キッズのみんな、こんにちは〜。
こんにちは〜。
今週も元気だねぇ〜。さぁ、シークレットラボ、今日は公開しています。会場には100人を超えるちびっ子たち、そしてお父さん、お母さんにもお越しいただきました。みんな、拍手〜!
(拍手)
百数十人の拍手でございます。サイエンスキッズ史上最大の方々に集まっていただきました。今回も「サッカーがうまくなる科学」ということですが、みんな不思議だと思わない?カーブするボール、あれはどうやったらうまく蹴れるんだろうか?このあたりをサイコーに聞いてみたいと思います。お知らせの後。
続きましては、バナナシュートって知ってる、みんな?
知らな〜い。
バナナシュートに興味がある人? あるよね、みんな。バナナシュートってクルクルクルって回る回転するボール。
あぁ。
スピードじゃなくて、ボールの回転の話。今日は、浅井武先生が軽いビーチボールを用意してくれたんです。先生はほんとにプロだから、びっくりするようなバナナを打ってくれます。ちょっとみんな、びっくりしてね。じゃあ、浅井先生、バナナを打ってもらいましょう。
ハハハ。じゃあ、カーブキックですね。
行くよ、カーブしますよ。お父さんお母さんのところまで飛ぶかもしれませんが、おそろしく柔らかいボールなので大丈夫です。キャッチしてあげてください。ゆっくり、ふわっと上げますので。
最初は何の説明もなく、さっきのスイングと同じ形ですね。しっかりバックスイングして蹴る。ちょっとインパクトだけ変えるんです。ですから、こういう感じですね。
(蹴る音)
あぁ、ナイスキャッチですね、お母さん。
(拍手)
ナイスキャッチです。今、カーブしたのが、わかりましたか?
うん。
わかった。
すごいね。今ちゃんと子どもたちは先生が打った弾道を、天の川を指差すようにピューッと指差してくれました。
ハハハハ。
たぶん今日集まっているキッズも、ラジオの前のキッズも練習してる子はいっぱいいると思います。
ほとんどみんな、練習してると思いますね。
ええ。よりうまくなるコツを今日は教えていただけるということで。
はい。カーブキックといいますと、ボールに回転をかけることが大事です。それはみんなわかっていて、とにかく横回転をかければ回るということで野球のカーブとかテニスのスライスサーブと全く同じです。サッカーの場合は、ボールがちょっと重たいしサイズが大きいので、ただ単に横をこするだけではボールは回転するんですけど、スピードが上がらない。
ええ。
そうするとボールは曲がるんですがふわっとしたボールで、僕がさっきやったみたいにゆるいボールで行って、結局、枠に行った頃にはゴールキーパーに追いつかれて取られてしまうことになる。
ゆるいボールだったらボールをこする程度で行けるけれど、それではプロでは通用しないということですね。
はい。実際の試合でプロがねらっているのは、速くて曲げるということですね。速くて曲げるためには、スピードボールを蹴ること。さっきやったインステップの強いボールと同じで、速いスイングでボールをミートして、なおボールにスピンをかける。
つまり中村俊輔選手のフリーキックはとてもゆる〜く見えるけれど、実際は相当の勢いがある、パワーがある。
けっこう速いですよ。けっこう速い。
けっこう速いんですか!
速いです。
前回聞いた時はシュートで速いボールは120キロぐらいでしたが、中村俊輔選手のふわっとしたフリーキックで何キロぐらいですか?
まぁ110キロ100キロ、それぐらい出ていますね。
けっこう出ているんですね!
出ています、出ています。
はぁ〜! じゃあ、力のあるふわっとしたボールの蹴り方のコツを教えてください。
2つあって、足の外側アウトサイドで蹴る時は、とにかくインステップと同じようなスイングをしてボールの中心より少しずらして蹴る。ちょっとだけずらせば、ボールのスピードが上がったまま曲がって飛ぶんですね。
カーブ回転をすると、右足で蹴る人は足の内側で蹴るイメージですか?
それもありますし、ロベルト・カルロスみたいにアウトで蹴るパターンもあるんですね。
へぇ〜。
アウトで蹴る場合は、重心よりもちょっとだけずらしてミートすればかなり速いボールで回っていく。
こするんじゃなくて重心、ボールのセンターよりも右左どちらかにずらして強い蹴り方をするとカーブシュートがかかるということですか?
どうしても回転を意識しすぎると、誰でもそうですが横をこすって回転はするんだけどゆるいボールになるんですね。
はい。
試合ではそれが通用しないんで、なるべく中心に近いところで少しだけずらしてドーンと強いボールを蹴って、なおスピンをかければ自然とボールは回っていく。
ほぉ〜。
そうすると速くて曲がるボールが生まれるんですね。
じゃあ、前回聞いたようにもう足をV字型に曲げて強いボールをストンと打つイメージで、打つポイントを右左どちらかにずらしてシュートをかける。
それが1つのやり方。あともう1つは、さっきいわれたように、インフロントですね。インサイドに近いインフロントで蹴るような場合は、ずらして蹴るのももちろんあるんですが、別のいい方をしますと、インパクトする面の方向とスイングの方向を少しだけずらしてあげる。
はい。
ですからインサイドは90度なので、インパクトする面がまっすぐですね。そのまま蹴ってしまえばインサイドキックで強いボールを蹴れないんですが、少し斜めにしてあげて面をやや左側、それでスイングする方向はそのまままっすぐ向けてあげる。そうすると、インパクト面とスイング面が角度を持つのでボールの中心を蹴っても、黙っていてもスピンが生まれて回転していく。
あらかじめ足を斜めにしてボールの中心を蹴ると、自然とカーブがかかる。
そうですね。ちょうどゴルフのロフト角をつけるようなイメージで、それを横につくるような感じ。
はい。
それをすれば横をこすらなくても強いボールが、インステップキックと同じスイングで蹴れるので速くて曲がるボールが生まれるんですね。
会場で「僕がカーブボールを蹴るぞ!」という人いる?
は〜い!
おっ、一番ちっちゃいぞ〜(笑)。おいで!
会場:(拍手)
何歳ですか?
…(しぐさ?)
3歳でカーブボールを蹴ります。どこから来たの?
神奈川県。
おぉ、よくいえるねぇ。もっといえる? 何市ですか?
神奈川県。
会場:フフフ。
いいねぇ(笑)。さらに、その後は?
神奈川県。
会場:フフフ(拍手)。
はい。神奈川には、「神奈川県神奈川県神奈川県」という住所があります(笑)。3歳、お名前は?
ワクイエイタ。
はい、エイタ君。エイタ君はサッカーやる?
公園で。
やってる、そうかぁ。好きな選手は?
…サッカー。
サッカーだねぇ。
会場:フフフ。
じゃあエイタ君、来てごらん。ボールを蹴る練習をしようか。みんなが見てる中で、ボールなくなっちゃったけどボールがあると思って、エイタ君のカッコいい蹴るところを見たいなぁ。よし、行け!
(蹴る音)
会場:フフフ。
仮面ライダー風だねぇ。もう1回行こうか。行けっ!
(蹴る音)
エイタ君がもしカーブボールを蹴れたら、みなさん拍手をお願いします。いいよ、もう1回行ってごらん。
会場:フフフ。
エイタ君、助走しよう。走ってタッタッタッタッ、ポンって。行こう!
(蹴る音)
おぉ〜〜!
会場:(拍手)
ちょっと先生、まだ3歳だから。しかし、いいキックでしたね。
そうそう。フォワードスイングの勢いはありましたね。
よかった。エイタ君、サッカー選手になれるよ。よかった!今日はおねえちゃんと来たの?
うん。
そう、わかった。ありがとう! エイタ君でした。
会場:(拍手)
ワクイエイタ君、ありがとう!
会場:(拍手)
最後に、集まってくれたキッズたちにスポーツの喜びとかスポーツの科学に関してひと言ありますか?
そうですね。スポーツは、自分の可能性を非常に広げてくれます。生活の中はわからないけれど、スポーツは1回成功してれば99回失敗でもいいですよね。1勝99敗でも全然問題ない。1つ面白いことがあったらそれで楽しめるので、ぜひ生活の中にスポーツを取り入れて欲しいなと思います。
はい、わかりましたか?じゃあ、時間になりました。最後、浅井先生を拍手でお送りしましょう。それから「ありがとうございました!」もいってみようか。大村さんが声をかけますので、まず「ありがとうございました」からいこうか。それでは、今週のサイコーは筑波大学の浅井武先生でした。ありがとうございました。
ありがとうございました〜!
どうもありがとうございました。
(拍手)
あっ、女の子がいる。どうだったですか、お名前は?
え〜と、フルヤハルカです。
ハルカちゃん、何先生ですか?
6年生です。
サッカーやっているの?
サッカークラブでやっています。
今日はどうですか?
今日はすごいためになったと思うので、クラブでもたくさん使ってみたいと思います。
そうですか。いや、うれしいなぁ!みなさんもどうだったでしょうか? 公開録音はこれでおしまいでございます。楽しかったですか?みんな、楽しかった?楽しかった人は拍手。
(拍手)
ありがとう、ありがとう、ありがとう!喜んでもらったみたいですねぇ。大人の方、楽しかったら拍手。
会場:(拍手)
はい、ありがとうございます。また来年もこうやって公開収録ができるといいなと思っています。それでは、また来週からは通常放送に戻ります。来週も夕方5時半に会いましょう。今日も会場のみんなと「さよなら」です。それじゃ、みんなバイバ〜イ!
バイバ〜イ!!