文化放送で毎週日曜あさ9時から放送中の『川口技研presents~久保純子 My Sweet Home』。日曜日の朝、それぞれの家庭・家族の優しさを実感できるような温もりある番組です。パーソナリティは元NHKアナウンサーの久保純子さんです。
現在、久保さんはご主人の転勤でご家族と共にニューヨークで暮らしています。日本とアメリカを簡単に行き来できる状態ではない為、9月20日の放送では、ニューヨークの久保さんと回線を繋いでお送りしました。
先週に引き続き、「久保純子。ニューヨークでも友達100人出来ました!!」と題し、久保さんがニューヨークで出会った友達をMy Sweet Home のリスナーの皆様にご紹介する企画をお送りしました。ゲストは、ニューヨークを拠点に世界で活動するアーティスト、松山智一さんです。
少年時代について伺いました。
岐阜県高山市出身の松山さん、遊ぶ場所が山と川しかなかったと言います。お寺で缶蹴りや、木に蜜を塗ってクワガタ捕りなど、典型的な田舎の生活をしていたそうです。子供の頃から絵は好きで、図工の時間に描いた絵が選ばれ、校内に飾られていたのだとか。8歳の頃、ご両親が突然、思い立ったかのように、家族で勉強しに行くと言い出し、小学校3年生から6年生の間はアメリカ西海岸で暮らしていたそうです。小学校6年生で日本に戻ってからは、大学を卒業するまで日本で過ごされ、卒業後に再び渡米されました。
ニューヨークは冷たい街だと言う松山さん。「ニューヨーク」は片想いしていないと駄目だ、と言います。ニューヨークは永久に追いかけていたい、冷たくされた方が頑張れる、振り向いてくれないこの街が、永久に夢を与えてくれる、と語る松山さん。
久保 ニューヨークを目指したいと思う人達、アーティストを目指している方がいたとしたら、どういうアドバイスというかメッセージを送りますか?
松山 何か得意な技術でやり抜いてプロフェッショナルになることって、「才能」って言葉が使われるんですけど、僕が一番嫌いな言葉なんです。そんなものは存在しないんです。技術的に人より秀でている事はあるんですよ、もちろん。スポーツの場合は生まれ持った体の資質というものがあるかもしれないんですけれど、アートに関しては全く無くって、続けられるかだけなんです。
久保 なるほど。
松山 「才能」という言葉があるとすると、続けられるかなんです。やめる理由が本当に揃ってるんです、これを何で続けなきゃいけないんだ。僕の周りも半分くらい、プロと言われるアーティストが独学なんです。続けると決めた人で食べられていない人って僕、見た事が無いんですよ、アーティストで。
久保 そうなんですね。
松山 そういう観点で見ると百発百中なんです。だから、続けられさえすれば、続けるガッツがあれば、必ずどうにかなるので、ニューヨークに来るのであれば本当に続けることです。
「才能」という言葉が一番嫌いだと言う松山智一さん。アーティストを目指すのなら続けることだと教えてくださいました。
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