「林芳正氏の外務大臣起用は、安倍元総理に対する岸田総理の対抗人事」と安積明子氏 ~ニュースワイドSAKIDORI

「林芳正氏の外務大臣起用は、安倍元総理に対する岸田総理の対抗人事」と安積明子氏 ~ニュースワイドSAKIDORI

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特別国会が10日に招集され、岸田総理大臣が第101代総理大臣に選出された。
岸田総理は直ちに組閣を行い、同日中に第2次岸田内閣が発足する。
第2次岸田内閣の顔ぶれは、外務大臣以外に変化はあるのか?
政治ジャーナリストの安積明子氏が電話で生出演し、解説した。

外務大臣に内定している林芳正氏以外、
大臣の顔ぶれに変化はあるのかどうかについて安積氏は、
「第1次岸田内閣は10月の4日に発足し14日には衆議院が解散したので、
ほとんど何も仕事をしないままだったためメンバーの変化はないと思う。
とは言うものの、大臣、政務官が何人か落選しているので
そのポストには新しい顔が並ぶことになる」と述べた。

林氏を外務大臣に据えた岸田総理の思惑について、安積氏は、
「岸田内閣は、官房長官も自民党幹事長も自らの派閥からは出していない。
内閣を盤石にするための基盤強化のため、宏池会の座長で
派閥内のナンバー2の林氏を外務大臣に充てたと思われる。
これまで文科大臣、農水大臣を歴任し、2012年には自民党総裁選に立候補している。
これは岸田総理よりも早い立候補。つまり、かなり豊かな
政治経験の持ち主であることも外務大臣登用の理由であると思う」と説明した。

一部のメディアが、“安倍元総理が怒っている”と伝えていることについては、
「これは選挙区の関係に理由がある。
林氏は今回の衆議院選挙で参議院から鞍替えをし、山口3区から立候補し当選した。
この山口3区は元々、河村建夫氏の選挙区だったため、
河村氏の選挙区を奪ったように見られている。
ところが山口県は次の衆院選から、4区から3区に減らされる方向が固まっている。
そのため安倍氏の選挙区に影響が出るのではないかと言われている。
林氏は小学校から高校まで下関市内の学校に通い、下関市はいわば地盤。
しかも父親の林義郎氏、そして祖父も高祖父も地元選出の衆議院議員で、
地元の交通会社やガス会社の経営陣も林一族が占めているという背景があって、
下関市は林氏の地盤と言える。
ところが下関市は安倍氏のお膝元でもあるため、そこでの争いを避け
3区からの出馬となったのだが、安倍氏にとっては脅威であることに間違いはない。
その上、安倍氏は今回の選挙では、前回よりも約2万票も
獲得票数を落としていることもあり、
いずれ選挙区を林氏に奪われるのではないかという
危機感を持っているようだ」と分析した。

こういう背景があることで、今回の外務大臣登用は
岸田氏の挑発人事ではないかと一部で囁かれていることについては、
「挑発人事とは言い過ぎで、対抗人事と言ったところだと思う。
林氏は岸田総理より4歳年下で、自分の後釜には林氏を据えようと考えているようで、
宏池会の勢力の拡大を狙っているのだと思う。
この人事は安倍氏にとっては面白くはないだろう」と述べた。


ここで斉藤キャスターが
「18歳以下への10万円給付を自民党と公明党が合意した。
内容は年内に現金で5万円、来春にクーポン券で5万円。
これは両党の言い分を通した形での着地点と考えていいのか?」と質問。

これに対し安積氏は、
「着地点ではあるのだが、様々な矛盾がある。
公明党は未来応援給付ということで、18歳以下に一律で10万円給付を主張していたが、自民党が強く推す貧困者対策という色を入れなければならなくなってしまい、
所得制限を設けることで妥協した。
ところがこの制限によって給付が受けられない人が結構いて、
そこからは不安の声が上がっている。
公明党にとっては18歳以下に一律で10万円給付は
今回の選挙戦公約の目玉政策であったがため、
今回の合意は痛いと思われる」と分析した。

続いて「マイナンバーカード新規取得者へのポイント付与の件だが、
当初はひとり3万円分と言っていたが、
今朝、自民党と公明党はマイナンバーカードを持っている人へ
2万円のポイント付与で合意した。この減額の意味するとこは?」という
斉藤キャスターの質問に、

「3万円分の付与はばらまきと受け取られる、という
自民党からの反対の声が強かったと言うことだろう。
新規にカードを作った人に5000円分、
健康保険証として使うための手続きをした人に7500円分、
預貯金口座とのひも付けをした人に7500円分を
それぞれポイントとして支給するというやり方は、
国民のカネの流れを把握するという自民党の思惑が
色濃く出た結論と言えるだろう」と述べた。


ここで水曜コメンテーターで作家の古谷経衡氏が
「公明党は安倍政権の時よりも岸田政権の方が
組みやすいのではないだろうか?」と質問したところ、安積氏は、
「岸田総理が所属する宏池会は中道で、公明党と近いと思う。
ただ問題は維新の会だ。比例の得票数では維新会の方が公明党よりも100万票上で、
自民党としてはどちらと組んだ方がいいのか、考える余地があると思う。
特に自民党が目論んでいる憲法改正では、
それに難色を示している公明党と組むより、改憲を歌っている
維新の会と組むことが充分考えられる。
公明党との連立は維持されると思うが、場合によっては
組み方を変える可能性があることは否めないだろう」と答えた。

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