第355回文化放送番組審議会は、平成21年2月24日に行われ、議題として、毎週木曜日午後9時から10時放送の「ロンドンブーツ1号2号田村淳のNews CLUB」を審議しました。
この番組は、田村淳さんがパーソナリティ、文化放送・報道記者の永野景子がアシスタントで、各ジャンルのスペシャリストをゲストにお迎えし、お話を伺うもので、政治・社会問題の今更聞けない「何故?」を判り易くリスナーにお届けする「日本一 敷居の低い社会情報番組」です。
審議内容の主なものをご紹介します。
○ 大変良い番組だ。社会情勢が複雑で、私たちも、政治、社会、教育、金融、法制度などわからない部分が多い。それを、専門家が判り易く解説してくれる。ラジオこそ、こういう番組が出来ないかと思っていた。横のベルトとして放送してもいいくらいだ。最近の報道は、悪い部分だけ取り上げて叩くが、誉める所はほめて、良い政治家を作ることもメディアの責任だ。
○ スタート時から毎回面白く聞いている。ゲストが肩に力を入れず本音で話してくれるため、判り易い番組になっている。時々、打ち返す場面があるともっと面白くなると思うが相手を持ち上げてトークを引き出す田村淳さんの手法は成功している。アシスタントの永野さんも良い位置を保っていると思う。
○ 田村淳さんは、勘と技を持っている
ゲストの表情を声から掴む、想像力を喚起させるのがラジオだ。タレントが大御所になってしまうと番組が作りづらい。田村さんのような人が育って世代交代して欲しい。
○ 今更聞けないことを、取り上げてくれるのが現実的で良い。ただ、田村さんの知識が増えて場慣れしてくると、面白くなくなるのではという心配がある。話全体をエネルギーに変換できる人だ。
○ 良い担当者と、良いコミュニケーションを取れば、良い番組になるというお手本だ。どこかで政治の本質に触れる部分を引き出したい。
○ ゲストによって面白さが変わってくる。評論家と当事者を取り混ぜているが、
当事者の話の方がしっくり来る。
○ 田村さんの持ち味と、旬のゲストで人間的な面白さも引き出せると思う。
○ 面白く、リズミカルだ。田村さんとアシスタントの永野さんとのスタンスが判り易い。事前に資料を読み込んだり、真剣な誠実さが伝わってくる。ゲストの選定は、左右両方を選んで欲しい。
○ 何故、田村さんが政治家を目指すのかが見えると、もっと興味深く聴ける。
馬鹿な事を聞いて、答えにプラスアルファを加えてくる人がゲストに欲しい。
番組審議委員の意見を参考に、更に皆様に楽しんで頂ける番組にして参りたいと思います。
第355回文化放送番組審議会の出席委員は以下の方々です。
黒井千次委員長・加藤タキ副委員長・松尾羊一・四方洋・白井勝也
寺尾睦男・松永真理・荒川洋治の各委員(敬称略)
レポート提出・弘兼憲史委員
文化放送番組審議会事務局
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