浜美枝のいつかあなたと

毎週日曜日
 9時30分~10時00分
Mr Naomasa Terashima Today Picture Diary

寺島尚正 今日の絵日記

2020年1月27日 新型にチューイ

「土産買ってきたよ!縁起物だ」
出張帰りの友人から乾杯の後
「招福干支」の紙で包まれた小物を手渡された。
開いてみると、金箔入りガラス製の俵に、
白いネズミが乗った細工だ。
「金や硝子の煌きは邪気を払うんだ」
証券関係で活躍した友人は、ゲン担ぎに詳しい。
今年は子年。
子(ねずみ)は、子孫繁栄をもたらす縁起の良い動物とされている。
寝ず身(ねずみ)が勤労に繋がることから子宝を授け財を成し、
蓄えるお守りになると人気の干支となったという。
その繁栄の「子年」出端に、「驚くべき繁殖」が世界を心配させている。
中国・武漢から始まったとされる新型コロナウイルスの感染は
14の国と地域に広がり、
患者の数が世界中で2020人となって2000人を超えた。
死亡した人の数も56人になるなど感染拡大が収まらない。
中国の保健当局は、
新型のコロナウイルスによる肺炎の患者が25日、
688人増え、患者の数は全国30の省や市などで1975人になったと発表した。
中国各地の当局は多くの人が集まる結婚式や葬儀などを控えるよう呼びかける。
以前、イギリスの研究グループが、
今月12日の時点で、武漢市内で新型コロナウイルスの患者が
1700人以上に上っている可能性があるという推定値を発表したのだが、
概ねその通りとなった。
また、中国の旅行会社は、日本を含む海外への団体旅行を27日から、
当面、中止することにした。
一方、台湾当局は26日、
新型コロナウイルスの感染が最も深刻な中国の湖北省に暮らす人が
台湾に入ることを禁止すると発表。
自国民を守るための措置だ。
アメリカのウォール・ストリート・ジャーナルは、
アメリカ政府が26日にも、
中国の湖北省武漢に住む1000人のアメリカ市民や外交官などを
チャーター機で避難させる計画だと報じた。
日本国内でも、中国人男性や武漢からの観光客など
3人からウイルス感染が確認された。
厚生労働省は、
国内では人から人への持続的な感染が認められていないとして、
過剰に心配せず手洗いなどの感染症対策を徹底するよう呼びかけている。
これを記しているたった今(日午後6時すぎ)、
日本政府は現地に滞在する日本人で希望する人は
中国政府との調整が整いしだい、
チャーター機などを使って全員を帰国させる方針を明らかにした。
今回のウイルス、発症した場合どういった症状が出るのか。

報告されている症状は、発熱やせき、
それに息苦しさ呼吸困難などの呼吸器症状。
重症化すると、肺炎を引き起こしたり、腎臓の機能が低下するとされている。
現時点では患者のおよそ4分の1が重症化していて
高齢者や持病がある人たちが重症化しやすいということだ。
これまでに死亡した人のほとんどは高血圧や糖尿病、
それに心臓や血管の病気といった、
免疫を低下させるような持病があったということである。
また一方で、発熱をしないケースもある、という情報もある。
現段階では、情報が入り乱れている状況が否めない。
そんな中、対処法はというと
コロナウイルスはインフルエンザや風邪と同様に
咳やくしゃみなどの飛沫で感染する。
WHOが推奨している予防法や感染を広げない対策は、
一般的な感染症対策と同様だ。
手を洗うこと。具体的には、
石鹸と流水で頻繁に手洗いをするか、
アルコール消毒薬で手をふくこと
手洗いは、少なくとも20秒続けると効果的だそうだ。
また、咳エチケットの徹底も大切。
つまり、咳やくしゃみをする時には口を覆うこと。
このとき手の平で口を覆うのでは無く、
ティッシュや肘を使って抑えることが重要だ。
手の平を使うと、手にウイルスがついてしまい、
ドアノブを触るなどして感染を広げる恐れがあるのだ。
新型のコロナウイルスについては
今後、どのように変異するのかなどわからないことが多くある。
今回のコロナウイルスは、SARSに似ているとされる。
これは2002年11月に中国広東省で生じた発症例を発端とし、
2003年7月末までの9か月の間に全世界32カ国において、
死亡者774例を含む8,096例の発症例(致死率9.6パーセント)があった。
SARSも高齢者や基礎疾患の存在が高致死率のリスク因子となっていた。
今の所、患者の早期検知と即時隔離、
接触者の自宅隔離以外に特に有効な予防措置はないとされる。
我々にできることは、免疫力を高めて新型を寄せ付けない事のようだ。
先日娘から「腹が出ている!」と指摘され、
月曜から始めようと考えていたダイエットはしばらく控えるとするか・・。
招福干支を改めて眺めた。
新型にチューイ
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