車いすラグビー日本代表 池崎大輔選手 「イギリスに負けて、今も悔しい。決勝戦は見ていない」~9月14日 ニュースワイドSAKIDORI

車いすラグビー日本代表 池崎大輔選手 「イギリスに負けて、今も悔しい。決勝戦は見ていない」~9月14日 ニュースワイドSAKIDORI

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車いすラグビーの日本代表のエース、池崎大輔選手が、14日、
文化放送「斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI」内
『応援!ユニバーサルスポーツ』に、先週に続いて出演。
東京パラリンピックの準決勝・イギリス戦に敗れ、3位決定戦・オーストラリア戦に
向かう時の気持ちを語り明かした。

東京パラリンピックの車いすラグビーの下馬評は、日本、オーストラリア、アメリカが
3強で、このいずれかが優勝するのではないか。中でも予選リーグが同じ日本とオーストラリアが再び決勝で激突するのではないか。そうした予想が多かった。
実際、大会前に行われたメディア向けの取材でも、イギリスチームに関する質問は少なかった。しかし、ふたを開けてみると日本はイギリスに敗れた。

先週に続いての出演となった池崎大輔選手に対して、斉藤一美キャスターがこう切り出した。「世界の車いすラグビーの勢力図は変わったのか?」
これに対して、池崎は「フランス、デンマーク、イギリスとヨーロッパ勢がすごく力をつけているな、と感じました。コロナ禍でチーム練習ができない中、研究、分析、また個のパフォーマンスを上げるためのトレーニングをやっていたのかな。対戦してそう感じました」

日本代表の要、池崎、池、島川(ハイポインター:障害の比較的軽い選手)は、準決勝でイギリスのローポインターに苦しめられた。
ローポインターとは障害の重い選手。車いすの形状も装甲車のようなハイポインターのものとは異なり、カブトムシの角のようなバンパーをハイポインターの車いすに
引っかけ、動きを止める重要な役割がある。
さらに、今回のイギリスのローポインターは、味方と連動し、日本のハイポインターの進路を日本が攻撃に移る前の段階で懸命に塞ぎ続けた。
スピードこそハイポインターに劣るが、その仕事ぶりは勝敗を大きく左右する。
それがローポインターなのだ。

イギリスは、日本に勝つため、ローポインターの強化を図った。日本の池崎、池、島川をフリーにしてしまうと大量失点で負ける可能性が大きいため、池のパスの選択肢を減らし、そのパスコースを塞ぐ(あるいは乱す)戦術を徹底的に考え抜いたことがうかがえる。日本の完敗だった。

それにしても、イギリスに負けた後、どうやって気持ちを切り替えたのだろうか。
ここでも池崎らしい答えを訊くことができた。
「チームで話し合いながら、自分たちは今、何をしなければならないのか。
どこを目指すのか。3位決定戦で勝って終わろうと考えました。たくさんの人に支えられた
ことを思い出し、明日の朝までに切り替えようと。でも、気持ちを切り替えることができたのは、3位決定戦のオーストラリア戦のコートに立ち、オーストラリアの国歌が流れた瞬間でした。つまり試合の直前です…。
意外とこういう顔していますけど、メンタル、弱いので(笑)」

スタジオは爆笑に包まれる。池崎が続けた。
「引きずってしまうんですよ。今も悔しいんですよ。でも、オーストラリアチームはロンドンとリオのパラリンピックで連覇しているから、国歌が(会場で)流れているんですよ。それを聞いた時、余計悔しくなっちゃって。どうしようと思っていました。でも日本の国歌が流れたとき、ここまで来たら自分の力を全て出そう。自分らしく、自分のプレーをしようと、仲間を信じて、チームを信じて、たくさんの人の思いも背負ってやろうと考えて、やっと、切り替わった。吹っ切れました」
宿敵オーストラリアだったからこそ、3位決定戦で燃えることができたのだろう。

東京パラリンピック取材レポーターでもあった松井佐祐里アナウンサーが、「3位決定戦の日本代表の笑顔」について訊くと、池崎節がさらにヒートアップ。
「悔やんでも仕方ないし、常に前進しなければならない。自分たちの情けない姿を
見せたら、自分たちを応援してくれた人たちにも申し訳ない。自分たちは金メダルを
獲ると言って、獲れなかった。笑顔になっていた自覚はないけど、最後、自分たちの全力の姿を見せなきゃいけないという思いで、笑顔になっていたのではないかな」

最後に、斉藤が訊いた。来年の世界選手権、そして3年後のパリ・パラリンピックを
池崎はどう見据えているのか。
「自分自身をどうするか、どう成長するかを考えたい。現役はもちろん続ける。3位で終わるわけにはいかない。頂点に立ってから引退する。車いすラグビーイコール池崎大輔なので、これからも車いすラグビーにかかわる。前回の世界選手権では優勝しているので次は連覇。3年後のパリはしっかり世界一!3年後に向けてモチベーションを上げる、今はそういう時間にしたい」
池崎は自分に言い聞かせるように、そう締めくくった。

斉藤は東京パラリンピックで金メダルを獲ったら、池崎に焼肉をおごるという約束をしている。しかし斉藤は、その約束の前倒しを提案した。
「来年10月、デンマークで行われる世界選手権で金メダルを獲ればごちそうします」
斉藤の厚意を訊いた池崎は・・・
それはラジコのタイムフリーで確認してほしい。

車いすラグビー日本代表の物語は、3年後のパリ・パラリンピックに向かって
静かに、そして力強くすでに始まっている。 

『斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI』は平日午後3時30分~5時50分、文化放送(AM1134KHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。
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