5月27日に行われた第518回文化放送番組審議会についてご報告いたします。
5月は番組審議会の期首にあたり、第56期の始めということで文化放送齋藤社長の挨拶があり、番組審議に移りました。
議題は、毎週土曜日の午前10時から11時に放送している「菊池桃子のライオンミュージックサタデー」で、今年で14年目を迎える音楽番組です。毎週テーマを設け、そのテーマに沿った楽曲をリスナーから募集してオンエアしています。週末の朝のひと時を彩る爽やかな番組作りを心掛けています。今回は、2月22日に放送した「ラジオ100年!ラジオで出会った名曲コレクション」というテーマの放送回を取り上げました。
審議委員の意見の概要
「ラジオ100年」ということと、番組のリクエストテーマの設定に無理な結びつけがあり気になりました。選曲に関しても、菊池さんがもっと主体的にかかわれるようにしてあげられると、番組内でのトークにも更に主体性が出てくるのではないかと思います。
あまり構えずにゆったりと聴ける1時間でした。無理のない構成というのは安心して聴いていられると思います。番組内のコマーシャルも、菊池桃子さんのゆったりとしたトークと、ゆったりとした1社提供というそのリズムが独特で、広告主と番組との波長が合っていて良かったと思います。
全体が無理のない構成で、非常に聴きやすくて、このひと時を菊池桃子さんと共に過ごすという番組としては、きちんと成り立っているなと思いました。ただ、音楽番組としては曲が短いので、もう少し長めに時間を取ってもらえると良いと思います。
ラジオでは話したその言葉を見ることができません。初めて番組を聴いた人にもわかるように、前に取り上げた内容も改めて説明したり、漢字の表記を言葉にするなど心がけると、より一緒になって聴ける番組になるかなと思います。また、菊池さんの印象とか感想とか体感したことを自分の言葉で述べるのは、すごく親近感があって良いと思いました。
とてもほんわかした平和な番組だと思います。菊池桃子さんのパーソナリティもいろんな考えはありますが、私は嫌いではなく好きでした。寺島啓太アナウンサーによる文化放送の過去の音楽番組を紹介するコーナーも非常に興味深く聴きました。寺島アナの滑舌は素晴らしく、よく聞き取ることができました。
文化放送番組審議委員は、委員長・弘兼憲史氏、副委員長・加藤タキ氏、そして松永真理氏、荒川洋治氏、福本容子氏の5名です。
2025年6月16日
文化放送番組審議会事務局