11月26日に行われた第513回文化放送番組審議会についてご報告いたします。
議題は、毎週土曜日の夜8時から9時に放送している「Snow Man 佐久間大介の待って、無理、しんどい、、」です。文化放送が長らく土曜、日曜の夜の時間帯を中心に編成している「A&Gゾーン」において、一般層に向けてより深くアプローチしていくための番組です。人気アイドルグループ「Snow Man」のメンバーでアニメ・声優に造詣が深い佐久間大介が、アニメや声優に纏わるトークを披露したり、多彩なゲストを迎えるなど、アニメ・声優ファンのみならず、より広い層に向けて「A&G」をリーチできるような番組として制作、放送しています。今回は3月30日(土)の放送回を取り上げました。
審議委員の意見の概要
大学で学ぶことが将来の自分に役立つのかはっきりしない時代の中で、佐久間大介さんがこの声優学科で松野太紀先生のもとで色々なことを学び、そしてそれを身につけて声優として成長していく様子がとてもいきいきとテンポよく伝わってきて、文化を次の時代の人たちが継承するという意味合いにおいても、非常に内容のある2人の対話だったと思います。
佐久間さんは相手のゲスト次第じゃないかなという印象があり、今回はゲストの松野太紀さんに大いに助けられて上手くいったのではないかという気がしました。本人がこれから成長していくということを考えたら、もう少し言葉や何を語るかというところに、もっと力を注がれたらいいのではないかと思いました。
1時間の放送を退屈せず集中して楽しく聴くことができました。「Snow Man」としての活動の話が一切なく、潔くて、声優に対する情熱が非常に純粋だと感じました。ひとつのテーマに絞って番組を作ることによって、聴き応えのある充実した番組ができる良い例だと思いました。
滑舌がいいし、テンポがいいし、声もきれいで、本当に聴いていて気持ちが良かった。お互いが信頼関係で結ばれている師弟愛というのが感じられて清々しかった。今後は佐久間さんの引き出しを増やす上でも、もう少し違うゲストを呼んできて、そういう引き出しの多さを培っていっていただければと思います。
本当に楽しかったし、あっという間でした。佐久間さんは表現することに対して貪欲で、これからご自身でもどんどん磨いていくことでしょうし、本当に信頼できる内容でした。ただ、一人でしゃべる時の内容については、制作者からの指導が必要だとは思います。
聴いていて不快な感じは全くなく、とても聴きやすかった。今回の内容は、大学時代の恩師の松野太紀さんとの話でしたが、声優志望の人にとってはとても参考になるような良い内容だったと思います。
文化放送番組審議委員は、委員長・弘兼憲史氏、副委員長・加藤タキ氏、そして松永真理氏、荒川洋治氏、福本容子氏、そして吉野隆氏の6名です。
2024年12月16日
文化放送番組審議会事務局