4月26日に行われた第377回 文化放送番組審議会について御報告いたします。
今回は、毎週日曜日の午後1時から4時放送の「グッチ裕三 日曜うまいぞぉ!」に ついて審議致しました。
この番組は、グッチ裕三さん、女性アシスタントとレポーターがレギュラーの生ワイドで、休日の午後に向け、音楽と料理の話題などで送りしています。
主な意見です。
○ 声も調子も内容も音楽とうまく噛み合って聴き易い。
女性アシスタントが二人居るので、グッチさんを含め役割分担を決めた方が良い。また、ラジオで料理番組が出来るんだと実感した。
○
3時間の間に緩急がほしい。3人だけで喋っているようで、もっとリスナーに話し掛けたほうが良い。メールへのリアクションや料理周辺の話しなど、丁寧に番組を進めたい。
○ 投げやりなリラックス感で、全体に心地よく聴けた。ゲストコーナーは最近では珍しい談義になっていて良いが、もう少し工夫が必要だ。「この番組にしかない」という特徴とメリハリをつけると更に良くなるだろう。
○ リクエストではなくグッチさんの選曲なので、そこにグッチさん自身が見える。音楽の話はもっと思い入れをこめてもいいのではないか。『火の玉クッキング』は料理の手際の良さ、リズムが気持ち良い。『井戸端スタジオ』でのノリも楽しい。
○ ハイテンションのジングルとギャグがうるさい。もっと普通に、音楽と料理について話をしたほうが良い。リスナーの対象をどのあたりに設定しているのか不明だ。しかし選曲がさすがに素晴らしく、英語の歌詞を訳してくれるのもいい。
○
音質、スピードともに聴きやすいが、アシスタントの言葉や笑い声がかぶって聞き取れないところが度々あった。もっとグッチさんを主役に据えて進めたい。
○ 日曜日の午後に寝転んで、のんびり聴くには、うってつけの番組だ。動物クリニックや競馬中継がうまく織り込まれているし、ゲストの選択も面白い。ただ、ジングルやギャグはうるさく感じる。
○
リラックスして楽しく聴けた。女性ふたりは賑やかで良いと思う。料理コーナーは臨場感があり、リズミカルで楽しく作っているのがわかるし、レシピは参考になる。
○
グッチさんは「テレビの人」というイメージのままで、ラジオなりの特色が出ていないようだ。やはり、アシスタントが二人いるのは気になる。
9人の委員が以上のような意見を述べました。
番組審議委員の意見を参考に、更にリラックスして楽しんで頂ける番組を目指して参ります。
第377回文化放送番組審議会の出席委員は以下の方々です。
黒井千次委員長・加藤タキ副委員長・松尾羊一・四方洋・白井勝也・寺尾睦男
弘兼憲史・松永真理・荒川洋治の各委員(敬称略)
平成23年 5月12日
文化放送番組審議会事務局
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