5月26日に行われた第358回 文化放送番組審議会について御報告いたします。今回は、5月5日こどもの日の午前8時30分から12時55分放送の「文化放送こどもの日スペシャル〜家族みんなで手をとりあって・・・元気で明るいこどもの笑顔〜」について審議いたしました。
この番組は、10年以上シリーズとして放送され、今年は「仕事と育児の両立」をテーマに構成しました。4時間25分という長い番組なので審議委員には、パーソナリティの山本シュウさんのトーク、見栄晴さん、布川敏和さん、ユンソナさんのゲストの語る子育てや中継の部分などを中心に聴いてもらいました。
主な意見
○ 番組のコンセプト自体は良いが、変化をつけないと面白くはならないので、 大人側の一方的な押し付けにならないためにも、こどもの目線や実感をもっと入れれば良かった。
○ ターゲットが不明だ。父親と母親の子育ては違うので、ゲストの選定を
工夫したい。
○ 芸能人の子育日誌を聴いているようだ。親子・家族のみでなく子供同士の
縦横のつながりも入れると話が広がったのではないか。
○ 子育ては楽しいという事より、難しいという事を掘り下げたほうがよい。
「We are シンセキ!」という主張も偏狭なコミュニズムのような気がする。
○ こどもの声が出てくるナゾナゾコーナーが良かった。子育てと言う視野でなく、子供時代の楽しさ、こどもは育つ というアプローチの方が楽しい。
○ 今のこどもが置かれている状況、彼らの興味、関心などを伝え、大人が
どんな事に注意し、その環境を作っていくか、子供の世界を伝えて欲しい。
○ パーソナリティの主義・主張が押し付けがましく聞こえてしまう。
もう少し、相手から話を引き出したり、意見を聞いた方がよい。
○ 農業体験とナゾナゾのコーナーが良い。子供が、きれいできちんとした
日本語を話すのが好もしい。芸能人ではない一般の人の子育てについて
聞きたかった。山本さんは物事を細かく深く捉えている所が素晴らしいが、
パーソナリティだけに頼るのではなく、もっと演出が必要だ。
○ 実際の生放送を、なにかしながら聞くにはそれなりで 途中まで聞いたが、
編集されたものを聴くと退屈だ。全体に硬い骨のようなものがあると良かった。 9人の委員が以上のような意見を述べました。
番組審議委員の意見を参考に、家族で揃って聴いて頂けるような番組を来年に続けて参りたいと思います。
第358回文化放送番組審議会の出席委員は以下の方々です。
黒井千次委員長・加藤タキ副委員長・松尾羊一・四方洋・白井勝也
寺尾睦男・弘兼憲史・松永真理・荒川洋治の各委員(敬称略)
文化放送番組審議会事務局
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