9月24日に行われた第521回文化放送番組審議会についてご報告いたします。

議題は、毎週土曜日の夜9時から放送している「A&G TRIBAL RADIO エジソン」です。放送開始から11年目に入り、文化放送が土曜日・日曜日の夜の時間帯を中心に編成している「A&Gゾーン」において、フラッグシップ的な番組となっており、アニメ・ゲームのヘビーユーザーからライトユーザーまで楽しめる番組構成を心がけています。今回は8月30日の放送回を取り上げました。

審議委員の意見の概要

もう少しリスナーとの交流、やり取りが盛り込まれても良いのではないかと感じました。生放送でしたら、あえてリスナーと電話でつないでやり取りをする、といったアナログ的な言葉のキャッチボールを聴かせるのも、今の時代、かえって新鮮かもしれません。さらに番組が進化し、より幅広い層に支持されますことを期待いたします。

A&Gは文化放送のメインストリームだと思いますので、興味深く聴かせていただきました。今は4代目パーソナリティということで、数年ごとに交代していくこのシステムがすごくいいなと思います。また、最近の新しいネタを取り上げるのはアップデートできるので、是非いろいろな企画を蓄えていっていただきたいと思いました。

声優さんの声のトーンが混ざり合って、同じような感じに聞こえるということがあるかもしれません。初めて聴く方にとっては少しきついかもしれませんが、全体的にはその世代の人たちがすぐに反応できる、受け止められる、そういうスピードで全体が進んでいますので、ファンにとっては非常に聴きやすい番組ではないかと思いました。工夫を少し加えていただければ、より鮮明な番組になっていくかなと思います。

昔は世界の共通言語が音楽だとしたら、今はアニメやゲームがそれに替わり、その世界が本当にすごいなと思いました。パーソナリティの二人に共通している、アニメという文化にいつまでも夢中でいたいという、その情熱は必ず番組に活かされると思いました。コアな人たちを更に深く、広くするかの研究を制作者はすべきだし、それに対する指導をまたすべきだと思います。

ゲストの声優の方も含めて、さすが声優さんはとても滑舌が良くて、立て板に水が流れるが如く喋れるのには感心しました。会話の内容は私にはわからないことが多かったのですが、面白く聴くことができたのは、息の合った漫才コンビのような感じのお二人のやり取りだったからだと思います。

文化放送番組審議委員は、委員長・弘兼憲史氏、副委員長・加藤タキ氏、そして松永真理氏、荒川洋治氏、福本容子氏の5名です。

2025年10月20日
                        文化放送番組審議会事務局