2月24日に行われた第525回文化放送番組審議会についてご報告いたします。

議題は、1月1日 木曜・元日に放送した特別番組、「常盤貴子 能登に寄せて~声でつなぐ復興の輪~」です。能登半島地震から2年が経過した現在の能登の暮らしを、「いまを生きている人たちの声」を通じて伝えることを目的に企画し、能登半島地震の発生から2年の節目に放送された新春特別番組です。

審議委員の意見の概要

まず時間が少し長すぎた気がしました。被災地の現在の状況が伝わる番組でしたが、もっと現地主導で、地元の人たちの思いや姿をストレートに伝えて、それに対して東京のスタジオが受ける形でパーソナリティが感想をのべる方がいいのかなと思いました。そして、こういう被災地の特集を作る時、私たちが心に置いておかないといけないのは、これから起こり得る大きな災害への問題意識だと思います。

私も2時間半はやはり長すぎたと思います。それで全体の間延びした感じが伝わってきたというのがあると思います。私はこういう震災が起こった時に何が一番共感するかというと、「レジリエント」、日本語では「復興力」「復元力」なんですね。日本はこれだけの災害大国で、それなのにいつも立ち直ってきているのです。悲惨な目にあったけれども、そこからどういう芽が生まれてきているかという、そういう能登の人たちの動きを、もう少し伝えてほしかったなと思いました。

ラジオというのは本当に不思議で、ちょっとした短い言葉でも、現地の人たちが実際に話している声や生活音を通じて、非常に身近に感じられて、そこがとても面白かった。今、その人たちがどのような状態なのかを伝えてくれる、そこがとても良かったと思います。それを聴くことができて、どこか安心するような気持ちになりました。

確かに2時間半は長いのですが、被災地の今日(こんにち)のある姿を知ったということがとても大きく、ラジオだからこそ想像しながら聴くことができる非常にいい番組で、いろんなことを学びました。また、お仕事で引き受けたわけではない常盤貴子さんの人選も素晴らしいと思います。番組の企画意図は確実に伝わったと私は思ってます。

人に頼ることよりも、まず自分からやるべきことをやるという前向きな姿勢がすごく伝わってきて、素晴らしいと思いました。マイナス感情をプラスに変える能力というのは人間にはあることも学びました。全体を通して、感情とか同情というのを表に出すことなく、みな前向きに元気でやっているということを伝えるいい番組でした。

文化放送番組審議委員は、委員長・弘兼憲史氏、副委員長・加藤タキ氏、そして松永真理氏、荒川洋治氏、福本容子氏の5名です。

2026年3月16日
                文化放送番組審議会事務局