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diary

2016年10月3日 花から実へ

神無月
八王子の自然公園
空気はひんやり。
もう蝉の声は聞こえない。
虫の声も小さく
野鳥の鳴き声が幅を利かせてきた。
落葉が目立ち始めた。
転じて、浜松町
久しぶりの晴天で気温は高め
旧芝離宮恩賜公園に行く。
7日前のように蝉は出迎えてはくれなかった。
入り口を抜け、池に目をやると
先週は、手前に鮮やかすぎるほど「赤」を誇っていた彼岸花
その「赤」は朽ち
かろうじて茎だけが存在感を維持している。
萩も同様、盛りを過ぎ乾いた花が残っていた。
この1週間で花の季節はかなり進んだのだ。
池を左に感じながらソメイヨシノの待つエリアへ。
私が足を踏み入れると、
たった1匹アブラゼミが桜の幹から鳴き始めた。
それは、決して弱々しいものでない。
「おーい!俺が殿(しんがり)だ!まだ生きてるぞ!
来年また後輩が鳴く。また何かを感じてくれよな!」
そう言っていた。
・・・沁みた。
歩を進めると、金木犀の香り。
そのオレンジ色の小さな花は乾いた色になっていた。
その先に目をやると
生気溢れる曼珠沙華
たった1本踏ん張っていた。
それぞれの歩みがある、そう感じた。
今年もあと3か月。
もうひと踏ん張りしてやるか・・・。

花から実へ
花から実へ

彼岸から
彼岸から

しもつけ
しもつけ

孤高
孤高