2021.01.03
Q:区間賞を獲得した創価大学の石津選手です。初優勝をたぐりよせる見事な走りでした。
A:自分のターゲットタイムとして、69分切りを目標としていたので、タイムも順位もいいところで襷を渡せたと思います。
Q:2年連続9区で前回よりも1分半速いタイムでした。榎木監督からはどんな指示があったんですか?
A:落ち着いて走って、後半粘りの走りができれば、必ずいい結果がついてくるからとおっしゃっていたので、その通り走ることができて満足しています。あと少しで区間新が出るタイムだったのでちょっと悔しいんですけど結果としては満足しています。
Q:人生初の区間賞ですよね?
A:往路優勝して、勢いがかなりあって自分でも驚いているんですけど今は嬉しいの一言です。
Q:これで競技引退と伺っています。最後の箱根はどんなレースでしたか?
A:楽しんで走ることが自分のモットー、目標としていたので今日はそれができてラストランにふさわしいレースだったのではないかと思います。
2021.01.03
Q:平塚中継所では13位で襷を受けましたが、どんな走りだったでしょうか?
A:往路でちょっと自分のチームがこけてしまって、自分の区間で少しでもシード権に近づけるように頑張ろうと思って走りました。。
Q:ポジションを1つ上げて力走しました。最初で最後の箱根駅伝でしたが、どんな区間でしたか?
A:本当は往路を走りたかったんですけど、最後の箱根駅伝に自分の名前を刻めてうれしいです。
Q:もともと大保選手も自分の強みというのはロードレースで耐える力なんだとおっしゃっていました。その力というのが出せたんじゃないですか?
A:はい。過去走ったレースの中で、一番、できのいいレースだったと思います。
Q:この後、チームは9区・10区の争いがあります。また、来シーズンも後輩たちには戦いが待っていますね。
A:後輩たちには、来年以降も強い明治を作っていってほしいと思っています。
Q:見事な走り、大保選手でした。
A:ありがとうございます。
2021.01.03
Q:陸上生活を引退するということですが、最後の大会で区間賞。どんなお気持ちですか?
A:もともと区間賞はとれると思っていなくて、前を前をというふうに追いかけていった結果ですが、ありがたいっていう気持ちでいっぱいです。
Q:順位も2つあげました。どうでしょうか?
A:駅伝をやっていて、初めて順位を上げることができたので、今まで達彦さんやヴィンセントが味わってきたものはこういう感覚なのかなって実感できて、本当にうれしかったです。
Q:チームも2年連続シードに向けて近づいたと思います。最後に一言お願いします。
A:まだここからシード落ちしてしまう可能性もあるので、慢心しないで8区、9区、10区と繋いでいくメンバーたちに頑張ってほしいなと思います。
Q:7区区間賞の佐伯涼選手でした。
A:ありがとうございました。
2021.01.03
Q:おめでとうございます。今どんなお気持ちですか?
A:箱根駅伝を開催していただき、関係者の方には感謝しています。ありがとうございます。
Q:6区で57分台を出した人は過去にわずか3人。いずれも4年生、史上最年少の57分台です。
A:そういうことは特に考えていなくて、嬉しいですけど。こんなタイムが出て、自分でもびっくりしています。
Q:先頭・創価大学と差を詰めました。逆転優勝に向けて、どんな思いでレースを見ていますか?
A:4年生がエントリーから外れて、下級生中心のチームでも走力的に4年生と変わらないので後半の選手たちもしっかり走って総合優勝してくれると思います。
Q:「大八木監督を男にする」意気込みを聞かせてください。
A:優勝したら、寮で胴上げしたいです。
2021.01.02
ーレースを振り返っての感想
序盤のスローペースから始まって1・2区といい流れができた。特に1年生松山は流れに乗って日本人の先頭集団にからめるレースができて3・4区つながった。中盤の3・4区はもう少し走ることができれば往路優勝の可能性はあったかもしれない。 でも2分差ですのでまだまだチャンスはあると感じています。
ー5区の宮下選手はどのように評価するか。
足の痛みがありレース後半からあって、下りからからタイムが伸びなかった。それでもしっかりタスキをつないでくれたから本人的には悔しいであろうがまだ箱根あるし1年が力尽けているし来年に期待している。
ー若いチームといわれる。4区吉川選手がよい走りをしたのではないか
吉川は同じく4区を走って往路優勝を経験した。けがに悩まされてころなでたいへんな時期が重なって大変で、疲労骨折も重なり大変だったが夏場の練習も経て区間6位ではあったがいい結果を出してくれた。十分今までの悔しさを晴らしてくれた。
ー今日の各選手の走りをみて、今年は東洋の魂・一秒を削り出すことが垣間見えたことについては
決してレース前の評価が高いチームではないですが、粘り強く、東洋らしい崩れない走りをトレーニングでもできていた。箱根駅伝に出ることで自信をつかむことができれば、これまで以上の鉄紺をつくれるのではないかとレース前に選手には話していた。
2021.01.02
ー今日のレースの振り返り
1区は1年生を使ったのでどうなるか不安でした。後半の体力が足りなかった。15位で来ると田澤が力を発揮できなかった。なかなか前半、波に乗れなかった。1・2区の流れが後半にも響いた。
ー往路の狙いは?
1年生がいい練習していて力をつけていたので1区、5区に使った。次につながるレースをしたかった。
ー5区の鈴木については?
悪くなかったが東洋大学の宮下選手がきていたのでプレッシャーはあったのかな。勉強になったのかなと思います。また後半は寒さで体が動かなかったとはレース後に言っていた。
ー最低3位というのは達成しましたがそのあたりはどう思いますか
田澤のタイムが伸びていたら1位にはいけていたのかなと思います。
ー復路の展望は
明日も若いチームで行く予定。若いので6・7区と思い切って走ってほしい。
2021.01.02
ー今日のレースの振り返って
昨年の一年を象徴するような大会だったと思う。というのも本当に、昨年のがまんがまん、辛抱というのが今日一日に集約されたような気がする。
ー我慢という言葉があったが、1,2区ちょっと想定外だったのかなと思ったが、どう感じていましたか
彼らは自信もって1,2区やってたので彼らの頑張りはほめたたえたいと思う。4年間しっかりやってくれたし、二人とも1年の試合の時に走ってなかったんですよね、で、2年3年4年と走って、本当にチームの柱として支えてくれた。今日も彼らの頑張りがあったから、アンカー5区の細谷の区間賞に導いてくれたのかなと思う。
ー3区の遠藤君から巻き返しがあったと思うが、監督が選手に驚いた部分、この頃はすごいなと思った部分はどのあたりか
いろいろ靴の開発のおかげで、数字が上がったり、トラックの記録も極端に上がっているのだが、実は箱根駅伝ていうのはそれとは違うものがあるのではないかと思うし、レース自体もでこぼこあって本当に苦しい戦いだったと思う。箱根駅伝とはそういうものだと思うし、今後これからも未来の箱根駅伝を目指す学生たちのしっかり練習した者が上位にくるんではないかなということを、象徴した大会ではないかなと。何かに頼るんではなく、箱根駅伝ってスポーツであってスポーツではないんではないか、箱根駅伝道というものがここ最近感じている。しっかりやることが大切だと実感した。
ー復路に向けての抱負
学生たちが目標にした往路3位はかないませんでしたが、3位が見える4位、あとトップと2分30秒の差ということは未来は明るいと思う。それにむけてチャレンジしていきたいと思う。
2021.01.02
―往路5位という結果について
3区終了まで良い流れだったので、残念です。1区の塩沢はあそこまで行ったので区間賞を取って欲しかったが、良い流れはつくってくれた。2区名取も走りやすい位置だったでしょうし、名取の力も出せたと思う。3区の石原も走りやすい状況でもらえたと思う。そこまでは良かったのですが、ちょっと4区の佐伯が想定をはるかに下回る走りになってしまった。
―佐伯君は、コンデションに何か問題があったのか
あそこまでタイムが悪いと何かアクシデントがあったのかな。それを見抜けなかった。アクシデントだったのかという事も含めて、まだはっきりとは分からない。練習で非常に良い感じで、他の選手よりも往路で使える手応えがあったが、元々トラックタイプ。全日本は1区だったが、それ以上の距離での試合経験がなかった。練習はカバーしていたので、行けるかなと思ったが。
―得意の山登りで西田君の区間7位というのは
そうですね。西田も不発でしたね。最後のチャンスを西田にかけたのだが、まあ、2週間くらい前に肉離れっぽいことをやって、1週間ほど練習を休んだ。症状は改善されたが、トレーニング不足の影響がでてしまい、最後の詰めの部分でうまくいかなかった。
―石原君は素晴らしかった。
ルーキーの当たり年と言われたが、意外と他のルーキーが苦しんだなか、しっかり走れた。この調子でチームを牽引する選手になって欲しい。
―青学の低迷、創価の優勝という予想外の往路になった。
うん、まあ、それは皆さん一緒だと思います。今日は寒さとか、4区以降風が強くなったところもあったし、そういう中で。少し・・・。何だろう。トラックでは皆、良い記録を出していたが、泥臭い練習や箱根に向けての準備という点に関しては、どこまでやれたのかな。ウチを含めて。ウチは比較的そういう準備はしていたつもりだが、ミスがあったので。
―新型コロナウイルスの影響があったのか
ロードレースがことごとく中止になり、トラック中心になってしまった。ならざるを得なかったのだが、箱根に関しては、高速化の中で創価さんは5時間28分ですかね。去年は23分とかを連発していた。それを思うとトラックで出したタイムほどには、出ていなかったなと。
―トップまで3分27秒。復路で逆転優勝をどう目指す?
レース前の構想は往路で勝って、その流れでうまくつないで行くしか、勝つ(総合優勝)方法はないと思っていた。ただ、レースは何が起こるか分からないと思うので。
―復路は誰に期待する
皆に期待しているが、良いスタートを切って欲しい。総合優勝? 厳しいでしょう。
―東洋大学か駒澤大学がライバルとなりますか
そうですね。駒澤大学の方にチャンスがあるんじゃないですかね。
―そうなるとタイム差は1分ちょっとしかない
まあ、まあ(笑)
2021.01.02
―往路7位という結果
そうですね、4区までは本当に十分なくらい。三浦もたぶん皆さんの期待とは違った走りだったとは思いますけど、けがで2週間弱、ちょっと練習離れていた部分を考慮すれば1区の役割はきちっと果たしてくれたのかなと思います。
―去年の1区はハイペースだった。今回のようなスローペースは予想外だったか
いや、スローも想定していたので。どちらでも対応できるかなと思っていました。
―粘って4区の石井君の好走もあって7位という結果。
2、3、4区に関しては、彼らもたぶん1区でもっと上位でくるかなという準備はしていたと思うけど、そういう中で駅伝の走りをしてくれたかなと思います。
―誤算という部分では
5区が、せっかく前の東京国際と東海を捕まえるところまでいってたんですけど、最後ちょっと低体温気味になって。ちょっと最後の5㌔が全く動かない状態で、前も離れて後ろも詰められてっていう状況だったんで、そこが想定外というか、こういう気象条件なんで何が起こるか分からないので。もうちょっと何か対策ができたのかなと思ってますけど。
―伊予田君、石井君は好走した
2、3、4区に関してはいい評価を出せると思います。
―復路のレース展開はどうイメージしている
前のグループとの差がついちゃっているので、そこを少し早い段階で詰めておきたい部分と当然後ろからくるチームに抜かれないようにしたい。できるだけ早めに順位を確保できるような位置につけたいなと。
―清水主将を補欠で残しているが、起用は
彼には主将としての役割を果たして欲しい。流れを呼び込むような。
2021.01.02
―予選会4位からの往路8位。シード圏内に食い込んだ往路を振り返って
1区、2区がうまく流れに乗ってくれたので、3、4、5区と良い駅伝ができたんだと思います。
―特にポイントを挙げるなら
やっぱ1区の呑村がいい流れ、いいところで2区の井手に渡してくれたのが全てかなと思います。
―レース展開としては想定通り
いやあ、できすぎですね。まあ10番前後のところで行けたらいいなと思ってたんですけど、7番、8番、9番、10番くらいのところでレースができたというのはできすぎじゃないかなと。ほんとにうまく転がったかなという感じですね。
―他校も含めたレース全体の印象は
ちょっと優勝候補に穴があったんじゃないかなと思います。今年は色々なレースのスケジュールが春からなくなったりして、ハーフマラソンを経験している者と経験していない、特に下級生あたは、駅伝は経験しててもハーフは経験できなかったりしたチームもあるでしょうし。また12月に日本選手権があったり、今年はスケジュールがですね、難しかったんじゃないかなと。それをプラスに出てきてるところと、少し整えられなかったところが出てきていて、創価大学はうまくつなげたんじゃないかなという、そんな感じはしますね。まだ詳しく結果は見てないですけど。
―復路へ向けての意気込み
とにかく強気で攻めて行ってですね、10位以内で逃げ切れればヨシですし、残念ながらシードじゃなかったとしても、とにかく最後の最後まで絡んでいきたいっていうのがあります。それで、来年にぜひつなげていきたいなという思いがあるので。なので、例えシード取っても守りに入ってシード取ったら全くなんにも意味がないかなと思ってますから。それぞれ攻めた走りをして、失敗をおそれずやらせたいなと思う。
―復路のポイントになりそうな区間は。
やはり6、7区でしょう。6、7区で流れに乗れば、あとはそのままの状態で行かざるを得ないと思いますから。6、7区でダメだったら、たぶんシードの枠から外れちゃうと思いますので。
―選手起用、入れ替えは
そうですね。2区間くらい入れ替えようかなと思っています。
2021.01.02
ー往路11位。振り返って
まあちぐはぐでしたね。本当に。1区がスローペースの場合って荒れるとは思っていたんですけど、2区も3区もちょっと思った以上に、多分日本選手権の影響だと思うんですけど、後半伸びなくて。鈴木が予定通りというか、上まで上げてくれたんですけど、山でまた失速するとは思わなかったので。ちょっとちぐはぐな駅伝でしたね。
ー5区諸冨選手は1時間17分。起用の意図は
ずっと山登りやりたいと言ってうちに来てくれた経緯もあって、夏から近くの埼玉の山とかでそういうトレーニングを多く積んで来ていましたので。吉田もちょっと足の不安もあって。急な上り坂を登らせられないということもあったので、諸冨でいったんですけど。ちょっとやっぱり、シチュエーションもね。宮下君と一緒にスタートして、後ろから西田君が来るようなところで。ちょっと緊張して力を出せなかったのかもしれないですね。
ー2区、3区の両エース。疲れ、調整の失敗か
そこだけちょっと心配だったんですね。集中練習も途中から入って、最後の仕上げのところでやって、そこはうまく走れていたんですけど、やっぱり足づくりとかしていなかったので。それが20キロって距離になった時にどうかなって思ったんですけど、2人ともレースしたらそんな感じでしたね。
ーもう少しそこで前に行けたら展開も変わったか
そうですね。そう思います。
―3区間で誤算があった中で、11位
もうなってしまったらしょうがないので。ここからやっぱり色んなこと切り替えて。当然シード権もそんなに甘くないと思いますし。ただ結構前も短い時間差で詰まっていますので、一つでも上の順位とるためにまた切り替えて準備したいと思います。
ー明日に向けて。選手配置、戦略
もうこの位置にいる以上攻めるしかありませんので。守るオーダーというよりは攻めるオーダーで行きたいと思います。
ー攻めるオーダーのイメージ
えーっと...。何て言ったらいいんだろう。やっぱり、経験値があって無難につなぐメンバーよりは、スピードもあって、練習もしっかりできたメンバー中心に組むと思います。
ー3位以上を目指していた中で、11位。他大学の力が伸びてきていると感じるか
もちろんそれはそうですよね。スローペースだったとはいえ、1区でもあれだけの数の大学さん離れなかったですし、2区でジャンプアップしたチームもなかなか3、4区で抜けなかったりしたので。山登りに関しては私たちはブレーキしているので論外ですけど、総合順位関係なく下位のチームも山登りすごい速くなったりしていますので。力は拮抗してきていますよね。
2021.01.02
ー神林選手の故障もあったが、今日の選手に動揺や不安は感じましたか
動揺というか、逆に1年間神林がチームを引っ張ってくれた、精神的、体力的な、能力的な支えがなくなったときにそれを挽回するだけの、見合うだけの体力、精神力がチーム内に共有できてなかったというところ。神林にすべて頼ってたところがあったのかなというのが往路を終えての感想。
ー新型コロナの中で難しい調整をされてきて速さは鍛えられても強さが...という話もあったかと思うが、そのあたりが箱根の舞台で出てしまったということか
ガチンコレースというか、関東インカレをはじめとする各種、勝負をきめる大会が少なかった分、他大学の勢力分析もそうだが、我がチームを強さというような尺度で判断する場面が少なかったというのが、レースで出たのかなと思う。
ー往路を受けて、復路は選手にどのような走りを求めますか。目標はどのあたりにありますか。
優勝ということになるとウソになるので、確実にシード権を取りに行きたいというふうに思う。ただ、プライドは忘れることなく、自分のレースをして、自分の能力を発揮できるレースプランで各区間走ってもらいたいと思う。
2021.01.02
―往路13位という結果について
3、4区がちょっとかなり遅れたので、特に3区はちょっとスタミナ不足かなというのがあったんですけど。4区がちょっと、予想以上に遅れたのでそこが痛かったですね。
―梶川選手の状態は?
コンディションは悪くはなかったんですけどね。やっぱり初めてなので、緊張とかあったんじゃないでしょうかね、まだ聞けてはいないですけども。
―当初の青写真はどう描いていた?
全日本のイメージで、まずは1、2区をという風に考えていたのですが、そう甘くはないので、2区を終わった時点で先頭が見える位置でと思っていた。でも2区の菊地も差し込みが来ていきなり遅れたりしたので、そこは30、40秒もったいないなあと思いました。途中で治ってそこから頑張って押し上げてはくれましたが。
―5区で1年・山本を起用。意図、起用決めた時期は。
登りの適性があるのはずいぶん前から分かっていましたので、かなり早くから準備はさせていました。毎年春に坂道とかをやる練習があるので、そこでまずチーム内で向いている者を見つけ出して、夏を終えてという感じです。夏にはイメージは固まっていました。山本は1年生でよくやってくれたと思います。チーム的には厳しい、かなり厳しい順位まで落ちてしまったんですけど、1年生に救われたという感じですね。もともと5区は作らなきゃいけないチームだったので、そこで走れたのはよかったと思います。
―他校を含めた全体のレース展開について。
やっぱり、本当に僅差ですよね。誰かがミスをするとすぐ後ろから来る。それが今の箱根駅伝なんだなあと思いましたね。
―復路起用はどうイメージ?
いくつか変えるつもりなんですが、じっくりと考えます。
―復路の展望は。キーマンは誰になる?
往路で自信を持っていた部分があるんですけど、やってみないと分からない部分があるんで。そこはしっかり、各選手たちが持ち場を走りきってほしいなと思います。キーマンについては個々で突出した選手がいないので、全体的にはチームとしていい形でやれているので、そこはその勢いを出してくれたらいいなと思います。
2021.01.02
―レースを振り返って
全体的に1区2区の出遅れでかなり後手後手に回ったので、かなり難しいレースになってしまったなっていうのが正直なところですね。若干の出遅れは覚悟はしていたんですけど、少し先頭が見える位置でいける予定を想定してたので、1区2区の差がちょっと思っていたよりも大きかったかなっていうところが。追う展開で3区4区5区もなかなか力を発揮できなかったっていうところがあるので。
―2区は加藤が2年連続の起用
そういった経験をちょっと生かしてっていうところを思ってはいたんですけど、なかなかそれがいい方に出なかったので。ちょっと今回は調整含めて見直しが必要かなっていう感じのレースになってしまったですね。
―4区、5区で順位上げた
4区、5区で苦しいながらもよく頑張ってくれたので、そういった意味では明日の復路の選手にいい形でつなげたんじゃないかなと。悪いまんまで終わるんじゃなくてきちっと立て直しをする準備はできたのかなっていうのはあるので、そこは良かった点かなと思います。
―4強と前評判が高かった
プレッシャーっていうのは正直あまりなくて、選手もそういったものをモチベーションに頑張るようなことができていたので、そこはなかったんですけど。ただやっぱり上位3位を狙うっていうチームがかなりの数いたように、やっぱりどこも力が拮抗してるので、ミスが一つ出ると一気に10位以下の順位になってしまうなっていうのは、そういった競り合いの拮抗した状況がよく見えたなって感じですね。その中でうちがやっぱりミスがちょっと多くて後ろに下がってしまったという状況だと思います。
―復路に向けて
6区、7区で復路のスタートダッシュをしたいっていうのがあるので、そこからしっかり立て直して何とか1つでも上の順位でシード権を取るっていうところを目標にちょっと切り替えていきたいなとは思ってます。
-コロナ対策も必要で当日までの準備も例年にない大変さがあったと思いますが
今までにない状況でやってたので、選手もそういった気持ちの部分とかいつもと違う状況でやる難しさは強く感じましたね。
―選手には今日どんな声かけをして送り出したのか
やっぱり自分たちがやろうとしているものがこうやってとりあえず大会として開催されるっていうところに感謝する気持ちを持って挑むっていう意味では、逆に選手はそういうので選手はモチベーションを高められたかなというのはあるんですけど。
―創価大の往路優勝について
先ほども言いましたけど、どの大学が往路優勝してもおかしくないような状況ですので、その中でミスなくきっちりやった大学が創価大だった。ほんといい走りをしたなというのが率直な感想ですね。
―優勝タイムとか展開は想定の範囲内
やっぱり有力視されてた選手がちょっと走れなかったりとか、うちもそうですけど、あるので、今回の気温とかそういった部分でいろいろ難しい部分があったのかなとは思いますね。コンディション、風があったり気温が低いってところで思うように走れない選手が多かったんじゃないかなと。その中で力を発揮したところが区間上位にいった選手であったり、チームがいけたんじゃないかなと思いますね。
―直前のけがなどは
そういうのは全くなかったですね。
2021.01.02
―往路15位という順位を受けて
順位はできればシード権内が理想だったわけですけれども、シード権内の学校と1分半ちょっとということで、明日にはわずかながらつながった駅伝だったかなと思っております。
―良かった点
やはり1、2区で上位争い、先頭争いのところを走らせてもらったというのは非常にいい経験になりますし、自信にもなったと思います。
―改善点
やはり各区間、後半、ラスト3キロくらいの詰めの甘さというか、勝負弱さというのはちょっとやはり出てしまったなというのは感じています。
―レース後選手にはどのような声をかけたか
選手は今日の中でいろいろ思いはあるでしょうけど、やってきたことを出せるこの夢舞台を与えていただいて、ほんとにそういう思いで走ったということを競技人生や人生に生かしていってほしいなという風に思っています。
―就任から見てきて今日の選手の走りはどのようなものだったか
冷静に考えると、出たのが力だと思っていますので、やはりこれが力だったのだろうなと受け止めております。
―無観客、特別な状況での開催。73回出場という伝統校としてどう思うか
ほんとにこのような社会情勢のなかで大会を企画運営していただくのは今まで以上に非常にご苦労をされていたと思います。そういう思いを選手ともども明日のゴールまでしっかり駅伝をすることで恩返しになればと思いますし、学生も一生このようにいろんな方々のおかげだという気持ちは忘れないで人生の糧としてほしいなと思います。
―創価大の初の優勝についての考えは
昨年の成績だとかトラックのタイムだとかそういうことに関係なく、創価大さんが素晴らしい駅伝を見せてくださって、逆に我々どこの大学にもやればできるという明るい希望をあたえてくれたのではないかなと思っています。
―明日の復路に向けて
1キロ、1秒というような気持ちを大切に、必ずシード権を獲得してくれるものだと信じています。
2021.01.02
◆振り返って
ちょっと昨年は遅れたので、なんとか出だし遅れたくないなってところで、鎌田を投入して、区間賞までは行くと思っていなかったんですけど、区間賞取ってくれて。非常に出だしは良かったんですが、ちょっと2区で流れを切らしてしまって。その中で3区、4区でうちの準エース級を投入したんですが、まだ力及ばずで、流れを切ることができなかったところで、往路もこの順位できたのかなと思います。
◆鎌田1区は前々から決めていた?
本当は2区に置きたかったんですけども、2区で走りきる、7分台で走りきる力はあるんですが、なかなかちょっと1区がめどが立たなかったので。それであれば、鎌田をあえて1区に使って、良いポジションで2区につなげればなと思っていて、早い段階で1区にとっておくのは想定していました。
◆2区以降の難しさ
やはり2区ですね。河田にはある程度、つなぐ2区を期待していました。3区、4区も準エース級の子たちを配置したんですが、2区で河田が、直前の練習は良かったんですが、やはり2区で勝負するほど本人がまだまだ、箱根駅伝でどういう走りをしたいのかって言うのが見えていなかった。直前の練習で鎌田とか変わらず質の高い練習できたんですが、やはり積み上げたものがないと、箱根の2区であったりとかは勝負できなかったっていうのが、やっぱり私自身も痛感しましたし、本人もそれを感じているんではないかと思っています。
◆当初のレースプランと比べて今日の結果は?
ちょっと後ろだったのかなと。やはりなんとか2区で耐えられれば3区、4区もしっかりもっと良い流れで走れていたと思うので、10番以内のところではいれたのかなと。昨年と違ってまだ、シード権に関してはまだ、絶望的なタイム差ではないので、まず明日の6区出だしからきっちり下って、なんとか見えるところで。9区10区はうちの中では力のある子配置してますので、そこでなんとか勝負したいなと思っています。
◆シード権内とは2~3分差
2分くらいだと思うので、さすがに2分以上、3~4分となると現実的でないなと思うので、なんとか2分のところで、まずは下りで2分以内のところで下って、1つ1つ、少しずつ詰めていくしかないのかなと思います
。
◆復路のポイントは
やはりスタートですね。6区のところで、4年生がしっかり下ってくればチームに勢いをもたらしてくれると思うので、6区のスタート大事にしていきたいなと考えています。
◆コロナ禍で観客の声援はなかったが
そうですね。難しいところですけど、まあ私が考えていた以上にみなさん自粛をしてくれているのかなというところで。まあ現地ではなくとも、メッセージやメールやとか、いろんなところからの応援の声は我々の元に届いていましたので、その辺りは変わらず力にはなっているのかなと思います。
◆コロナ禍で夏合宿できなかった影響はあったか
ちょっと分からないですけど、もう少し、層は厚くできたのかなっていうのはあります。チーム作りだったり、うちのチームは例年、夏合宿越えたあたりでチームがまとまってくるようなチームになるので、そのあたり、あそこがなかったっていうのはチーム強化、チーム作りってことに関して、非常に大きかったかな。最後メンバー選考のところで、もう1つ2つ、頭を痛められるような状況がここ何年か続いていたんですが、それがなかったっていうのは厳しかったですね。
◆創価大が優勝
やはり、創価さんは割と大学が近いこともあって、同じ記録会、うちの記録会に来てくれたりしたんですね。ずっと練習なんかも一緒にさせてもらったりとか、お互い切磋琢磨(せっさたくま)をさせて頂いて、そういった大学が優勝したっていうのは、我々悔しい半面、非常に刺激になりますので、なんとか置いておかれないように、強化していかなければいけないのかなと思います。
◆今年も一緒に練習?
今年はなかったですね。最近はないんですけど、数年前何度か練習であったりとか、強化練習だったりとか、3月頃に何度か年1、2回とやっていましたので。
2021.01.02
―往路は17位でしたが、振り返って。
17位という結果ではありますが、10位までは3分を切っている。まだ、もしかしたら何とかなる位置なのかなとは思っています。みんな結構頑張ってはくれていた。周りが強いなという印象でしたね。
―目標に向けては、かなりいい位置に付けている?
例年に比べると戦えるようになってきている。頑張ってくれていると思います。
―トップとも10分以内。復路に向けても順調?
ウチは金太郎飴なので、往路のメンバーの力がそのまま復路に行くという感じ。他も強いと思いますが、失敗無くしっかり繫いでいきたいなと思います。
―全体のレースプランとしてはどのような展開を?
エース格というか、スピードランナーがいないので、なるべく少しでも前でヴィンセントに渡して、ヴィンセントで前に行って流れに乗るというプランでした。うまくいかなかったところもあるんですけど、みんなそれなりに粘って最低限の走りをしてくれたと思います。
―ヴィンセントは区間2位の走りでしたが。
もっと行けるかなと思ったんですけど、最初つっこみすぎて、ちょっとなかだるみして、後半頑張った感じだったので、もうちょっといってもよかったのかなと思いますけど、やっぱりヴィンセントも人間ですので。ヴィンセントなりに最後頑張ってくれたので、さすがだなと思いました。
―今日は靴ひもがほどけるアクシデントはなく?
そうですね、そういうのは全くなく。予選会で負けていた拓殖大学のラジニ選手にも勝ちましたしね。力通りの走りをしたんじゃないかなと思っています。
―反省点を上げるとしたら。
単独走が多かったかなと思います。ただ、下位にいたチームが優勝候補だったり、本来だったら前に走っていないと行けないチームだったので、ちょっと力の差があったかなあとは感じました。
―無観客という形の箱根路だったが、感じたことは。
今までとは違う雰囲気の中で、無観客といえど人は多少いて、拍手で応援している形でしたが、違うような雰囲気でした。
―シード権ラインも射程圏内。意気込みは?
最後まで諦めないで、しっかり前を目指して、シード権獲得を目指して頑張って行きたいなと思います。
―創価大が往路を制した。
もともと記録会でもいいタイムを出していたので、力を十分に発揮してすごいなと思いました。
2021.01.02
■往路のレースを振り返って
1区の新本がまさか最下位でいくとは思っていなくて、ちょっと彼にはまだ荷が重かったのかなという点では監督としてはちょっと申し訳ないなとは思っていました。練習ではしっかりできていたんですけど、やっぱり1年生にはちょっと荷が重かったのかなと思いました。ただ、今後チームを背負っていく選手ですし、彼はもう聞いたと思うけど、井上大仁(現三菱重工)に憧れてウチの大学に来てくれた選手なので。彼も1年生の時から1区を走って悔しい思いをして強くなっていった選手なので、彼(=新本)にはこれを糧にして強い選手に成って欲しいなという気持ちはあります。
■新本の1区起用の背景
本来であれば4年生の瀬戸祐希を起用する予定でした。全日本が終わった後から足に違和感が出てしまって練習もだましだましやっていたけど、12月の2週目、エントリーが終わった後ぐらいにちょっと止まってしまうようなことが練習中にあったので、そのような選手を使う度胸は私にはないので。当初復路で起用する予定だった新本を前に持ってきたという形になりました。彼は練習もできていたし、1年生で1区...そういえば井上もそうだったなぁなんて思い出して。
■新本選手は緊張している様子があった?
緊張している様子はなかったんですよ。だから結構度胸のある選手だなと感じました。ただ、ちょっと難しいレース展開でしたからね。スローになって上がってというレースで、ちょっと1年生には難易度が高かったのかなと。最初から淡々といけばもうちょいいい走りができたのかなとは思うけど、そういうのも含めて彼は勉強ですね。
■レースプランと比べて、実際は
新本から10番前後でレースを進めて往路のポイントの4区、ポール・オニエゴのところで、区間賞を取ってくれたけど、1ケタ順位で5区につなげられればというのが当初のプランだったけど...。まさか1区からああなるとは思っていなくてなかなか厳しいなぁって思いました。
■1区のスローペースは監督の目にはどう映ったか
どうしちゃったのかなって。他大学の強い選手は普通に3分切って淡々とレースが進むだろうと予想していたんですが、スローだったんで勝負は面白いなぁと思って。私も展開が読めなかったですね。ハイペースで淡々と行くだろうなと思っていましたから。
■今大会は新型コロナで無観客開催でしたが、その辺の影響は
箱根駅伝が沿道の両サイドにいっぱいの応援だったので、やっぱり選手のメンタル的な部分で、1から10まで自分で作ることができる選手、チームが上にいけるのかなと思っています。応援は力になりますし。
■コロナ禍での練習
夏は幸い大学からOKが出たので、いつもは不特定多数のチームが来ていたけど、それがみんなキャンセルになってウチだけホテルで合宿できるようになったので、逆に集中して夏合宿はできました。車山高原です。練習量は例年と比べても保っていました。
■コロナ禍で調整が難しかった点
やっぱり予選会、全日本と2週間続いた。そこで選手にアクシデントが出たり、ちょっと休ませないといけなかったりが出たのは今後スケジュールを考えないといけないなと思った。でもウチだけじゃないじゃないですか、試合がなかったのって。でもそこでウチが対応しきれなかったのがダメだったなと思いますね。
■復路の展望
意外に10位まで4分ちょっとなので、きちっと走っていれば何か起こるんじゃないかなと思うのでウチの走りをしてちょっとずつ前に行けたらなと思っています。繰り上げ一斉スタートなので最初の6区でどのような位置、順位にいけるか。まずはそこで勢いをつけたいなと思っています。シードもちょっと厳しい位置になってしまったけど諦めずにやっていきたいです。
■創価大の初優勝について
きちっと強化しているのと適材適所に選手を配置できている、榎木監督の手腕だと思います。いい選手が行っていますからね。驚きはないです。2区にも留学生を起用できるチームだし、去年も1区で区間賞を取っているし、その辺の選手の起用はうまいなと監督としてはみています。
2021.01.02
-本日の往路を振り返って
言葉にならないなというか、あまりにうまくいかなさすぎたなというところですかね。
-どういったレースプランを想定して臨みましたか
1、2区のところで10番から12番につけて、3区4区5区とポジションアップしていければというような形を描いていました。
-3区は1年生の吉居選手
思いのほか、当初の予定通りは10番くらいではきて、ある程度の集団の中で追っていく人数がいて、その中で前を追っていくようなイメージをしていたんだと思いますけど。思いのほか遅れてしまっていてという部分で、まあ多少は焦りもあったでしょうし、なおかつまあ1人で20キロを押し切るような力はまだないというか、そんな練習をまださせていないので、5000メートルの練習がどうしても必要でしたので。そのあたりが今回は非常にまあ顕著に出てしまった。
-今年は無観客での開催だったが
山の区間は例年に比べるとやっぱり声援が少なかったりですとか、太鼓の鳴り物といったらいいんですかね、箱根町をあげての応援というのが無かったので、少しやっぱり盛り上がらない部分もあったのかなという感じはしました。いつもの高揚感を得づらかったんじゃないかなと思います。
-ここまで振り返ってみて、往路の良い点は
まああの展開の中でも強いて挙げるとするならば、4区の三須がしっかりと持ってきてくれたところはよかったのではないかなと思いますけど、本当に戦前に得ていた手応えとはあまりにも違いすぎて、ちょっと私自身もショックを受けているような状況ですかね。
-明日、復路のポイント
そうですね、シード権とちょうど4分くらいですので、もう開き直ってといいますか、思い切って6区から攻めていくしかないかなという話を選手たちにしようかなとは思ってます。こういう順位でも負けない心というか、そのあたりは作ってこれたと思ってますので、復路、しっかりと挽回できるように、明日の5人、頑張らせたいと思います。
-目標はシード
そうですね。走るからにはそこはしっかりとやっていきたいなと思っております。
-復路のキーポイントは
当初は8区が非常にジャンプアップできる区間だなと思っていましたので、8区がキーポイントかなと思うんですが、まあ本当に5人全員が、キッチリと攻めた走りをするというのが大事になってくるかなと思います。
-優勝の創価大学の走りを見ていて
1区の福田くんのところから、音声だけで見れなかったんですけど、やはり一人一人が力強いといいますか、ここに本当にかけてきたんだなって言ったらいいんですかね。そういったかける、非常にかける力を感じました。
2021.01.02
――往路を振り返って10位について。
合田はきっちり仕事をしてくれた。2区のラジニは、もう少しいいタイムで走ってほしかったというのが本音なんですけど、最低限の走りはしてくれましたので、60点くらいかなと。3、4区については、新戦力の新井、佐藤を起用しましたけど、本来であればエースの吉原を起用という形を取りたかったんですけど、11月下旬に疲労骨折して(左の腓骨)間に合わなかったのでここは思い切って、新戦力の新井と、佐藤に託しましたけど、やはり初の大舞台ということで、彼らにとっては荷が重かったのかなと思います。ただ三年生なので、いい経験できましたし、これを来年にしっかりつなげてほしいなと思います。
――5区で石川君が順位を上げた
やはりキャプテンの意地をしっかり見せてくれました。予選会も彼が走らなきゃいなかったんですけど、気持ちの面で、私が外してそれを機にこの二か月ちょっとで、よく状態を上げてこれたと思いますので、本当に4年間、4年連続で走ってくれて、彼には本当に感謝してますね。彼じゃなかったら、あそこまで順位を上げてなかったから、本当に思い、気持ちを感じましたね。
――往路トータルで見ると
うちとしては5番から、最低でも7番以内で終えたかったというのが本音なんですけど、やはりエースの吉原が使えなかったということで、そう考えてみたら、できとしてはですね70点くらいかなとは思いますね。
――復路は
フレッシュなメンバーですので、若いチームでもありますので、失敗を恐れず、思い切ったレースをしてほしいなと思います。
2021.01.02
―レースを振り返って
前半のところで1区2区で流れに乗るつもりではやってたんですけれども、1区から遅れてしまったんで。その流れを挽回できる部分がなかったので、ちょっと後手後手に回ってしまったのかなというところで、なかなかいい点も見つけづらい内容だったのかなと思います。
―7年ぶりの出場
まずうちは今日に関しては5人しっかり経験ができて、本人たちなりに課題を持って走れたようなので、この経験を糧にじゃないですけど、次の自分たちが何をやらなければいけないのかっていうところを明確にして、このいい経験になったのかなという風に思いますね。
―以前との違い、改めて感じた箱根の難しさ
やはり単独走で高速化してるこの箱根駅伝というものを戦うっていうのは難しいものがあるなとは感じました。今日は日差しと山の低温のところが普段なかなか経験できない部分なので、こういったところは選手も経験できて良かったのかなと思います。私自身ももっとタフな選手を作らなければいけないなという気持ちにはなりましたね。
-評価として選手はどれぐらい力を出せたか
70%ぐらいですかね。内容としては。
―レース前はどんな声かけをして送り出されたのか?
区間5番から15番ぐらいの設定タイム、通過タイムの幅を持たせて各定点で設定はしてたので、選手たちにもこれは無理なくいけるレースなのでしっかりこのあたりの各定点のペースを頭に入れていくようにっていう指示はしてましたね。
―幅を持たせた狙い
選手個人個人の調子もありましたし、区間適正でしたり、本人たちの目標の順位でしたり、そういったところを加味して各区間ごとに変えて設定タイムはしてましたね。
―今回は無観客の大会
沿道の方たちも自粛されてたと思うので、例年に比べれば静かな箱根駅伝だったなとは思いますね。
―復路に向けて
復路はうちも一斉スタートなのでここは気持ち切り替えて一つでも上の順位を狙っていくという一斉スタートの中での順位変動をしっかり意識して走ってもらいたいなとは思います。
―単独走になった往路とは戦い方も変わってくる
人と競う部分があった方がより駅伝をやっている気持ちにもなりますし、一つでも上にいきたいっていう気持ちが大きくなると思うので、そのあたりは競った展開をできればなと思います。
―創価大の往路優勝
やはりエース格がいてもソツなく安定した走力、コンディショニングが大きかったのかなと思いますけどね。実力のある選手も力を発揮できてない大学さんが多かったのかなと思うので、そのへんのコンディショニングの差が出たのかなと。今日は風が強かったので、そういうタイトな状況の中での練習をしっかりやれてる大学さんですとか、そういったところの差が出たんじゃないかなと思いますね。
―日差しや山の低温は想定とは少しずれた部分
想定はうちもしてはいたんですけど、この初出場という選手も緊張する中でしたので、思いの外そういうのをなかなか前向きを条件を捉えられてなかったのかなと思いますね。
2021.01.02
関東学生連合・弘山監督
◆レース全体を振り返って
今日は1区は、まあ先頭からの秒差も考えて、よく走ったと思ってるんですけど、そのあとですね。ちょっと思うような走りが4人ともできなくて、2区以降は悪い流れになってしまったかなと。
◆当初のプランは?
プランは、1区次第でいい位置で来るだろうと予測のもと、2区で後ろから追いかけてくる大学に、後半はついて、シード権内、まあ10位位内、もしくは前後あたりで山登りまでタスキを渡すと。山の杉浦は適性あると思ったんですけど、そこで10位位内でゴールするって青写真は描いていたんですけど、ちょっと、描いた通りには全くいかなかったですね。
◆スタートは良かったが後半がうまくいかず?
そうですね。まあ、ペースが速かったらどうだったかとかありますけど、あの展開では最後のところなので、よくあの秒差でもってきたんじゃないかなと思います。
◆復路
復路も力ある選手をそろえてますので、少しでも一斉スタートから。一斉スタートですよね?多分、何校か。まだ把握してないですけど、まあそこでなんとか勝負に加わって少しでいいレースをして終えたいなと思います。
◆復路のキーポイント
キーマンはやはり出だしの6、7ですかね。そこがやはり今日見てると、そこで流れに乗れないとですね、競争に加われないと、うん。なかなかこの舞台で持っているもの出すっていうのは、なかなか1人で走るのはむずかしいと思うんですね、よっぽど力がないと。6、7でどれだけ流れに乗って、そのまま一斉スタートからの競争に加われるかどうかですね。
◆最終目標
タイム差をまだ全然把握できていなくてですね、復路さえは目標にしていた10位。そこまでいければいいのかなというふうに思いますね。風向きとかまだ調べてないので。まあでもしっかり競争したいですね、それを経験させたいですね。
◆沿道からのお客さんの声援がなかった大会
そうですね。声援がほとんどなかった。もちろん拍手はありましたけど、何重にもなる人垣がなくて、まあ拍手はしてもらいましたけど、ただ連合チームの学生って今回初めての箱根駅伝なので、もちろん。TVで見てはいたと思いますけど、実際走った経験としては初めてで、あまり前との比較はあまりないと思うんですよね。ですから一生懸命、目の前のことに集中して走ったと思います
◆創価大の優勝
レース全体は見てないので、ラジオで聞いていただけなので、運営管理者から。まあでも前回シード権を取ってますし、各種記録会、今回メンバーに入っていない選手の記録がすごい良かったので、相当創価大さんのレベルが高いんだなっていうのは、認識していましたので。往路優勝までは予測していなかったですけど、相当上に行くだろうとは思っていました。
◆初出場から間もない創価大優勝の影響が連合チームへの刺激は?
強化の仕方が、まあそれぞれ違う中で、各大学さん、指導者、そこの学生、もっというと大学がどういうことを感じて、どう取り組むか次第で、その期間は変わってくると思うので、そういう可能性を自分たちがどう見いだすかだと思うんですね。何をしてどう見いだすかなので、そういうことがなんかキッカケになるような、どういうふうに捉えるかどうか、それぞれ次第だと思いますね。単に希望を見いだしたところで出られるわけじゃないので。それで何をするか、どういう気持ちで日々を過ごしていくか、やるかどうかだと思います。
2021.01.02
往路優勝 創価大学 榎木和貴監督
Q:4区で先頭に立ちました。レースを振り返っていかがですか?
A:自分の中の理想的な展開としては、
5区で先頭争いまでいけばいいかなと考えていたのですが、
3区、4区で先頭が見えるところまできて、4区の嶋津が先頭に出てくれて、
そこも予定外の走りをしてくれたので、本当に頼もしく思います。
Q:明日の復路を戦うポイントを教えてください。
A:予想していなかった往路優勝ですので、先頭を走る喜びを楽しみながら、
残りの5区間の選手たちが走ってくれればいいと思っています。
5区 三上雄太選手
Q:初めての箱根駅伝で往路優勝のフィニッシュテープです。
どんなお気持ちですか?
A:走り切ったことで出し切ったというか安心しかないので、
今は、その気持ちでいっぱいです。
Q:初めての5区、後ろから追いかけてくる選手もいましたが、
振り返っていかがですか?
A:1区から4区までの選手がいい順位で持って来てくれたので、
あとはその流れをしっかりと作るのを心がけて走りました。
Q:明日の復路のメンバーに、メッセージをお願いします。
A:復路にもメンバーがそろっているので、
この流れをゴールまで持っていってほしいと思います。
ありがとうございました。
2021.01.02
日本人1年生の歴代2位の1時間2分5秒
Q:おめでとうございます。3位でもらった襷を先頭に押し上げました。
どんな気分ですか?
A:コロナ禍で開催していただきありがとうございます。
感謝の気持ちを持ってしっかり走り抜くことができました。
Q:先頭に立った瞬間はどんな気分でしたか?
A:苦しかったんですけれど、4年生の3人が最後の箱根駅伝なので、
しっかりそのことを心の奥に秘めていたので、思い出しながら走ることができました。
Q:東海大学の3区区間賞は佐藤悠基選手以来です。
A:目標にしてしっかり走っていたので、うごくうれしいです。
Q:この後は同級生の佐伯選手、山には西田先輩が待っています。
次のランナーに向けてひと言お願いします。
A:佐伯は僕と一緒に張り合ってくれたので、頼りになる同級生だと思います。
西田さんも、練習で引っ張ってくれたので、あとは任せたいと思います。
2021.01.02
通訳はルカ ムセンビ選手
Q:ヴィンセント選手、おめでとうございます。
前回は3区で区間新。今年、2区を走りました。どんなコースでしたか?
A:去年のコースはそんなに難しいコースではなくて、
今年の2区は、結構チャレンジなコースでした。
Q:上りというのはきつかったですか?
A:もちろん、きつかったです。
Q:14人を抜いて、新しい記録も作りました。この数字はどうでしょう?
A:まずはよかったです。
今年の最初のレースだからモチベーションを上げるために、いい記録を作りました。
Q:これからも素晴らしい走りを見せてください。おめでとうございます。
A:ありがとうございました。
2021.01.02
Q:見事1区区間賞、今のお気持ちを聞かせてください。
A:率直な気持ちとして、うれしいというのが第一です。
Q:今日の1区は、驚愕のスローペースで始まったと思います。
後半にかけてのレースプランはどうだったんですか?
A:もともと去年みたいなハイペースを想定していたところなので、
今回のようなスローペースは想定外でしたが、
六郷橋のところからついていくのを忘れないで、
そのまま逃げ切ったというのが今回のレースプランです。
Q:各校実力者がそろう1区での勝負になりました。
あらためて振り返っていかがでしょうか?
A:今回のようなレースでしっかり結果を出すことができたというのは
今後の陸上人生においても自信につながると思います。
2020.12.26
「3区いくぞ!一緒に心中するつもりで使うから。」
この言葉は、全日本大学駅伝の前日、明治大学・山本佑樹監督が3年・手嶋杏丞選手に送った言葉です。
前回の箱根で往路区間を任された実力者の手嶋選手は全日本を前に、コンディションが上がらず苦しんでいました。
大会前日まで補欠予定でしたが、山本監督は手嶋選手の起用を決断。
結果、全日本大学駅伝で3位という好成績を残した明治大学。
手嶋選手は3区7位と「最低限の走りしか出来なかった」と悔やみました。
しかし、「調子は上がってきている」と話す明るい声からは箱根への覚悟と自信が感じられました。
着実に力が付いている明治大学。強い明大を箱根路で示します。
鶴見中継所実況担当
文化放送 土井悠平
2020.12.22
「このチームで1つ大きな花を咲かせたい」
「手ごたえを感じている。このチームで1つ大きな花を咲かせたい。陸上部は今年100周年で、新しい100年を紡いでいきたい。」
箱根駅伝最多の優勝14回を誇る古豪・中央大学を指揮する藤原監督はそう語りました。
その「新しい100年」を輝けるスタートにする力を持っているのが1年生の吉居大和選手です。
日本選手権13分25秒87で、自身の持つU20日本記録を更新。さらに10000mでは藤原監督の持つ中大記録を塗り替えました。
これからも数々の記録を更新していくであろうスーパールーキーは箱根駅伝に向けて
「区間賞を狙って走りたい。とにかく前で。」と
臆するところはありません。
中央大学・吉居大和選手。
夢舞台でどんな走りを見せてくれるのか、胸が高まります。
小田原中継所実況担当
文化放送・山田弥希寿
2020.12.19
「往路は全てがキーになる。」
前回総合5位に輝いた東京国際大学。
その原動力にもなったエース・伊藤達彦が卒業した新たな東京国際を指揮する大志田秀次監督は、往路にヴィンセントをはじめ、強い選手からどんどんと投入していき、往路6位、最終的に総合8位以内でゴールしたいとレースプランを明かしました。
「最後に選手と嬉し涙を流せるように頑張りたい。」と話す大志田監督の表情からは、箱根に向けての力強い決意が感じられました。
東京国際が往路からどんな流れを作り出していくのか、注目です。
鶴見中継所実況担当
文化放送 土井悠平

2020.12.18
「コロナに負けたくない」
コロナ禍で、他大学の多くがオンラインを活用した取材対応を取るなか、帝京大学・中野孝行監督は、「感染対策をしっかりすればスポーツもできることを示したかった」と、対面取材にこだわりました。
そこに、中野監督のスポーツ、箱根駅伝へ懸ける強い気持ちが伝わってきました。
前回箱根では、わずか3秒差で総合3位を逃した帝京。10000Mの帝京大学記録を更新した星岳主将に加え、小野寺、増田、鳥飼、中村、遠藤といった充実した上級生が一丸となって、帝京大学史上最高の総合3位以内を狙います。
鶴見中継所実況担当
文化放送 土井悠平

2020.12.16
全日本優勝の駒澤大学。
エース・田澤廉選手、実績と安定感十分の4年生・小林歩選手と加藤淳選手、フレッシュなルーキー・鈴木芽吹選手など、層も厚く、箱根駅伝に向けても優勝の最有力と言って過言ではありません。

選手たちも口々に「優勝」と語るのに対して、一方、指揮官・大八木監督は「総合3位」と当初の姿勢を崩しません。
記者からその点を訊かれると大八木監督も「往路優勝すればその流れで優勝を」と、優勝が視野に入っていることは認めているんですが、「優勝を目指します!」とは言いません。
その心が垣間見えたのが、優勝のための条件として「ミスをしないこと」を挙げたこと。
「優勝」と言って選手にプレッシャーをかけるのではなく、「3位」は'それぞれが実力を発揮しなさいよ'という親心のようなメッセージを感じた次第です。
実力のある熱い選手たちと、いつもより冷静な指揮官。
13年ぶりの箱根総合優勝に向けて、本当の意味で準備が整っていと言ってよいでしょう。

写真提供:駒澤大学
2020.12.16
2019年度の箱根駅伝は総合13位で
あと一歩のところでシード権を逃した拓殖大学。
今年の箱根駅伝予選会では9位ながら、8年連続で本戦に駒を進めました。
拓殖大学で最注目はケニア人留学生、2年生のラジニ選手。
前回の箱根では2区で区間2位タイ。
今年の箱根予選会では全体のトップでゴールで駆け抜けるなど、
拓殖大学に、なくてはならない存在です。
そんなラジニ選手。日本は「寒い...」と笑いながら話してくれました。
予選会では「寒くなければもっと走れた」と
本戦でも当日の気温がポイントになりそうです。
2区での起用が予想されますが、相沢晃選手の持つ1時間5分57秒を突破できるのか!?
どんな走りをみせてくれるのでしょうか。
ちなみにラジニ選手の紙をカットしているのは
自分自身の髪もカットしているという4年生の青柳拓郎選手。
2人の髪型にも注目です!
2020.12.15
2年ぶりに箱根路に挑む城西大学。
チームを引っ張ってきたのは菊地駿弥キャプテン。
チームが箱根駅伝出場を逃した前回箱根予選の直後にキャプテンに就任し、以降「言葉と力で」チームを率いてきました。
筆者が印象に残っているのは9月21日の平成国際大学記録会。
城西大学から24人(+五十嵐真悟コーチも)が出走した10000m2組。
先頭を引っ張った菊地選手は、たびたび後ろを振り返りながら後輩たちに声をかけ、多くの後輩の自己ベスト更新をアシストしました。
その姿だけでも、強烈なキャプテンシーを感じるのですが、すごいのは言葉。
選手には「速い人が勝つのでなく、勝った人が速いんだ」と言い、鼓舞してきました。
予選会前には「みんなのミスくらいは自分が稼ぐ」と仲間をリラックスさせました。
3年生の終盤までBチーム、4年目の三大駅伝にして初エントリーとなった貴田勇斗選手(4年=中部大第一)に対しては「最後に勝てばいい」と言葉を送りました。
貴田選手はその言葉が忘れられないそうです。
競技面でも、人としても尊敬を集める菊地選手。
その菊地選手は箱根駅伝を「ヒーロー」だと語ります。
かつて箱根路を3度経験した兄・聡之さんの姿を見てそう思ったそうです。
「ひとりの力をみんなの力に」
チームみんなのために駆け抜けてきた菊地選手がヒーローになる時が近付いています。

写真提供:城西大学男子駅伝部
2020.12.15
7年ぶりに箱根路復活を果たした専修大学。
キーマンは監督就任5年目を迎えた長谷川淳監督...
「傾聴」を大切にチームを引っ張ってきた茅野雅博キャプテン...
名門・佐久長聖高校から入学してきたフレッシュな木村暁仁選手...
挙げれば多くいると思いますが、文化放送が目を付けたのは柴内康寛コーチの存在。
柴内コーチ、専修大学時代は84回大会箱根駅伝にも10区で出走し、警視庁時代にはニューイヤーにも出場した経験を持ちます。
その後教員免許の取得や、動作解析をするベンチャー企業での勤務を経て、2018年の夏、専修大学のコーチに就任しました。
就任して最初の仕事は、夏合宿に参加できなかった選手の面倒を見ること。
当時、故障をしていた森島選手、小林純選手を連れて、高尾山から陣馬山を7時間歩いたこともあるそうです。いわゆる「エリート」ではない選手とともに、チームを底上げしてきました。
その柴内コーチが声高に語ったのは、『選手たちには専修大学の誇りを持ってほしい』ということ。
専修大学の歴史は古く、かつては明治・法政・早稲田・中央とともに「五大法律学校」の一校としても知られています。箱根駅伝の舞台においても、1934年の第15回大会に初出場を果たし、優勝経験もある伝統校です。
しかし、早稲田が「W」を誇るように、中央が「C」をつけて胸をはるように、専修大学の選手は「S」にプライドを持てているのか...
歯がゆさを感じていた柴内コーチは
「みんながそういう気持ちでユニフォームを着てるから弱そうに見えるんだ。自信と誇りを持って走っていればチームに活気がつくし、負けられないという雰囲気になる」と選手たちに活をいれたそう。
伝えてきた方法は言葉だけではありません。
その一つとして、ユニフォームも変えました。
印象的な緑のSの字は刺繍に、そして背中には麻の葉文様(今風に言えば禰豆子の着物の柄です)が入ります。
日本の伝統的な文様を背に背負い、重みが増したSを胸に、走る姿そのものがチームのテーマ『伝統への挑戦』の体現になるように。
指導者たちは、選手のために、母校の誇りのために、改革を行ってきました。
箱根路では選手たちが『伝統への挑戦』を見せてくれるでしょう。
2020.12.13
箱根駅伝には、自チームの襷を掛けずに走る10人の選手がいます。
関東学生連合チームです。
学生連合は、箱根出走経験がない選手の中から各校1人、予選会の成績がよかった選手が選ばれます。
メンバーは16名。16の大学から集まった、最初は顔も名前も知らないライバル同士が、予選会から2ヶ月と少しでチームになります。
「なります」という表現は適切ではないかもしれません。
というのも、学生連合チームに取材をさせていただき、この記事を書いている12月13日の次点では、まだチームとは言えない雰囲気を感じたからです。
正確に表現するなら「チームになろうとしている」と言った方が良いでしょう。
今回チームを率いるのは筑波大学の弘山勉監督。
弘山監督は前回大会、チームを26年ぶりに箱根路に導きました。
今回は予選会次点となり、学生連合チームの監督をオファーされました。
しかし、「学生連合は箱根未出走の選手」という条件で、学生連合に筑波大学の選手はいません。
弘山監督も当初は引き受けるか否かを迷ったとのこと。
それでも前を向く弘山監督は、学生連合の存在意義について語ります。
第95回大会で箱根を走った相馬(崇史=現4年生)が、「ものすごい大会だ」と言って大興奮でチームに帰ってきた。
その代が「本気で箱根に出たい」と言ってチームを変えた。それはまさに学生連合があったからこそ。
箱根を走った選手の熱は、それがたった一人でもチームを変えます。さらに
特別な枠が与えられ、それはたった1枠と言え16大学。
給水、OB、教職員、学生...さらにその裾野の人数を考えると、ものすごい数。
この1枠のおかげで多くの人が箱根駅伝に参加できる。
学生連合チームの存在意義を、身をもって感じた弘山監督は熱く語りました。
弘山監督、この大会への抱負は
各選手がチームに興奮を持って帰って、
ライバルチームが強くなったとしても
『今回学生連合チームに参加してよかった』と言ってもらえるチームにすることが目標
シード権獲得相当の目標とともに、それぞれがどれだけ大きなお土産をチームに持ち帰るのか。
箱根駅伝当日は、
母校のユニフォームに学生連合の白い襷をかけて、それぞれの思いを運びます。
