ドコモ団塊倶楽部

放送レポート

10月3日 ゲスト:武田鉄矢さん

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テーマ:『海援隊デビューから37年!
        還暦を迎えた武田鉄矢が今、迫真の演技で伝える
           “降りてゆく生き方”とは!?』  

「理知的な人なんだけど、
 時々、大きくはずすことがあるので弘兼さんが心配で・・・」

ゲストは、弘兼憲史さんとは旧知の間柄で、
この番組を、弘兼さんが心配のあまり(!)
聴いてくださっているという武田鉄矢さん。

 この日は、お二人の仲のよさもあって、
 弘兼さんはフランクな語り口となり、
 武田鉄矢さんも
 “興奮して立ち上がって喋る”弘兼さんに
 「座って話しなさい」
 容赦ない“つっこみ”を入れる・・・と
 いつになく砕けた雰囲気の中での
 放送となりました。

番組は、今年、武田鉄矢さんが主演された映画
『降りてゆく生き方』を通じての団塊の世代の生き方について
時に真面目に、時に笑いに包まれながらお送りしました。
 
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人生のピークを過ぎたら年相応に落ちるべし

金八先生や楽曲がヒットした頃
「天下取ったような・・・。日本中の女が俺を見てるぜ!」
と思えた時期が“人生のピーク”で、
以後は、年齢を重ねたら重ねたなりに衰えるべき――
という持論を展開する武田鉄矢さん。

武田 「落ちるときは、落ちていこうぜ、弘兼さん!
     賞味期限は終わった・・・と思っておかないと。
     でも、賞味期限切れても消費期限はまだあるんで」

弘兼 「年齢を受け入れていく生き方の方がいいですよね。
     女性も、肌をきれいに・・・としていますけど
     年相応にいいシワがある方がいいと思います」

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降りてゆくススメ ~ 映画『降りてゆく生き方』

武田鉄矢さん主演の映画『降りてゆく生き方』
定年後の生き方=降りてゆく生き方を
町おこしや自然保護などのテーマとともに描いています。

武田 「てっぺんを目指して生きてきた団塊世代が
     ここからは降りていく・・・。
     降りるということはだらしのないことではなくて
     登った限りは降りてゆく、ということで
     “山に登った”という事実ができるわけだから
     降りるときは降り切ろう、と提案する映画です」

弘兼 「誰にも『死』というゴールが待っている。
     そこに“いい降り方”をしていこうということですよね」

武田 「てっぺんを目指すと、頂上は一点しかないけど
     降りていくとなると、360度を眺めることができ
    そのとき、初めて風景は広がるんじゃないかな」

弘兼 「なるほど、なるほど! 降りるときは
     自分が上がってきたところが全部見えるわけですね」


武田鉄矢さん主演の映画『降りてゆく生き方』
一般の劇場では上映されず、全国各地で“自主上映”されています。
DVD販売、TV放映、インターネット配信の予定もありません。

我が街、学校、地域のコミュニティなどでの上映を希望される場合は
作品ホームページなどを通じてお申し出ください。

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「発酵道」の著者が語る口噛みの酒とは

映画『降りてゆく生き方』制作にあたり取材を受けた
千葉県神崎町の蔵元「株式会社 寺田本家」23代目当主の
寺田啓佐さんに電話でお話を伺いました。

  取材のきっかけは、寺田さんの著書『発酵道』
  映画関係者の目に留まり感銘を呼んだこと。

  そのワケを紐解くと・・・  

寺田本家の酒造りにおけるキーワードその1“発酵”

“腐敗”と“発酵”は似て非なるもの。
お酒造りにおける“発酵”は
微生物が次から次へと“役割”を果たすことで成り立ちます。

寺田 「麹菌を入れ、お酒を甘くするとにより
     様々な菌=雑菌が集まってきて
     乳酸菌がやってきて、
     今度は酵母菌がやってきて・・・
     その酵母菌がおしっこをしてアルコールになるんです」

寺田 「いろいろな菌がそれぞれの役割を果たして
     バトンタッチし、命を燃やしながら
     次の世代につないでいくんです」

寺田本家の酒造りにおけるキーワードその2“玄米”

  “百薬の長”といわれた昔のお酒づくりには
  満足に磨くこともできなかった“玄米に近いお米”が
  使われていました。

お米を磨かなくても、おいしいお酒ができる!

寺田さんは過去に、玄米で病気から救われた体験から
土にまくと根が出て、芽が出て、やがて実がなる・・・“命のもと”
玄米に着目したのです。

寺田本家の酒造りにおけるキーワードその3“口噛みの酒”

大昔、巫女さんが噛んで吐き出したお米から
神様に奉納されるお酒が作られた・・・
と文献の中にも登場する“女性の口噛みのお酒”。

  ところで、男性の口噛みのお酒じゃダメなの??

  寺田さんが調査したところ
  “命のもと”を作る女性のほうが、男性が噛んだ場合と比べて
  うまく発酵させられるようです。

弘兼 「男性が噛んで作ったものは
     飲みたくないですね(笑)」

武田「 口噛み酒」・・・いかにもうまそうですね。
     自分の好きな女性に噛んでもらって
     「さと子の口噛み酒」とかいって
     商品化できないですかね?」

寺田本家のホームページはこちら

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団塊ホームルーム

“金八先生”が生徒になって点呼をとられる・・・
貴重な瞬間が生まれた『団塊ホームルーム』
今回の昭和レトロアイテムは『コッペパン』

町田忍さんのご近所のパン屋さん『タウンベーカリー長谷川』さんが
戦後から今に至るまで作り続けているコッペパンがスタジオに登場!

今回の“懐かし”キーワード

 ・戦後間もない頃の学校給食はコッペパン。
  ご飯はなかった。
 ・ちぎって、脱脂粉乳に浸して食べる
 ・昔は合成甘味料を入れていた

武田 「本当にこれが“おいしかった”よね?弘兼さん」

弘兼 「おいしかったというイメージもありますが・・・」

武田 「あなた、ワガママ坊ちゃんだな!
     俺ね、脱脂粉乳を残すヤツの気がわからなくて、
     好きじゃないけど“残す”ということがなぜできるのか?!
     あてつけに、脱脂粉乳をバケツごと飲んだことある!
     黒田節歌いながら。
     『こげんして飲むんたい!』」

町田 「ニオイがあるんです。
     援助物資ですから、船で運んできて
     変なニオイがつくみたいですね」

※この話題については町田忍さんのコラムも合わせてご覧ください。

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エンディングから

ともすると、重いテーマとなりかねない“老い”を取り上げ
真面目に語り合う場面もあれば
脱線(?)する場面も少なくなかった
“仲良し団塊コンビ”の武田鉄矢さんと弘兼憲史さん。

弘兼 「楽しかったですね。
     これでお酒があったら本当によかった!」

武田 「何言ってんだ!
     でも、遊びに行きたいなぁ~、このおじさんと。
     楽しいのよ、このおじさん」

石川 「二人、似てるところが
     いっぱい おありですよね(笑)」

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お送りした曲目

幸せの黄色いリボン / ドーン
  (弘兼セレクション)
友よ / 岡林信康、高石友也
  (映画『降りてゆく生き方』で武田鉄矢さんが歌った曲)
ぼくらのあり方 / 熊木杏里
  (映画『降りてゆく生き方』主題歌)※上映会場でのみご購入頂けます
私をたどる物語 / 熊木杏里
  (作詞:武田鉄矢さん)
あんたが大将 / 海援隊
  (弘兼セレクション)
思えば遠くへ来たもんだ / 海援隊

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武田鉄矢さんの名言・好きな言葉はこちらをご覧ください。

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