第41回 10年後でも「カッコイイ」と思える音楽を〜カクバリズム・角張渉さん2018/08/01 19:05

連日お暑い日がまたまた続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
夏休みだという方々は、是非ぜひ毎週(木)の丑三つ時、この番組に夜更かししておつきあいくださいませ☆

7月さいごの木曜日は、番組史上初の「アーティストではない」方がご登場!

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レーベル・マネージメント会社『カクバリズム』、角張渉さんです。
所属アーティストはこちらのリンクからご覧いただきつつ、他にもたとえば星野源さんも今の事務所に所属するまでカクバリズムの所属だったりします。
そんな星野源さんとのことも、もちろん。カクバリズムの約15年を角張さんご自身が振り返った本『衣・食・住・音 音楽仕事を続けて生きるには』が発売になりました(重版になったそうですよ!)。

「オールジャンルを聞く人のためのインディーレーベルでありたい。雑食の方に雑食のものを届けたい」との語りから始まり、カクバリズムというレーベルは「駅であれば良い、このアーティストは1番線、あのアーティストは2番線みたいな感じで混じることはなく、それぞれが行って来て、帰って来ることができる場所」と。

進学で仙台から上京した角張少年が、学生時代にレーベルを興し。昨年、15周年を迎えた。レーベルを興してからも中古レコード店でのアルバイトを続けた。確実に、そのアルバイト経験で培った勘や身につけた嗅覚がいまに繋がってるだろうと思う。
レーベルでCDを制作するにあたり、「流行り廃りはあるけれど、いつ聞いてもフレッシュで聞いてもらえるもの」を大事にする。'耐久性'のある音楽を。それはどんな音楽なのか?というのは、中古レコード店に売りに来るCDはどんなものがあるのか、と自分で手にして商売にして来たからこそ角張さんの身体にはもう染み付いているのだろうと思う。「これはイケる!」のか、「これはムリ!」なのか。
言葉で説明なんてきっと角張さん自身もできないと思うけど、それはカクバリズムというレーベルから世に放たれた音源やアーティストを見れば、聞いてもらえれば、はい、ぐうの音も出ません。この番組にもいらしてくださったceroの最新作(『POLY LIFE MULTI SOUL』)を聴くだけでも十二分に分かります、このアルバムはきっと、10年後も携えられる、と!

帰り際、「実はですね〜、いいデモ音源が届いたんですよ!これ以上は言えませんけどね!」と、この日いちばんの笑顔を見せてくれました。さてさて、またまた、そのうち。カクバリズムから素晴らしいアーティストが出てくるのかな...?
これからもインディーながら、メジャーの存在を超えていく、素敵な音楽を届けてくれるのは間違いないはずです♪


【7/26 On Air楽曲】
M-1;丑三つ時に君想う/カンバス
*'丑三つ時'はまさに、この番組をお届けしているお時間!
M-2;ダンスに間に合う/思い出野郎Aチーム
*所属アーティストから'たった1曲'は本当に難しいですよね...そんな中、「ダンスに限らず、何にしても、まだまだ間に合う!と考えると勇気が出るし、泣けてくる」と、角張さんはこの1曲をチョイス♪
M-3;Leilah/Attractions(7月マンスリーエンディングソング)


【次回ゲスト】
LUNKHEADがやって来ます!
今年春には3ヶ月連続の配信シングルリリース、そしてこの夏にはボーカル小高さんが2枚目のソロアルバムをリリースします。なんだか精力的に動いているLUNKHEADについて、また小高さんはソロボーカリストとして。「いま」と「これから」に迫りたいと思います♪

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