2月28日に行われた第385回 文化放送番組審議会について御報告いたします。
今回は、このお正月1月2日、箱根駅伝・往路中継の後、午後2時30分から3時30分に放送されました「文化放送 新春ビッグ対談〜内川聖一・中村剛也(たけや) 僕らのベースボール〜」について審議致しました。
この番組は、2011年パリーグ首位打者・福岡ソフトバンクホークスの内川聖一と、
本塁打・打点の二冠に輝いた西武ライオンズの中村剛也(たけや)の二人が、これまでの野球生活や打撃論などを語った特別番組です。
主な意見をご紹介します。
○ ホームランバッターとヒットメーカーとの違いや共通項、パリーグの活性化のわけが、よくわかり大変楽しめた。一流選手の育て方は、教育や職場での部下の指導にもつながるところがあって興味深い。
○ 対談と言うより一問一答形式で広がりがない。野球ファンとしては、面白かったが野球に添いすぎて、わかりにくい部分があった。もっと話題を広げて新春の番組らしさを出したかった。
○ 野球の秘策についてフランクに話しているのが面白い。プロが語るという番組が少ない中、良い番組だったが、これからの野球についての一言が欲しかった。
○ 野球に興味はないが内容は面白い。選手二人が向かい合わずに並んで、ナビゲーターに向いて喋っているのが、対談にならなかった原因のひとつだと思う。
○ タイプの違う二人の話は興味深いが、たわいない話題も入れて技術論を際立たせ、新春番組にふさわしいものにしたかった。一流選手が時には意見を聞き流し、我流で通すポイントには納得させられた。
○ 情報の面白さがスポーツ番組なので、この時期にお正月番組を語るのは難しい。
しかし、二人が好印象で内容は興味深いものだった。
○ 後ろに流れ続けるBGMが邪魔だ。もっとリラックスした場所で収録をして、くつろいだ中から本音を引き出したい。
○ 駅伝中継の後であり、お正月番組ということをふまえて、もっと一般的な話題を入れるべきだ。ハイレベルな内容だが、セリーグとパリーグの記録の違いなどトリビア的な説明も聴きたかった。
○ 対立する二つの気概と、パリーグならではの乾いた明るさが感じられた。テレビよりラジオのほうが話は面白い。パリーグとラジオという組み合わせが結びついて
リラックスして楽しく聴けた。
9人の委員が以上のような意見を述べました。
こうした意見を、今後のスポーツ番組に活かしてまいります。
来春も恒例となりました「ビッグ対談」にご期待下さい。
第385回文化放送番組審議会の出席委員は以下の方々です。
黒井千次委員長・加藤タキ副委員長・松尾羊一・四方洋・
白井勝也・
寺尾睦男・
弘兼憲史・松永真理・荒川洋治の各委員
(敬称略)
平成24年3月14日
文化放送番組審議会事務局
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