14年春のGTレースの模様をお楽しみ下さい。
3歳春のクラシック、牡馬の皐月賞はイスラボニータが優勝。足の故障で無念の引退をした父・「幻の三冠馬」フジキセキ産駒最後の世代が父にクラシックタイトルをプレゼント!最後の直線に向いてからの瞬発力は流石!でした。ダービーを制したのはその皐月賞で4着だったワンアンドオンリー。これまで追い込み中心でしたが、このダービーでは先行策を取って積極的なレース。管理する橋口調教師は念願のダービートレーナーになりました。牝馬クラシック、桜花賞はパープスターが制しました。最後の直線コースで見せた末脚圧巻の一言。そのハープスターを破ってオークスを勝ったのは、桜花賞では3着だったヌーヴォレコルト。前目につけて直線早めに抜け出す安定感あるレースぶり。最後の脚も見事でした。
古馬路線、2月のフェブラリーステークスでは、16頭中16番目、「しんがり人気」のコパノリッキーがあっと驚くGT初制覇。それでも堂々とした強い勝ち方でした。フェノーメノは天皇賞(春)連覇を達成。3200mの長丁場、難しいと言われる連覇は見事。安田記念は“世界の”ジャスタウェイが優勝。最後の直線、不良馬場の中届きそうにない位置から追い込んでハナ差ながらも勝ったところに、この馬の底力を見ました。ゴールドシップは史上初の宝塚記念連覇。実力馬が出るレースでの連覇は価値があります。
今年も日本の競馬界にとって秋は注目の季節になりそうです。10月にフランスで行われる世界最高峰のレース・凱旋門賞。
今年は日本からジャスタウェイ・ゴールドシップ・ハープスターの3頭が出走します。ジャスタウェイはレーティング世界一、ゴールドシップは力のいる馬場に合いそうで、ハープスターは軽い斤量の恩恵があります。ここ4年で2着3回と、日本馬にとって一気に手の届きそうなところまで来ました。今度こそ日本競馬界の悲願達成なるか、注目です。
国内ではフェノーメノの天皇賞春秋連覇、ジャンティルドンナのジャパンカップ史上初3連覇なるかに注目が集まります。
皐月賞馬・イスラボニータの動向によっては、秋のGT戦線がより一層盛り上がるかもしれません。
もうすぐ本格的な秋競馬シーズンです。穏やかな陽気のもとで、馬の美しい姿、馬が走る迫力ある姿・音にぜひ一度触れてみて下さい。
そして勝ち馬予想で頭の体操!これだけでも楽しいのですが、的中すれば一層ハッピー!(私はなかなかここまでいきません…汗)
見どころたっぷりの秋競馬、本命党・穴党問わず、ますます競馬を楽しんでいきましょう!
文化放送 高橋 将市
|