浜美枝のいつかあなたと

毎週日曜日
 10時30分〜11時00分
Mr Naomasa Terashima Today Picture Diary

寺島尚正 今日の絵日記

2019年11月18日 マスクを考える

インフルエンザが全国的な流行期に入ったと、国立感染症研究所が発表した。
例年より1か月ほど早く、1999年に統計を取り始めて以降、
「新型インフルエンザ」として世界的な大流行となった2009年に次ぐ早さだ。
1医療機関当たりの患者数は1.03。
流行開始の目安とされる「1」を超え、全国的な流行期に入ったと発表された。
今シーズンは、9月にいったん「1」を超えたものの、
沖縄県が突出して多く、全国的な流行にはなっていなかった。
ここ数週間でいよいよ増えてきたのだ。
ウイルスの型を調べると、H1N1型が先月上旬以降98%を占めている。
これは2009年に「新型インフルエンザ」として流行した型。
一方で、国立感染症研究所は、
「ここ数年、1シーズンの中で、複数のタイプのウイルスが
異なる時期に広がることが多く、インフルエンザに2回かかる可能性もある。
早い流行入りと合わさると、流行の規模が大きくなったり、
期間が長引いたりする可能性もある」としている。
私達に出来ることは早めのワクチン接種の他、
手洗いの徹底やマスクの着用だ。
ところで、風邪やインフルエンザ対策の道具として、
当たり前のように使っている使い捨てマスク。
あなたは、何のために使っているだろうか。
というのも「マスクしているから安心」と思いがちだが、
専門家は、残念ながらマスクだけで
風邪やインフルエンザを予防するのは難しいと指摘する。
マスク着用の目的を考えた時、
そこには「人にうつしたくない」「かかりたくない」という2つがありそうだ。
「人にうつさない目的」でのマスクの使用。
これについては厚生労働省が推奨している。
咳やくしゃみにより飛沫が飛び散るのを防ぐための「咳エチケット」だからだ。
一方、風邪やインフルエンザにかからない目的でのマスクの使用については
「市販のマスクの着用だけでウイルスの侵入を完全に防ぎ、
感染症を予防するのは難しい」と専門家は言う。
風邪とインフルエンザは主に
「飛沫感染」と「接触感染」という2つの経路によって人にうつる。
飛沫感染は感染者の咳、くしゃみによる飛沫と一緒にウイルスが放出され、
それを別の人が吸い込むことで感染するという経路。
接触感染は、感染者がくしゃみや咳をおさえた手で周りのものに触れて、
そこについたウイルスを別の人が触れ、
自分の口や鼻などに触ることによって粘膜から感染するという経路だ。
マスクのみで感染症を予防するのが難しい理由として、
私達が手に入れやすい一般的なプリーツ型のマスクや立体型のマスクでは、
着用している時に鼻や頬のあたりに隙間ができてしまう。
マスクと顔の間にできた隙間からウイルスを吸い込む可能性があるのだ。
ではマスクは感染症を防ぐのに無意味なのかというと、
そうではなくメリットもあるという。
それは喉を保湿できること。喉の粘膜が乾燥するとバリア機能が弱まり、
ウイルスが体内に侵入しやすくなる可能性があるからだ。
また私達が意外と見落としがちなのが「接触感染」による感染リスク。
くしゃみや咳を感染者から直接浴びなければ大丈夫だと思いがちだが、
自分の手を介した接触感染の機会は思っている以上に多いのだそう。
マスクでやってしまいがちな「マスクの二度付け」は
風邪やインフルエンザのウイルスに接触感染するリスクが潜んでいるという。
一度外したマスクは、
マスクそのものにウイルスが付着している可能性があり、
二度付けはウイルスに汚染したおそれのあるマスクを
顔につけるということになりかねない。
マスクそのものは汚染していなかったとしても、
マスクをつける際に、ウイルスがいる場所に触れた手で、顔、マスクの紐、
マスクの内側や外側に触れることになるので感染のリスクが高まるのだ。
だから、一度外したり、顎マスクなどで体の他の部分に触れたマスクの再利用は避け、
廃棄することがすすめられている。
風邪やインフルエンザにかかるわけにはいかないという場合、
3つのポイントを覚えておきたい。
まず、感染源を避けること。
風邪やインフルエンザなどのウイルスに感染した人を避ける。
人が集まる場所、たとえば電車や飛行機、人混みに出る機会を出来る限り避ける。
多くの人が触る場所を消毒するといった対策をする。
次に、体の中にインフルエンザの原因となるウイルスが侵入するのを防ぐ。
マスクの着用はこの対処法に含まれる。
何より大切なのは手洗いとアルコールでの手指消毒の徹底。
これにより手を介した接触感染を防ぐ。
3つ目は抵抗力を高める。
ウイルスなどの病原体が体内に侵入し増殖した状態を感染という。
その後何らかの症状を現わした状態のことを感染症という。
感染源に接触した人が感染症を発症するかどうかは、
病原体の病原性の強さと体の抵抗力のバランスによるのだそうだ。
なので、感染症に対する体の抵抗力を高めることが大切。
具体的には、しっかり休息をとること、加湿すること、
ストレスをためないこと、睡眠を十分にとることなどが挙げられる。
とはいうものの、会社や学校に通っている場合は人ごみ電車に乗らないということは無理。
そんな状況でも個人で対策できるのがマスクの着用や手洗いうがいの合わせ技。
効果のある方法をたくさん組み合わせ、風邪やインフルエンザ感染を遠ざけたいものだ。
マスクを考える
マスクを考える

  • twitter
  • facebook
  • radiko
  • twitter
  • facebook
  • pagetop
Copyright © Nippon Cultural Broadcasting Inc.All right reserved.