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diary

2017年2月13日 冬の装い

先日、同い年の友人に男の孫が生まれた。
彼は、私より結婚や子供の誕生も早かった。
仕事もバリバリこなし、
紆余曲折はあったが、現在は立派な経営者だ。
「孫は目に入れても痛くないというよな。どうだ?」
友は私の言葉に被せるように反応した。
「孫には何でもしてやりたい。きっと甘やかすだろうなあ」
相好を崩す。
しかし、その後意外にも少し口を尖らせた。
「孫の名前なんだけどさ・・
息子の名前に俺の・・
俺のオヤジの一文字をとったんだ。
何で俺のじゃないのかな」
傍から見ればどうだっていいこと。
でも彼はかなり気にしている。
「俺が厳し過ぎたのか、それとも放任だったからか」
酎ハイグラスを円を描くように揺らした。
炭酸の泡が底から連なって上ってくる。
孫は子よりも可愛い
友の父親も孫を大層可愛がった、その果実なのだろう
私は言った
「順番だよ。きっと、お前の一文字は孫の子供に付くさ」
「そうだな」
少しだけ口角が上がった。
順番・・
季節だって、冬の後には春が来る。
人生もそうだ。
苦しい後には、頑張っていれば喜びが必ずやってくるはずだ。
振り返れば我が子供も社会人と大学生。
私にも孫が生まれる時はそう遠くないのかもしれない。
息子は祖父を知らない。
はてさて、どんな名前を付けるのだろうか。
キラキラネームか?
おっと、そんな心配早すぎる。
いずれにしても新たな息吹の時期は近い。

冬の装い
冬の装い

春の風景
春の風景