浜美枝のいつかあなたと

毎週日曜日
 10時30分〜11時00分
Mr Naomasa Terashima Today Picture Diary

寺島尚正 今日の絵日記

2019年12月30日 暮れ行く中で

2019年もあと数日。
今年も「浜美枝のいつかあなたと」にお見えになったゲストの方々から
様々なお話を伺った。
小生は「言葉」を道具として、「お伝えしたいこと」を、
「わかりやすく話す」事を生業としている。
それがアナウンサーの役割だと信じている。
そこに必要なのは、浜美枝さんとのご縁、
ゲストなどとのご縁、そしてあなたとの「縁」なのである。
「三縁主義」という言葉をご存知だろうか。
「結縁、尊縁、随縁」
11月29日、中曽根康弘元首相がこの世を去った。101歳。
中曽根元首相といえば、弱小派閥を率いて、
政局の風向きに迎合する姿勢から
「政界の風見鶏」などと揶揄されていた時代もあった。
しかし1982年に首相に就いてからは、
アメリカのレーガン大統領と「ロン」「ヤス」と呼び合う蜜月関係を築き、
所有していた東京日の出町の別荘「日の出山荘」に大統領夫妻を招待し、
ニュースになった。
中曽根氏は、海軍士官として敗戦を体験して政界入りし、
復興から高度経済成長、
そしてバブル景気とその崩壊に立ち合った彼は戦後史の目撃者と言われている。
中曽根氏はその哲学をこう語っている。
「私のモットーは、結縁・尊縁・随縁の三縁主義でね。
つまり縁を結び、縁を尊び、縁に随(したが)う。
縁は神様が与えてくれたものだから、向こうが破らない限り、こちらから縁は切らない。
結ばれた縁は尊重するという意味があります」
中曽根氏は、毎年元旦に、必ずその年の手帳に
「縁を結び、縁を尊重し、縁に随(したが)う」と万年筆で書き記していたという。
縁を結び、縁を尊び、その縁に随うという繰り返しの中で、
人は、縁から歴史を作り、縁を積み重ねて新しい時代を築いてきた。
これまでの歴史を正しく理解し、今を生き、次の時代に繋げていく。
また、これからに向けて新たな歴史を作っていく事が我々の責務であり大切なことなのだ。
令和2年はどんな「縁」が待っているのだろう。
「人生とは出会いと縁と別れです。
出会ってから別れるまでの間に嬉しいことや悲しいことがあって、
それを無事に越えていくことが生きるということなんです」瀬戸内寂聴
来年も素敵な年でありますように。

暮れ行く中で
暮れ行く中で
この世へのご縁
この世へのご縁

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