第10回 12月8日放送 ゲスト:埼玉県深谷市 産業振興部・産業ブランド推進室 福嶋隆宏さん②2019/12/15 07:00

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今朝のゲストは先週に引き続き埼玉県深谷市の産業振興部・産業ブランド推進室の福嶋隆宏さん。
深谷市が推進しているアグリテック集積戦略の一つとして10月に行われた「ディープバレーアグリテックアワード」について伺いました。

受賞者が決まる10月31日には、それまでの選考を経て選ばれた6社(プロダクト部門3社・コンセプト部門3社)が公開プレゼンテーションを行いました。その結果、見事最優秀賞を手にしたのは、
 *プロダクト部門 最優秀賞 グリーンラボ株式会社
 *コンセプト部門 最優秀賞 株式会社PROPELa
の2つです。グリーンラボからは、縦型の水耕栽培によってバジルの収穫量を108倍にするというアイデアにプラスして、農業を丸ごと楽しむ空間「アグリトピア構想」の提案もあったとのことです。
株式会社PROPELaからは農業の栽培履歴をシェアするアプリケーション開発の提案。
種から始まるすべての履歴データが蓄積されることで、たとえば地産地消の取り組みが進んだり、新規就農者のサポートが可能になったりするのだそうです。
「すごいですね!すごすぎて、ついていけない......」と驚きながらも、「食育・地元愛・教育にもつながりますね!」とおおいに感心する根本さんでした。

福嶋さんの所属する産業ブランド推進室では、モノではなく「産業」そのもののブランディングを行っています。
アグリテック集積戦略の他にも、「ベジタブルパークフカヤ」計画や、地域通貨「ネギー」の検討も進めているそうです。

「農業の現場とテクノロジーとの距離がまだまだ遠い。誰かが近づいていかないと、その距離は埋まらない」と感じている福嶋さんたちは、「深谷市がその任を担いたい!」とキッパリと宣言。
「渋沢栄一さんの『論語とそろばん』の精神で、実行していきたい」とおっしゃっていました。深谷市の農業の今後を、私たち「アグリの時間」チームもずっと注目し、応援していきたいと思います。

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