第18回 2月2日放送 ゲスト:株式会社アグリペイ代表 玄成秀さん②2020/02/09 07:00

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今朝のゲストも先週に引き続き、東京農大の大学院で研究をしつつ株式会社アグリペイ代表も務める玄成秀さん。アグリペイとして最初に取り組んだ大きなプロジェクトの一つ「農学原酒」についてお聞きしました。

農学原酒というのは、東京農大発の日本酒。玄さんや醸造学科の学生さんたちが中心になって「学生ならではのコンセプト」をつくり、埼玉県の小川町にある松岡醸造で作られています。
その、学生ならではというのはいったい何なのか。「ハイボールが流行っていることに目をつけて、炭酸などで割っておいしい日本酒をつくろうと思いました!」という答えに、根本さんは「斬新!」とびっくり。
これまでは、日本酒を「割る」ことは、タブーとされていたそうです。でも、実は私たちが普段飲んでいる日本酒は製造過程で「加水」されて調整されていることから、
「加水をしないままの原酒で販売して、飲む人が美味しいと感じる飲み方で飲んでもらおう」というアイデアが始まりでした。資金はクラウドファンディングで調達。
結果として、「農学原酒」は大成功し高い評価を得ることができました。2019年のフードアクションニッポンアワー(農水省主催)では、日本酒として唯一受賞しています。
東京・新宿にある伊勢丹本店で開催した角打ちイベントも大盛況のうちに終わり、これまでに作った分はすべて完売。次にこのお酒が市場に出てくるのは、4月以降ということです。

農業研究で世界のトップクラスを誇るアメリカのコーネル大学への留学経験をもつ玄さんですが、「東京農大も、全然コーネルに劣っていない」という確かな実感を得たそうです。
日本の農業のレベルの高さ、素晴らしさを世界にどう発信していくかを考えていきたいという言葉がとても頼もしい。
そして、これからも研究者と経営者という「二足のわらじ」を履きつづけたい、とこれまたキッパリと宣言。これからのご活躍を、私たちもずっと応援し続けたいと思います。
まずは、4月になったら「農学原酒」を割って飲みたい!お花見などにもよさそうですね。(販売時期などはHPやFacebookで情報チェックできるそうです)

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