2011年の"R-1ぐらんぷり"チャンピオンで、昨年デビュー20周年を迎えられたピン芸人の佐久間一行さんをお迎えしました。

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あふれ出る癒しのオーラに思わず「佐久間さんは怒ったりするんですか?」というクボジュンさんの質問から始まった今回。人にも虫にも優しい佐久間さんがそもそも芸人を目指したきっかけは何だったのでしょうか?

クボジュンさん「小さい頃から面白かったんですか?」
佐久間さん「いや、そんなことはなくて、小さい頃は暗くておとなしかったんですよ。その頃、ゲゲゲの鬼太郎のような、顔半分隠れるくらい髪が長かったんです。ふさいでいたんでしょうね、コミュニケーションを(笑)」
佐久間さん「で、小学2年の時にテストの余白に当時流行ってたキン肉マンの絵を描いたことがあって。絵は好きでよく描くんですよ。そのプリント回収の時にみんなが「上手い上手い!これ描いたの佐久間くんかー!」ってなったんです。そこから人気者になって、明るくなって、どんどん髪も短くなっていった感じですね(笑)」
クボジュンさん「そこからオープンになっていったんですね!」
佐久間さん「それで、高校の時に進路がしっかり決まってなくて、なんとなくお笑いは楽しいものだしやってみたいなって気持ちがあって。迷ってる中に同級生から「東京に吉本のNSCっていうスクールが出来たよ、入ってみない?」って言われて、それでちょっとでもやってみたいものをやった方がいいかなと。」
クボジュンさん「ピンとして最初から臨んだんですか?」
佐久間さん「在学中は相方を探したんですけど、人にあんまり言えない性格なんですよ。揉めたくないというか・・・。人に「こうして欲しい」とか言うのを悩むくらいなら全部自分に降りかかった方がいいと思って、ピン芸人なんですよ。」
クボジュンさん「あぁ~、自分の性格で判断したんですね~!」
佐久間さん「今思えば性格を直せばよかったんですけど、どうしても出来なくて。」

クボジュンさん「自分の中で、一番お気に入りのネタっていうのはあるんですか?」
佐久間さん「たくさんあるんですけど、井戸のネタは練習の時から自分も楽しかった印象ですね。明るい気持ちになるというか。」
クボジュンさん「あの井戸のネタも色んなものを作っていた中から、ポロってそこだけが残ったとか?」
佐久間さん「そうなんです。B'zのコンサートで井戸が出てきたんですよ。"だれにも言えねぇ井戸"っていう、その演出も本当に不思議なんですけど、「だれにも言えねぇ」という曲にかけて、稲葉さんが誰にも言えないことを井戸の中に言うみたいな。それをパロディで出来ないかなと思って、吉本の美術さんに井戸をお願いしたんですよ。」
クボジュンさん「なるほど!」
佐久間さん「でもなんか難しくて、ちょっと無理そうですって言おうと思ったらもう井戸が出来上がってた。こんな立派な井戸を完成させてもらったのにあの井戸がなくなったって言えなくて・・・。」
クボジュンさん「また、良い人だからぁ~!!」
佐久間さん「いやいやいや!どうしてもその井戸を使って何かやらなきゃって思っちゃって。本番までもう時間もない、井戸と言えばお化け、お笑いは緩急・・・よし、井戸の中からよく分かんないピンクの人が出てきて盛り上げて終わる、それだけが浮かんで。初めて出したときはほぼほぼアドリブで、5~10分、フリーで歌うっていうネタだったんですよ。で、そのライブが終わって、一番アンケートで反響があったのが井戸だった。そこからネタを詰めだして、半年後にR-1って感じですね。」
クボジュンさん「面白い~!色んな試行錯誤があってあの井戸ネタが出来上がったんですね。」
佐久間さん「そう考えたら、自分の性格も含め、色んなことが重なって出来たネタなんだなって思いますね。」

佐久間さんワールドがギュッと詰まった最新DVD「佐久間一行 SHOW 2016 『NOW』」について、詳しくは番組トピックスをご覧ください。
二人一緒に「伝われ~~~」
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【本日の1曲目】 桜坂 /福山雅治 
【佐久間一行さん 選曲】 Heart of Gold /T-BOLAN  
今週佐久間さんが選んでくださった曲は、大好きだというT-BOLANの曲。中学の時に初めて聴いて以来、上京してからも辛い時やピンチの時にこの曲を聴いて「頑張ろう!」と思わせてくれた、そんな大切な曲だそうです。
【久保純子 My Sweet Home】 2017年3月26日 09:30