番組内容
放送時間
番組概要
  「みんなの寅さん」第17回 2016年7月23日放送分 「柴又と寅さん・花火大会の夜」

文化放送「みんなの寅さん」 
・放送時間:文化放送 毎週土曜日6時40分~6時50分 

▪️山梨放送 土曜朝9時~
▪️北海道放送 日曜朝5時25分~

「みんなの寅さん」第17回 2016年7月23日放送分 「柴又と寅さん・花火大会の夜」

プロデューサー 岩田清(文化放送)
ディレクター 永野英二
構成・パーソナリティ 佐藤利明

「ラジオで楽しむ"男はつらいよ"の世界『みんなの寅さん』」
主題歌第17作『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』ヴァージョン(7/23のみ)
◆「寅さん名場面!」
寅さん名場面!第17作『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』ぼたん来訪

寅「姐さんがポンポーンと手を打つ。襖がスッと開いて年のころなら二十七、八。綺麗な芸者。三つ指を突いて、ちょっとしゃがれっ声でね」
ぼたん「こんにちは」
寅「よお、ぼたん、お前なんかあったね。めっぽう綺麗...」
寅「いま、誰かがなんか言ったか?」
ぼたん「寅さん!」
寅「あははは!ぼたん!」
ぼたん「あーよかった!」
寅「うん!」
ぼたん「せっかく来ておらへんかったら、どないしようかと思ってたんよ」
寅「オラァちゃんといるよ、おまえ、へへへ...。そうか、ところでなんだ今日は」
ぼたん「あ、ご挨拶ややわあ、私と所帯持つって約束したやないの」
寅「あ!、そうか、オレそのこところっと忘れてたよ」
ぼたん「他に好きな人でも出来たんやろう!この薄情モン!!」
寅「いていていていて...」

 娯楽映画研究家・佐藤利明です。「みんなの寅さん」今週も始まりました。
 本日の"寅さん名場面"は、第17作『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』といえばこのシーン、文字通りの名場面です。寅さんが、兵庫県は竜野で出会った、太地喜和子さん演じる、粋な芸者のぼたんと過ごした日々を忘れられず、柴又に戻ってからも、贅沢癖が抜けない。家族が呆れていても、寅さんはぼたんのことばかり。そこへなんと、本人が訪ねてきて・・・の展開は、これぞ喜劇、これぞ「男はつらいよ」ならではの味です。

それでは「みんなの寅さん」すすめてまいりましょう!」 

「寅さん四方山話」
「男はつらいよ」シリーズの名場面とともに、寅さん博士の佐藤利明さんの、寅さんトリビア、名づけて「寅ビア」をお送りします。」
 
 日本の夏、といえば「花火大会」です。全国各地で花火大会が行われますが、寅さんの故郷・葛飾納涼花火大会は、今年でなんと50回目、それを記念して来る7月26日に大々的に開催されます。

 ということで、本日は「花火大会の夜」と題して、「男はつらいよ」シリーズの中で、葛飾納涼花火大会が登場したエピソードを中心に、ご紹介してまいりましょう。
 江戸川河川敷での花火大会は、昔から、地元の人たちの楽しみでした。第5作『望郷篇』のクライマックスは、今から46年前ですから、第4回の花火大会の夜ということになります。江戸っ子のおいちゃんは、近くのアパートに住む、さくらたちが、早く花火見物に来ないかと、気を揉んでいます。

花火大会の夜 その1 第5作『望郷篇』江戸川花火大会の夜

竜造「いやぁ、遅いな、さくらたち何してやんだろうな、早くしないと終わっちまうせ」
つね「大丈夫だよ、落ち着かない人だね、今、始まったばかりじゃないか。さぁ、来た来た来た・・・」
さくら「ああ、ごめん、ごめん。遅くなっちゃって。途中が大変な人だったのよ」
竜造「早く、そうめん食べちまいなよ。遅くなると、仕掛けが見られないよ。早くしな」
博「おい、さくら、早く食べちゃおう」

花火大会の夜の、そわそわした感じが伝わってきますね。茶の間のテーブルには、おばちゃん心尽しのそうめん。それをせわしなく掻き込む感じも含めて、晴れの日感、満載です。

その頃、寅さんは、浦安の豆腐店・三七十屋に住み込みで、額に汗して油まみれになって働く日々。長山藍子さん扮する一人娘の節子にフォーリン・ラブしていましたから。しかし、まさか、それが残念なことになろうとは、お釈迦様でも・・・ですが、例によって失意の寅さんに、この人が余計な一言を言ってしまいます。

花火大会の夜 その2 第5作『望郷篇』無粋なタコ社長

社長「あ、寅さん。珍しいね。花火見物かい?」
寅「まぁな」
社長「なんだい、嬉しそうな顔しちゃってさ、連れてこなかったのかい?」
寅「誰を?」
社長「コレだよ。聞いてるよ、上手くやってるようじゃないかよ、浦安あたりでさ」
寅「そうかい」
社長「ひひひ、色男!、ハハハ・・・イタタタ!」

タコ社長、間が悪いというか、喜劇的には絶妙の間なんですが、二人の壮絶なバトルが切って落とされます。

そんな寅さんの傷ついた心を知っているのは、やはりさくらです。「振られたよ」と顔で笑って、寅さんは旅支度をして、花火大会の人混みに消えていきます。それを追いかけるさくら。いつもなら、柴又駅に向かう寅さんですが、この夜は、花火大会で賑わう江戸川方向に向かいます。題経寺の鐘楼前での、あにいもうとの名場面です。

花火大会の夜 その2 第5作『望郷篇』

寅「今度は、今度だけは、地道に暮らせると思っていたよ」
さくら「うん」
寅「本気でよ」
さくら「うん」
寅「やっぱり、ダメだよなぁ、お前、幸せに暮らせよ」
さくら「お兄ちゃん」

花火大会の夜、寅さんとさくら、二人の切なくもつらい気持ちに、花火の音が響き渡ります。『望郷篇』の予告編を見ると、おいちゃんが言っていた仕掛け花火が写っています。「男は黙ってサッポロビール」。当時、三船敏郎さんのCMで一世を風靡したキャッチフレーズがタイアップで登場するのですが、それが寅さんの「男はつらいよ」の心情とリンクしているのです。

花火大会といえば、先日ご紹介した第13作『寅次郎恋やつれ』のクライマックスは、多摩川の花火大会でした。次に葛飾納涼花火大会が登場するのは、第38作『知床慕情』です。北海道から竹下景子さん演じる、上野りん子さんが柴又を訪ねてきます。

花火大会の夜 その3『知床慕情』江戸川花火大会〜寅のハガキ

博「そうだ、今晩江戸川の花火大会だ」
さくら「そうそう、見物していかない?浴衣着て」
りん子「えー」
つね「そりゃいい」
りん子「わあー、楽しそう」
さくら「さあ、どうぞ」
さくら「おばちゃん、私の浴衣どこ?」
おばちゃん「2番目の引き出し」
さくら「あ、はい」
りん子「いいかしら、寅さんいないのに」
おばちゃん「そんな、ご遠慮なさらないで」
博「じゃあ、後ほど」
りん子「ごめんください。まあ、おいしそう」
寅「暑中 御見舞い申し上げます。私 反省の日々を過ごしつつ、とらやの御繁栄を心より祈っております。長良川のほとりにて。寅次郎拝」

第50回葛飾納涼花火大会は、7月26日(火曜日)に開催されます。詳しくは葛飾区のホームページでご確認ください。

エンディング

次回、「みんなの寅さん」は、第18作『寅次郎純情詩集』の名場面と「渥美清メモリアル・寅さんと渥美さん」をお送りします。お楽しみに!


2016.07.24
  「みんなの寅さん」第16回 2016年7月16日放送分 「柴又と寅さん・御前様と庚申」

文化放送「みんなの寅さん」 
・放送時間:文化放送 毎週土曜日6時40分~6時50分 

▪️山梨放送 土曜朝9時~
▪️北海道放送 日曜朝5時25分~

「みんなの寅さん」第16回 2016年7月16日放送分 「柴又と寅さん・御前様と庚申」

プロデューサー 岩田清(文化放送)
ディレクター 永野英二
構成・パーソナリティ 佐藤利明

「ラジオで楽しむ"男はつらいよ"の世界『みんなの寅さん』」
主題歌第16作『男はつらいよ 葛飾立志篇』ヴァージョン(7/16のみ)


タイトルコール「寅さん名場面!」
寅さん名場面! 第16作『男はつらいよ 葛飾立志篇』礼子との問答「己を知ることよ」

寅「しかし、同じ年頃の同僚が流行歌手の噂なんかして
キャアキャア騒いでいるのに、こうやって難しい本を読んで勉強してるんだ。
偉いなあ」
寅「おねえさん」
ウエイトレス「はい」
寅「こちらにコーヒーのお変わり差し上げて」
礼子「いえ、私、そんな...」
寅「コーシーに払うお金があるんだったら、そのお金で本を買ってください。」
礼子「まあ!まあ、困ります」
寅「まあ、いいでしょう、まあ、いいでしょう」
礼子「あの、その、とんでもない」
寅「ねえちゃんはなんのために勉強してるんだい?」
礼子「さあ...」
寅「考えて見たことあねえかい?」
礼子「そうですね...つまり......」
寅「己を知るためよ」
礼子「そうねー!ほんとにそうだわ」
寅「ヨォ越後屋相変わらずバカか!?己を知れよ!」

 娯楽映画研究家・佐藤利明です。「みんなの寅さん」今週も始まりました。
 本日の"寅さん名場面"は、第16作『男はつらいよ 葛飾立志篇』です。寅さんの受け売りは毎度のことですが、それを聞いた人が「はっと、気づく」瞬間があります。山形県の和尚さんから「何のために学ぶのか」「それは己を知ること」と諭された寅さん。早速、柴又駅前の喫茶店で出会った、樫山文枝さん演じる筧礼子さんに、実践してみます。近所の町工場勤めか何かの女の子だと思い込んでいた寅さんですが、彼女は東大考古学教室に勤める才媛だったのです。

それでは「みんなの寅さん」すすめてまいりましょう!」 

タイトルコール「寅さん四方山話」
「男はつらいよ」シリーズの名場面とともに、寅さん博士の佐藤利明さんの、寅さんトリビア、名づけて「寅ビア」をお送りします。
 
 寅さんといえば柴又、柴又といえば、帝釈天題経寺。60日に一度の庚申のお祭りで賑わいます。庚申の日は、人が寝ていると体の中から「三尸(さんし)」という悪い虫が這い出してきて、「私の宿り主はこんな悪いことをしました」と天帝である帝釈天に言いつけに行くと信じられていました。だから人々は「庚申の日」には眠らず、徹夜して「三尸(さんし)」を抑えてくれる神仏を信心しようと、庚申信仰が始まったそうです。

寅さんが二十年ぶりで、故郷・柴又に帰ってきたのが、1969年、昭和44年4月の宵庚申の日でした。第1作『男はつらいよ』からお聞きください。

御前様と庚申 その1 第1作『男はつらいよ』寅さん纏を振る

寅「いいから、貸してみろい!おら! さあ!じいちゃんもばあちゃんも調子合わせて叩いてくれよー!!ここは柴又題経寺とくりゃい! ちょい、ちょい、ちょいやさっさ、ちょいやさっさ!とくりゃ!ちょい、ちょい、ちょいやさっさ、ちょいやさっさ」

撮影隊の控え室でもあった、お団子屋・高木屋老舗から出てきた寅さん、参道のお店の集まりである柴又神明会の若い衆(し)から纏を借りて、粋に振りながら参道を練り歩きます。この段階では"とらや"がまだ出てこないんですね。渥美清さんのスタントは、スタッフが"とらや"のセット・デザインの参考にした、亀家さんの、当時の若旦那が担当したことは、以前「みんなの寅さん」でご紹介した通りです。境内に入った寅さん、まずはこの方と感動の再会を果たします。

御前様と庚申 その2 第1作『男はつらいよ』御前様との再会

寅「御前様、御前様でしょ、お久しゅうござんす。あっしですよ、寅ですよ、車平造の倅寅でござんす! ほれ、あのう、庭先に入り込んじゃトンボ獲りして御前様に怒鳴られた不良の寅でござんす。」
御前様「ああ、覚えとる覚えとる」

御前様は、不幸な生い立ちの寅さんに、幼い頃から目をかけて、時には叱り、時には褒めて、いつも温かく見守ってきました。

演じる笠智衆さんは、熊本県のお寺の息子さんで、僧籍にある方だけに、イメージはピッタリです。題経寺の境内で、源ちゃんや寅さんと、たくさんの名場面が生まれました。御前様といえば、あの「バター」の名場面をすぐに思い出しますが、ユーモラスな名場面もたくさんあります。

第17作『寅次郎夕焼け小焼け』で、太地喜和子さん演じるマドンナ、ぼたんが、なけなしの200万円を、悪い男にだまし取られた時には、寅さんの頭の中は、それを取り戻すことしかありません。そんな寅さんが境内にやってきた時、折悪しく御前様が水撒きをしていて・・・

御前様と庚申 その3 第17作『寅次郎夕焼け小焼け』200万円!

寅「誰だこのヤロウ!水ブッカッ...!」
御前様「あ、寅か、すまんすまん」
寅「御前様だって勘弁できねえよ、二百万円だ、弁償二百万円」
御前様「え?」
寅「二百万円」
御前様「へへっ!悪い冗談をいうなよ」
寅「じょ、冗談じゃないよ!二百万円だよ!」
御前様「アハハハハ...」

寅さんが怒るのも無理ありませんが、200万円と聞いた御前様のリアクションが、実に可愛らしいというか、いいですね。「悪い冗談を言うなよ」と言いながら、今度は意図的に水をかけてしまいます。

そんな御前様ですが、寅さんの本質を見抜いています。面と向かっては言いませんが、さくらとの会話に、そうした御前様の優しさが垣間見えることがあります。第39作『寅次郎物語』で、寅さんが秀吉少年と一緒に、彼の母親を探す旅をした時のことです。その報告に来たさくらに、御前様はこんなことをおっしゃいました。

御前様と庚申 その4 第39作『寅次郎物語』仏様が寅の姿を借りて・・・

御前様「よかった。本当によかった。仏様が寅の姿を借りてその子を助けられたのでしょうなあ」
さくら「まあ、もったいない、兄のような愚かな人間が仏様だなんて、バチが当たりますよ御前様」
御前様「いや、そんなことはない。仏様は愚者を愛しておられます。もしかしたら、私のような中途半端な坊主よりも寅の方をお好きじゃないかと、そう思うことがありますよ」

仏様が寅さんの姿を借りて、秀吉くんとお母さんを再会させた、という御前様の言葉は、本当に暖かいです。マドンナだけでなく、寅さんに出会った人々は、様々な形で幸福になります。それを僕は「寅さんの幸福力」と名付けたことがありますが、まさにそうなんですね。

第1作のロケーションは、題経寺の記録によると、昭和44年4月の宵庚申の夜から始まりました。賑わう夜の参道のショットは、この日に撮影されたものです。

(さて、)庚申は「申」という字から、サルと結びつけられていて、題経寺もサルがシンボルとなっています。参道の仏具店で「ハジキ猿」を売っているのは、庚申にあやかってのことです。

今年は申年、60日に一度の庚申、8月6日の土曜日が、今年4回目の庚申となります。前日の8月5日の夕方が宵庚申となります。ぜひ、みなさんも、寅さんの故郷・柴又帝釈天での庚申を訪ねてみてはいかがでしょうか?

エンディング

次回、「みんなの寅さん」は、第17作『寅次郎夕焼け小焼け』の名場面と「寅さんと柴又・花火大会の夜」をお送りします。お楽しみに!

2016.07.17
  「みんなの寅さん」第15回 2016年7月9日放送分 「柴又と寅さん・寅さん記念館その2」

文化放送「みんなの寅さん」 
・放送時間:文化放送 毎週土曜日6時40分~6時50分 

▪️山梨放送 土曜朝9時~
▪️北海道放送 日曜朝5時25分~

「みんなの寅さん」第15回 2016年7月9日放送分 「柴又と寅さん・寅さん記念館その2」

プロデューサー 岩田清(文化放送)
ディレクター 永野英二
構成・パーソナリティ 佐藤利明

「ラジオで楽しむ"男はつらいよ"の世界『みんなの寅さん』」
主題歌第15作『男はつらいよ 寅次郎相合い傘』ヴァージョン(7/9のみ)

タイトルコール「寅さん名場面!」
寅さん名場面! 第15作『男はつらいよ 寅次郎相合い傘』

リリー「迎えにきてくれたの?」
寅「バカヤロウ~、散歩だよ」
リリー「雨の中傘さして散歩してんの?」
寅「悪いかい」
リリー「ぬれるじゃない」
寅「ぬれて悪いかよ」
リリー「風邪ひくじゃない?」
寅「風邪ひいて悪いかい」
リリー「だって寅さんが風邪ひいて、寝込んだら...私つまんないもん」

 娯楽映画研究家・佐藤利明です。「みんなの寅さん」今週も始まりました。
 本日の"寅さん名場面"は、第15作『男はつらいよ 寅次郎相合い傘』です。あの「メロン騒動」のあと、とらやを出て行った寅さんが、夕方、突然戻ってきて、雨になりそうだからと番傘を持って、柴又駅前に向かいます。浅丘ルリ子さん演じるリリーが帰ってくる時分だからです。電車から降りてきたリリーは、降る雨にうんざり。ふと目をやると、寅さんが傘を持ってお出迎え。この時の、リリーの嬉しそうな顔! 声にならない声が、彼女の喜びを伝えてくれます。帝釈天参道を相合い傘で歩く二人。この恋がいつまでも続いて欲しいと、僕たちは、いつも思うのです。

それでは「みんなの寅さん」すすめてまいりましょう!」 

タイトルコール「寅さん四方山話」
「男はつらいよ」シリーズの名場面とともに、寅さん博士の佐藤利明さんの、寅さんトリビア、名づけて「寅ビア」をお送りします。
 寅さんのテーマ・パーク、葛飾柴又散策に欠かせないのが、映画「男はつらいよ」の世界を体感できる「葛飾柴又・寅さん記念館」です。 
 というわけで、本日も、先週に引き続き、ラジオで楽しむ「寅さん記念館」の世界と題して、みなさんと一緒に、バーチャル・ツアーに出かけましょう。

 松竹大船撮影所から移築された「くるまや」のセットは、まさに1/1フィギュア、僕たちは映画の中に入ってしまったようです。勝手口を抜けると、とらや・くるまやの庭もあるのです。

この庭でもたくさんの名場面が展開されました。第7作『奮闘篇』より、寅さんが沼津で知り合った少女で、榊原るみさん演じる花子が、「寅ちゃん、いるべか」と尋ねてきたシーンです。

<「くるまや」の裏庭>
寅さん記念館 その2 第7作『奮闘篇』より 花子との再会

花子「とらちゃーん!!」
寅「うん」
寅「そうかい、来てたのかー。よかったなー」
寅「キップ無くさなかったか」
花子「うん」
寅「悪い男に声かけられなかったか?」
花子「うん」
寅「俺が書いた紙、お巡りさんに見せたんだな」
花子「うん」
寅「よかった、よかった...
寅「この店のおいちゃんや、おばちゃんは親切にしてくれたかい?」
花子「うん」
寅「そうかい、よかった...」

寅さんがそっと様子を探ろうと、色眼鏡に口ひげの扮装で帰ってきます。それに驚いて逃げ回る花子。場内大爆笑でしたが、この庭には、寅さんが幼い頃、お父さんに叱られて、縛られた桜の木も再現されています。その向こうには、タコ社長が、戦後、奥さんと二人三脚で苦労して築き上げた「朝日印刷株式会社」本社工場があります。

第8作『寅次郎恋歌』からお聞きください。

<タコ社長の工場>
寅さん記念館 その2 タコ社長の工場 第8作『寅次郎恋歌』より

寅「いよ!労働者諸君!折からのドルショックにもめげず、今日も労働に従事してますか、ごくろうさん。ははあ、秋のお楽しみセールか大変だねえ...」
博「兄さん、お帰りなさい、しばらくでしたね...」
寅「よお!そうなんだよ、どおしてこう素直な挨拶ができないのかねえ、あいつら」

毎回、実際の印刷所で撮影をしたそうですが、寅さん記念館の「朝日印刷」には、本物の活版印刷の機械が設置されています。今はDTP印刷の時代となり、活版印刷は遠い昔のものとなりましたが、東京江東区東陽町の印刷所にあった印刷機には、昭和の息吹を感じます。実際に動くそうです。

そして、昭和30年代の帝釈天の家並みを、遠近法を用いて再現したミニチュアの「葛飾柴又コーナー」をそぞろ歩きすると、
 続いてはいよいよ寅さんの旅です。「思い出に残るなつかしの駅舎」コーナーが昨年12月のリニューアルで誕生しました。
 昔の京成電車の駅をイメージした「故郷駅」には改札口が再現されています。
 改札といえば、第21作『寅次郎わが道をゆく』で、寅さんが木の実ナナさん演じるSKDのトップスター、紅奈々子さんに一目惚れ。柴又から浅草の国際劇場までついてってしまうシーンがありました。

<なつかしの駅舎・柴又駅の改札>
寅さん記念館 その3 寅さんと駅 第21作『寅次郎わが道をゆく』柴又駅改札口にて

さくら「あら、お兄ちゃんは?」
博「一緒にくっついて行っちゃったよ」
竜造「行っちまった」
奈々子「ねえ、お兄ちゃん。あの電車間に合うかしら?」
寅「間に合う、間に合う。どこまでだ?俺買っておくからよ」
奈々子「浅草」
寅「浅草だな、よし。おい、浅草二枚くれよ、浅草・・・」
奈々子「あとね、あとあと」
寅「あとね、あとあと」
駅員「あと二枚は?」
あとから来た客「あと二枚?」

「寅さん記念館」で、故郷駅の改札口の前に立つと、ああ、昔は切符を駅員さんがハサミで切っていたなぁ、と感無量となります。

明治から大正にかけて、金町〜柴又間の1.5キロを、帝釈天への参拝客を乗せて運んだ「帝釈天人車鉄道」の客車が、ほぼ1/1で再現されていて、実際に乗ることができます。鉄道ファンの山田監督ならではのこだわりが感じられます。

昨年のリニューアルで、僕たちをあっと驚かせてくれたのは「旅先の寅さん」の気分が味わえる「寅さんが愛した鈍行列車の旅」コーナーです。昔の国鉄の列車のボックスシートに座ると、車窓に映るのは、こんな寅さんの旅の風景です。
第40作『寅次郎サラダ記念日』です。

<寅さんが愛した鈍行列車の旅>
寅さん記念館 その4 第40作『寅次郎サラダ記念日』小海線の寅.

寅「さくら 元気か。お前の肉親やおいちゃんおばちゃんたちに変わりは無いか? オレは相変わらずの旅ガラスだ。花見を追っかけて、南から北へ短い夏が終わればもう秋だ。今度は紅葉を追って北から南へ逆戻り。こんな暮らしから早く足洗いたいといつも反省するんだが・・・」

と、反省の弁を述べるのは、長野県小諸へと向かう小海線の車内から。寅さんが旅した鉄道の風景が、車窓のスクリーンに映し出されて、僕たちは旅の気分を味わえます。

寅さん記念館には、山田洋次ミュージアムが併設されていて、35mmフィルム映写機など貴重な資料が、山田監督の言葉とともに展示されています。こちらもぜひお楽しみください。

そして、寅さん記念館から柴又公園に出ると眼前に広がる、江戸川の風景は圧巻です。寅さんやさくらのふるさとは、いつしか僕たちの心のふるさとになっているのです。柴又公園の入口には、駅前から11か所設置されている、寅さんふるさと名言集があり、第9作『柴又慕情』のこの名ゼリフが刻まれています。

<寅さんふるさと名言集>
寅さん記念館 その5 ふるさと名言集 09「柴又慕情」あんな雲になりてえんだよ

さくら「じゃ、どうして旅に出るの?」
寅「ほら、見な、あんな雲になりてえんだよ」

寅さんが見上げた空、皆さんもぜひ、見上げてみてください。

エンディング
葛飾柴又寅さん記念館は、午前9時から午後5時まで。休館日は毎月第3火曜日です。

次回、「みんなの寅さん」は、第16作『葛飾立志篇』の名場面と「寅さんと柴又・御前様と庚申」をお送りします。お楽しみに!

2016.07.11
  「みんなの寅さん」第14回 2016年7月2日放送分 「柴又と寅さん・寅さん記念館その1」

文化放送「みんなの寅さん」 
・放送時間:文化放送 毎週土曜日6時40分~6時50分 

▪️山梨放送 土曜朝9時~
▪️北海道放送 日曜朝5時25分~

「みんなの寅さん」第14回 2016年7月2日放送分 「柴又と寅さん・寅さん記念館その1」

プロデューサー 岩田清(文化放送)
ディレクター 永野英二
構成・パーソナリティ 佐藤利明

「ラジオで楽しむ"男はつらいよ"の世界『みんなの寅さん』」
主題歌第14作『男はつらいよ 寅次郎子守唄』ヴァージョン(7/2のみ)

タイトルコール「寅さん名場面!」
寅さん名場面! 第14作『男はつらいよ 寅次郎子守唄』気がついたら40
京子「ねえ、さくらさん」
寅「なに?」
京子「寅さんって...、お一人?」
さくら「え、ええ...」
京子「フフ...、どうして?」
さくら「どうして?お兄ちゃん」
寅「え???...どうしてなんだ?博?」
博「つまり、...あれじゃないかな...」
寅「うん...」
博「初めの何年かは無我夢中で過ぎて、今度は仕事が面白くなってまた何年かがあっという間に過ぎて、ふと気がつくと、四十になってたと、そういうことじゃないですか?」
京子「フフフ!」
寅「あ~、そんなとこかもしれないな」
京子「まあ、寅さん、もう四十?」
寅「え~、なんですか、いたずらに歳ばっかり」
京子「あたし、十七、八かと思っちゃった」

 娯楽映画研究家・佐藤利明です。「みんなの寅さん」今週も始まりました。
 本日の"寅さん名場面"は、第14作『男はつらいよ 寅次郎子守唄』です。十朱幸代さん扮するマドンナで、看護師の木谷京子さんが、「寅さんって、お一人?」とお約束の質問をします。こういう時の寅さん、照れてしまうので、代わりに博さんが大真面目に答えます。この前のシーンで、看護師に従事しているうちに「ふっと気がつくと、もう30なのよ」と京子さんが言ったのですが、寅さんが、そうは見えない「十七、八くらいかなって思ってた」という笑いを受けての展開です。京子さんの快活さ、明るさは、山田洋次監督にとって"理想の看護師"なのかもしれませんね。

それでは「みんなの寅さん」すすめてまいりましょう!」 

タイトルコール「寅さん四方山話」
「男はつらいよ」シリーズの名場面とともに、寅さん博士の佐藤利明さんの、寅さんトリビア、名づけて「寅ビア」をお送りします。

 葛飾柴又は、寅さんのテーマパークと、この番組でもお話してきました。京成柴又駅の改札はメインゲート、帝釈天参道を抜けて、題経寺にお参りをして江戸川の風にあたると、僕たちは映画の世界に入り込んだような、懐かしくも楽しい気持ちになります。
 そして、柴又散策に欠かせないのが、映画「男はつらいよ」の世界を体感できる「葛飾柴又・寅さん記念館」です。 
 本日は、ラジオで楽しむ「寅さん記念館」の世界と題して、みなさんと一緒に、バーチャル・ツアーに出かけましょう。

まずは、こちらをお聞きください。
「みんなの寅さん」で2011年に放送した、山田洋次監督作、倍賞千恵子さん朗読「小説・寅さんの少年時代 けっこう毛だらけ」から、第7話「さくらの涙」です。

<寅さんの少年時代>
寅さん記念館 その1 寅さんの少年時代「けっこう毛だらけ」7「さくらの涙」

倍賞「ある日、学校から暗い顔で帰ってきたさくらが「お兄ちゃん、江戸川に行こう」と言って、私を連れ出しました。そして、矢切の渡しのところに腰かけて思い詰めたようにこう言ったんでございます。「わたしとお兄ちゃんとは、お母さんが違うって本当 来るべきときが来たと子どもながらに思いました。」

記念館に入ってすぐ、寅さんの少年時代を6つのジオラマで再現した「帝釈天参道」コーナーでは、寅さんの知られざるエピソードを、倍賞千恵子さんのナレーションで紹介。実は「みんなの寅さん」の「けっこう毛だらけ」は、このコーナーを発展させたものなのです。映画では描かれなかった世界が、ここで体感できるのです。

帝釈天参道には、もちろん「くるまや」があります。寅さんが久しぶりに帰ってくるシーンで、毎回、こんなドタバタが展開されました。第18作『寅次郎純情詩集』です。

<「くるまや」のセットを再現・寅さんの帰郷>
寅さん記念館1 その2 寅さんの帰郷 第18作『寅次郎純情詩集』より

社長「帰ってきたよ!」
つね「え?何?」
博「困ったなあ」
つね「落ち着いてる場合じゃないよ!」
社長「相手はね、先生だからね、寅さんに惚れたら、これは大問題だよ!」
竜藏「だだ、だから」
つね「どうする?」
竜造「どうしろっていうんだよ」
社長「追っ払うんだよ!」
さくら「どうやって」
社長「心を鬼にしてさ!なんか、キツイこと言うんだよ!じれってえな!オレに任せろ!」
おばちゃん「来ちゃったよ」
社長「よおし!」
寅「へへ、社長」
社長「寅さんお帰り。懐かしいなあ」
寅「達者かい」
社長「ありがとうよ」
寅「どうだい、裏の工場の景気は?」
社長「それが、相変わらず不景気でな~」

この時は、檀ふみさん演じる、満男の小学校の先生・雅子に、寅さんを会わせまいと、タコ社長が「追っ払うんだよ!」といささか乱暴なロジックで毅然としますが、お聞きのような展開となります。

寅さん記念館には、撮影で実際に使用したセットを、今はなき、松竹大船撮影所から移築して再現しています。シリーズ後半に使われた本物です。お正月作品のラスト近くで、職人さんたちが「のし餅」を作っていた作業場もありますし、映画には写らない細かいディティールを味わうことができます。

また、寅さんが店番をした、帳場ももちろん再現されています。第38作『知床慕情』から、お聞きください。

<「くるまや」のセットを再現・寅さんの店番>
寅さん記念館1 その3 寅さんの店番 第38作『知床慕情』

寅「はい!はいはい、ハイ、とらやです。はいはい、え?お団子の注文?はい、いいですよ、はい」
寅「500円、500円のね、はい、30箱、サンジュッ...パコね、はい、分かりました、はい。え?午後一時までにお届け。はい、いいですよ!はい、はい結構です。ハイ、有難うございました、はい」
寅「どうだい?ちゃんとメモしたよ、やりゃできんだい、ヘヘヘ」
さくら「相手はだあれ?」
寅「いや、オレ知らないよ」
さくら「どちら様ですかってどうして聞かないのよ」
さくら「ご注文は?」
客「今しました。あ、ジュースください」
さくら「はい」
寅「向こうが言わなかったんだ・・。言いたくないんだろ?そこまで立ち入ること無いじゃないか」

まるで落語の若旦那です。帳場に座っても、漫画を読んだり、居眠りをしたり。寅さんが受けた電話も、座った場所もそのまま再現されているのです。

そして店の奥には、お勝手のある土間があり、博さんがお昼を食べたり、寅さんがコーシーを入れたり、おばちゃんがお鍋の準備をしているテーブルがあります。
お台所の鍋まで、撮影に使った小物があります。もちろん寅さんの二階の部屋への階段も!です。

そして茶の間では「寅さんのアリア」の名場面が、映像で楽しめます。僕たちも、聞いてみましょう。第15作『寅次郎相合い傘』から「ああ、俺にふんだんに銭があればなぁ」で始まる、リリーのためのアリア、です。

<くるまやの茶の間・寅さんのアリア>
寅さん記念館1 茶の間のアリア 第15作『寅次郎相合い傘』より

寅「お客は泣いてますよ。リリーの歌は悲しいもんねぇ、やがて歌が終わる... 花束!テープ!紙吹雪!ワァ―ッッ!と割れるような拍手喝采だよ」あいつはきっと泣くな... あの大きな目に、涙がいっぱい溜まってよ...いくら気の強いあいつだって、きっと泣くよ...」

この茶の間で、作品の数だけ、名場面が生まれました。なんたって、ほとんどのマドンナは、ここで寅さん一家と、楽しい晩御飯を囲んでいるのですから!

エンディング

葛飾柴又寅さん記念館は、午前9時から午後5時まで。休館日は毎月第3火曜日です。皆さんも是非、一度、訪ねてみてください。

次回、「みんなの寅さん」は、第15作『寅次郎相合い傘』の名場面と「寅さんと柴又・寅さん記念館その2」をお送りします。お楽しみに!

2016.07.04
  「みんなの寅さん」第13回 2016年6月25日放送分 「寅次郎音楽旅・ベスト・オブ・マドンナのテーマ」

文化放送「みんなの寅さん」 
・放送時間:文化放送 毎週土曜日6時40分~6時50分 

▪️山梨放送 土曜朝9時~
▪️北海道放送 日曜朝5時25分~

「みんなの寅さん」第13回 2016年6月25日放送分 「寅次郎音楽旅・ベスト・オブ・マドンナのテーマ」

プロデューサー 岩田清(文化放送)
ディレクター 永野英二
構成・パーソナリティ 佐藤利明

「ラジオで楽しむ"男はつらいよ"の世界『みんなの寅さん』」
主題歌第13作『男はつらいよ 寅次郎恋やつれ』ヴァージョン(6/25のみ)

タイトルコール「寅さん名場面!」
寅さん名場面!第13作『男はつらいよ 寅次郎恋やつれ』浴衣、きれいだね

寅「浴衣、きれいだね」
歌子「え、何?」
寅「いや、なんでもない」
歌子「なんて言ったの?」
寅「ううん、何にもいわねえよ。あ、先生は遅いねえ」
歌子「そうそう」
寅「え?」
歌子「父がね、寅さんの事ほめてたわよ」
寅「何だって?」
歌子「とっても厳しい批評をされたって。何ていったの?」
寅「何だかわかんねえな 俺、口から出まかせだから」
歌子「だから出まかせに何ていったの? 教えて」
寅「忘れちゃったよ、ほら俺、あのワシントンごちそうになって酔っ払ってたから」
歌子「ワシントン?」
寅「ああ!いや、あの、ナポレオンだ」
歌子「あはは」
寅「間違えちゃった」
歌子「あっ、いけない何か冷たい物もって来るわね」

 娯楽映画研究家・佐藤利明です。「みんなの寅さん」今週も始まりました。
 本日の"寅さん名場面"は、第13作『男はつらいよ 寅次郎恋やつれ』です。二年ぶりに再会した、吉永小百合さん演じる歌子は、夫と死別して、夫の実家の津和野で心細い気持ちで暮らしていました。そんな歌子が寅さんを頼って上京。楽しい日々が続きますが、自分の人生の目標を見つけた歌子との別れが近づいています。縁側で歌子に「浴衣、綺麗だね」と声をかける寅さん。これは愛の告白なのですが、歌子の幸せを第一に考える寅さんは、それ以上の気持ちを胸に秘めて、この後、そっと去ってゆくのです。まさに「男はつらいよ」なのです。

それでは「みんなの寅さん」すすめてまいりましょう!」 

タイトルコール「寅さん四方山話」
「男はつらいよ」シリーズの名場面とともに、寅さん博士の佐藤利明さんの、寅さんトリビア、名づけて「寅ビア」をお送りします。

 山本直純さんがシリーズのために作曲した、様々な音楽を紹介する、月末恒例、「寅次郎音楽旅」。今月のテーマは、久しぶりのマドンナのテーマ特集です。初期の作品から、選りすぐっての「ベスト・オブ・マドンナのテーマ」。まずはこの方、第1作で記念すべきファースト・マドンナとなったのが、光本幸子さん演じる、御前様のお嬢さん「冬子のテーマ」です。

M1 冬子のテーマ 第1作『男はつらいよ』より

のちに「さくらのテーマ」としても随所に流れる、この「冬子のテーマ」は、いつも着物姿の清楚なイメージの冬子さんにぴったりです。

初期の寅さんのマドンナで思い出深いのは、第7作『奮闘篇』で、榊原るみさんが演じた花子ちゃんです。「花子のテーマ」お聞きください。

M2 花子のテーマ 第7作『奮闘篇』より

それまで寅さんが恋をする相手は、大人の女性、高嶺の花ばかり。この頃、アイドルとしても人気のあった榊原るみさんが演じた花子は、史上最年少のマドンナとしても話題となりました。

第9作『柴又慕情』で、吉永小百合さんが演じた歌子は、まさに吉永さんのイメージそのままの女性でした。「歌子のテーマ」です。

M3 歌子のテーマ 第9作『柴又慕情』より

リリカルな「歌子のテーマ」は、第13作『寅次郎恋やつれ』でも再び登場します。山本直純さんの「マドンナのテーマ」は、マドンナの美しさを際立たせるだけでなく、彼女たちの持つ魅力を音楽で見事に引き出しています。

そして、第12作『私の寅さん』で、岸恵子さんが演じたのは、寅さんの幼馴染の妹で画家のりつ子です。「りつ子のテーマ」お聞きください、

M4 りつ子のテーマ 第12作『私の寅さん』より

山本直純さんのマドンナのテーマは、音楽を聴いているだけで、岸恵子さんの笑っている姿、寅さんの幸せそうな顔が浮かんできます。

山本直純さんが作曲した「男はつらいよ」の様々な音楽を集大成したCD「寅次郎音楽旅」。現在、4タイトル発売中です。ネットで「寅次郎音楽旅」と検索してみてください。

エンディング

次回、「みんなの寅さん」は、第14作『寅次郎子守唄』の名場面と「寅さんと柴又・寅さん記念館その1」をお送りします。お楽しみに!

2016.06.26