動作の練習になりますね。やってみてください。そうそう、それでひざを出す。
ユウキ君、難しいぞ。

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できた。それでこっちへ来て。大きく、大きく。できた、できたぁ!
成長しました(拍手)。じゃあ、サクラちゃん、お手本だ、お手本。はい。

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いいぞ。大きく、うまいうまい!
これは、速く走るための何のトレーニングですか?

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けった後に足を前に持っていく時に、ここだけでギュンと前に持っていくというトレーニングになります。
先週聞いた、もも上げの一環ですね。

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そうです。もも上げをもう少し走りに近づけた形です。
もも上げトレーニングの発展型ということです。やっぱり話を聞いてると、このももの付け根が一番大事ですね。

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はい。
かけっこの一番のポイントは、ももの付け根、足の付け根の筋肉がとても大事ということがわかりました。おじさんになってくると、そこが弱ってくるのも実感しましたよ。

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そうですね。
だから足がもつれるんですね、お父さんは。

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足が上がらなくなるので、小さい段差でつまずいてしまうという。
そういうことですね(笑)。会場に集まってくださったお父さん、運動会でころんだ方いらっしゃいますか?

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お父さんたち:アハハ。
まだいらっしゃらないですね。今日で間違いなく転ぶことはないと思います。ここをきたえましょう!そういうことですね。

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そういうことです。
ということで、今日もサイコーに「ありがとうございました」をいいましょう。今週のサイコーも東京大学大学院教授の深代千之さんでした。どうもありがとうございました。

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ありがとうございました(拍手)。
運動会、何月?

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7月だと思います。
7月か。もう来年は一等賞になれそうかい?

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絶対なりたいなと思いました。
そうか。はい、わかりました。2週間にわたって走るポイント、参考になったでしょうか。公開録音は今日で終了です。みなさん、どうもありがとうございました。来週も夕方5時半に会いましょう。キッズのみんなも楽しい週末を。じゃあ、会場のみんなも一緒に、バイバ〜イ!

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バイバ〜イ!
どうもありがとうございました。


