第7回 11月17日放送 ゲスト:ベジレボ代表 中山潤さん2019/11/24 07:00

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今朝のゲストはベジレボ代表、アスリート農家としてご活躍中の中山潤さん。え??アスリート農家っていったい何なんでしょう??
「僕自身が、学生の頃からずっと陸上を続けているアスリートなんです」と、中山さん。
そのアスリートとしてスポーツで得た精神的・肉体的経験を「畑」というフィールドで農作業のために活かしたらどうなるだろう?という想いでチャレンジを始めたそうです。

とはいえ、中山さんがそう決断したのにはあるきっかけがありました。大学卒業後、10年間は外食産業のサラリーマン。「食」をめぐる様々な情報に触れる機会が増えました。
「農業」への興味も芽生えて、あるとき、6畳程度の広さの市民農園を借りて野菜を育て始めます。ところが、その年の冬に大雪が降って畑は雪に埋もれてしまいました。
畑の雪かきをしながら「僕は趣味だからいいけど、これを生業にしている人たちはどうやってこの状況を乗り越えていくんだろう?」と気になって、
中山さんの「スポーツで鍛えた心・技・体で目の前のハードルを超えていく!」というアスリート魂に火がつきました。農家の後継者不足や耕作放棄地という課題を耳にしていたことも背中を押しました。
そのときの様子を中山さんはこう表現しています。「身体が『ぴくっ』と反応したんです!」その身体からのサインを信じて「僕がやらなきゃ」と動き出した中山さん。先輩方の教えを請いながら手探りで農家を始めました。
「とりあえず、種をまけ」と、教えてもらったそうです。「考える前に、感じろ」と。その教えに忠実に、今も、自然からの恩恵に寄り添う気持ちで日々の作業に臨んでいます。

畑があるのは、千葉県の成田市。台風15号では新しく建てたばかりのビニールハウスが吹き飛ばされて鉄くずになったそうです。葉物野菜も全滅。
「さすがにしばらくは状況が理解できなくて呆然とした」そうですが、その後、また、新たに種をまき始めたことを明るい笑顔で教えて下さいました。とにかく前向きで、元気いっぱいの中山さん。
来週は「アスリート」農家としての具体的な日々の農作業の様子や今後の夢などを伺います。

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