ドコモ団塊倶楽部

放送レポート

3月16日 ゲスト:三田紀房さん

テーマ
  “プレゼンの極意”―― 三田紀房

 
東京で桜(ソメイヨシノ)の開花が発表されたこの日、
「ドコモ団塊倶楽部」“ドラゴン桜”満開★
 
『クロカン』『ドラゴン桜』
現在連載中の『砂の栄冠』(ヤングマガジン)でおなじみ
漫画家の三田紀房さんをゲストにお迎えして
読者の心をつかむ“マンガの描き方”に通じる
“プレゼンテーションの極意”を伝授していただきました。
 
三田紀房さん、弘兼憲史さんの二人の漫画家が
マンガ制作法を紹介しながら
プレゼンに使えるコツを披露!
 
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(画像をクリックすると拡大します)
 
  また三田さんは
  番組名物「好きな言葉」のコーナーで期待通り(!)
  スケッチブックにイラストを描いてくださいました。(写真)
 
  この放送の終了後にその足で
  ワールド・ベースボール・クラシック決勝の地
  サンフランシスコまで応援に行くほど野球好きの>三田さんが
  スケッチブックに残したイラストとは・・・?
 
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▲上2枚の写真の弘兼さんのポーズの意味は・・・こちら



マンガの作り方は、プレゼンに活かせる
  
『ドラゴン桜』をはじめ、多くのヒット作を発表されている
三田紀房さんの元には
数々のコラボ企画の提案が舞い込むものの、
それらの企画提案のプレゼン(資料)で、
三田さんの心が動かされることはありませんでした。
 
三田 「時間もかかるし、
     ハッキリ言ってあまり面白くないし、
     プレゼンの時間が退屈なんですね。
     “こうやって、こうやれば
     もっと伝わりやすくなるのにな”

     考えていたんです」

 
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三田さんが生業としている「漫画」
“いかに分かりやすく作るか”が大前提。
 
span そこで先月、マンガをツールとした
 “プレゼンテーションのハウツー本”
 『プレゼンの極意はマンガに学べ』(講談社)
 刊行されました。
 
 つまらないプレゼンとは・・・
 
 説明が長い
 不要な表やグラフが多い
   上司に向けて作られている
 
三田 「どんどん説明が多くなって
     見せられる側の人からすると、
     何を見ていいんだかわからない」

 
弘兼 「もっと簡潔なものを――ということですね」
 
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三田 「漫画家は“いかにわかりやすく作るか”
     というノウハウを持っていると思うんです。
     そのノウハウを、プレゼンで悩んでいる
     サラリーマンの方に提供できたら」

 
弘兼 「漫画家は担当編集者に面白さをどう説明するか。
     “起承転結”“承”から入って、
     戻って“起”、それから“転結”と結ぶ、
     その見せ方をマンガの作り方に学ぶ、と」

 


マンガの法則を プレゼンの切り札に応用
 
読み続けられるマンガを描くコツ・法則は?
  
 キャラクターに対する「謎」をかける
 
 『ドラゴン桜』の主人公・桜木建二
 謎に包まれている――。
 
三田 「どこから来て、どこに帰っていくのか、
     一切描かない――というのを
     重要視してます」

 
 ヒントとなったものは黒澤朗監督の『用心棒』
 三船敏郎さん演じる桑畑三十郎。
 
三田 「正体がよくわからない、
     ミステリアスな方がキャラクターは“立つ”」

 
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 7割のリアリティ
 
 荒唐無稽な漫画でも、
 面白くするためにはリアリティが必要。
 
 三田さんが例に挙げた作品が
 吸血鬼が関係する事件が描かれた
 弘兼さんの『ハロー張りネズミ』15巻
 (「魔性の系譜 Part I」~「Part X」)
 
三田 「荒唐無稽なところから入っていって、
     リアリティでドンドン周りを固めていくと
     ものすごく面白い作品になる」

 
 稼ぎ頭をつくる
 
 漫画家を芸能プロダクションの社長と考えた場合、
 所属タレントに“稼ぎ頭”がいると安心。
 
 三田さんの場合
 様々な役をこなし、絵になり、ミステリアス――
 三田さんが求める要素を兼ね備えたキャラクター
 「ドラゴン桜」「桜木建二」が稼ぎ頭。
 
三田 「困った時はコイツを出しておけば
     作品が盛り上がる、成り立つ――
     というキャラクターが桜木なんです」

 
 「クロカン」の主人公「黒木竜次」
 (作品の枠を超え、役名・人物設定は異なっても)
 様々な役を演じ分ける稼ぎ頭に成長したキャラクターが
 桜木建二といえそうです。
  
 次のページをめくらせる工夫
 
弘兼憲史 さんがマンガを描く際に心がけていることも話題に。
 
 奇数ページの最後のコマを大切にする
   “引き”を作る
 
弘兼(読者にページを)『めくりたい』と思わせるんです」
 
三田 「次のページに
     めくる(ための引きの)強さを用意する。
     そこを工夫をするのが漫画家なわけです」

 
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三田紀房さんの最新情報
 
新刊『プレゼンの極意はマンガに学べ』
  (講談社/1,400円+税/発売中=2013年2月発売)
 
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今春 新連載スタート! 『モーニング』(講談社)
 
三田(これから)週刊2本ですね。
     経験はあるので。
     週刊2本、隔週1本、
     180ページくらい描いてた時期があるので
     何とかやれるかな、という感じですけどね」

 
弘兼 「大変だ」
 
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 三田紀房さんの最新情報は
 三田紀房オフィシャルサイトご確認ください。
 


お送りした曲目
 
LOVEマシーン / モーニング娘。
 (弘兼セレクション)
ウナ・セラ・ディ東京 / なかの綾
 (弘兼セレクション)
風をあつめて / はっぴいえんど
 
今日までそして明日から / 吉田拓郎
 
旅立ち / 松山千春
 (RN・たかこさんが初めて買ったレコード)
帰って来たヨッパライ / ザ・フォーク・クルセダーズ
 (三田紀房さんが初めて買ったレコード)
岬めぐり / 山本コウタロー&ウィークエンド
 


三田紀房さんの名言・好きな言葉(PC版)はこちらをご覧ください。
 
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